ぶっちゃけます!某ファストファッションブランド靴メーカーの靴の生産クオリティとは?

僕、「shu」は現在都内の靴のメーカーに勤めております!

僕の勤める靴ブランドはいわば単価が安く、質より量を重視した「ファストファッション靴ブランド」なんです。

今回は特別に、そんな都内の「ファストファッション靴メーカー」で働く筆者が、商品のクオリティを知って頂くために、実際のお客様からの返品写真などを交えて解説していきたいと思います♪

この記事を参考に、「ファストファッションの靴がどのように作られているのか」を知って頂きたいし、また「今後のファストファッション靴選び」にもご活用いただければ嬉しいです!

それでは参りましょう♪

この記事を書いているのは

こんにちは「shu」です!当ブログでは「サステナブル」についての記事を書いております。今後益々大きくなる「サステナブル」の取り組み。持続可能な社会の為に我々ができる事は何でしょうか?

目次

国内有数のファストファッション靴ブランド

始めにここで僕の勤める企業の紹介をしたいと思います。

「企業名」は明かせませんが、本社を都内に構える「ファストファッションジャンル」では国内有数の企業です。

shu

ZOZOTOWNとかでも部門別で売り上げ1位を獲得したりしています!

僕の勤めるメーカーは「単価が安く」「質」より「量」を重視した「ファストファッション靴ブランド」です。

中国に生産工場を持ち、ネット販売卸販売、また他ブランドからの要請で靴を別注生産するOEMも行っております。

shu

そこそこ実績と知名度もある靴のメーカーなんですよ♪

ネット販売、店舗販売、OEM生産、業種は多岐に渡りますが、その商材となるものの大半が今回の「ファストファッションブランド」ならぬ「大量生産」「低単価商品」で作り出されたものです。

中には10000円を超える中高単価の商材もあるのですが、収益のほとんどが今言った「大量生産」「低単価商品」の特にレディース商材になります。

何故レディースファストファッションがそんなにも売れるの?

某ファストファッションブランド1足「2500」円

僕の働くメーカーでは「レディース」、「メンズ」両方とも取り扱っており特にレディース商材が売り上げの大半を占めます。

shu

因みにレディース靴の平均単価は2500円くらいです。

何故1足あたり3000円もしないレディースファストファッション靴が年間の売り上げの多くを生み出せているのかというと、

オシャレを気軽に安く楽しみたいという願望を持つ女性をターゲットとしている

からです。

最近では安い洋服であれば1000円もしないで購入できる上、中には「靴」を2、3回履いただけで履き替えるというかたも多くいます。

こういった傾向をファッションに求める、特に10代~20代の女性にターゲットを絞りつつ、またデザインや生産を行うことで「ファストファッションブランド」は大きな利益を生み出しているんです。

またそれだけでなく、

自社のインターネット販売(EC販売)需要は客層の大半が女性を占めている事

も関係しております。

関連記事 「EC」とは何の略?

これは僕のいるブランドに限ったことではありません。

特に有名なファッションECだと「ZOZOTOWN」、「ロコンド」、「楽天ファッション」、「Yahoo!」などが挙げられますが、これらファッションECを利用する客層は女性がメインとなります。

shu

割合的にはどこも、女性7割、男性3割くらいですね!

特に最近では「ZOZOTOWN」や「ロコンド」も「コスメ」部門に注力しており、(ZOZOコスメも昨年立ち上がったばかり)益々女性向けのファッションチャンネルになりそうです!

関連記事 ZOZOコスメへの注力

現在インターネットの需要もコロナの影響もありますが年々増え、靴を買う場所もほぼこの「インターネット上」に絞られております。

その中でも特に女性の利用客が大半を占めているファッションECにおいて、このファストファッションジャンルは売り上げを急激に拡大しております。

ファストファッション靴ブランドが及ぼす環境への影響

ファストファッション靴がたくさん売れて収益が拡大する一方、ファストファッション靴が環境へ与える影響とはどういうものかも見ていきたいと思います。

宜しければ次の記事もご参考下さい。

関連記事 知っておきたい!靴の生産が及ぼす環境問題と、今後の「サステナブル」への取り組み

ちなみにファッション業界はあらゆる生産業において2番目にひどい「環境汚染産業」だと言われております。

またファストファッション靴に限らず、「靴業界」全体が抱える環境問題は大きく分けて次の2つに分類されます。

  1. リサイクルできない
  2. 廃棄しても地中分解されない為いつまでも地中に眠り続け有害物質を排出する

ひとつずつ見ていきましょう。

1、リサイクルできない

まずファストファッション靴に限らず、「靴全般」を通して、「リサイクル」がほぼできません。

年間約250億足生産される靴。

その内ソール(靴底)原料となるのは石油由来のEVAやPU、PVC素材です。

これら石油由来の物質はリサイクルが難しい為、9割以上の靴がリサイクルできずただ埋め立て場にて廃棄されます。

ただ最近では、最新技術を駆使し「アウトソールが破棄されてもそのまま自然に還る」という環境に優しい商品開発に成功した「メーカー」も現れております。

宜しければこちらの記事もご覧ください♪

関連記事 土に還るソールブランドその名は「GENN」

2、廃棄しても地中分解されない為いつまでも地中に眠り続け有害物質を排出する

また廃棄された後もリサイクルできない「石油由来」の素材は埋め立て地での生分解消がとても難しく、1000年もの長い間分解もされずそのまま地中に残り続けると言われています。

それに加えてその過程で放出される揮発性有機化合物(VOC)や温室効果ガスなどは、健康被害や地球温暖化の原因とも言われているんですね・・・。

埋め立て処理場から河川への汚染物質の流出、更には河川を通じて海へ流出し、海洋汚染等にまで影響を及ぼしているのも見逃せません。

ファストファッション靴ブランドが全て悪いというわけではない

出典「FASIONSNAP.COM」

ファッション産業界が「環境汚染産業」だと言われ続けている背景としてこの「靴」の後処理問題も大きな原因の一つに数えられます。

このように「靴」は産業の中心となるファッションと密接であるにもかかわらず、リサイクルが難しいと言われております。

また「大量生産」が一つのステータスになっているファストファッションでもこの「靴」の需要は一定数以上あるわけなので、環境悪化はますます拡大するばかりです。

しかしだからと言って、「ファストファッション靴ブランド」の全てが悪いというと決してそう言うわけではありません。

例えば「靴」専門ではありませんが、ファストファッションブランドの第一人者である「ユニクロ」「G・U」では全店舗にリサイクルボックスを設置し、服だけでなく靴や靴下なども独自の方法でリサイクルに回すことができます。

関連記事 必見!「ユニクロ」のサステナブルな取り組みをまとめてみた♪

また同じくファストファッションブランドとして有名な「ZARA」は2015年に古着回収プログラムを開始し、その取り組みは日本を含む24の市場にある834店で実施されており、今までに3万4000トンの衣類が回収されました。

ファストファッションブランドは先入観から「環境汚染」というレッテルを貼られがちですが、このように「サステナブル」への取り組みも強化しているんです。

これまで環境汚染代表格とされてきた「ファッション産業」。

多くの支持を得る「ファストファッションブランド」がこのファッション産業を改革する日も近いかもしれません。

都内ファストファッション靴メーカーの現状

しかし実際は、今ご紹介した「王手ブランド」を除き、そのような「サステナブル」への取り組みを行える企業は少ないのが現状です。

何故なら「サステナブル」とされるオーガニックコットンや、アニマルフリーな素材は「価値が高く」、気軽には手に入れることができません。

また独自にサステナブルな商品開発をするとしても勿論コストがかかるし、途中経過も観察してきちんと証明された上で初めて「認可」がおります。

shu

実に「コスト」と「労力」が必要となるんですね。

なので僕も働く「ファストファッションブランド」では、

「サステナブル」な取り組みが一切出来ていない

のが現状です。

またいくら「サステナブルファッション」が世界中でトレンドとなっていると言っても、今まで通りの需要の方が多いのが現状で、

「高く環境に良い靴」よりも「安く環境に悪い靴」

の方が現在でも圧倒的に需要があるのです。

メーカーとしても自社がいままで貫いてきたブランドイメージというものがあるし、わざわざそれを崩し、売り上げを落としてまでも「サステナブルな靴」を作ることは正直ありえません。

それは顧客に見る、「国内全体のサステナブルに対する意識の低さ」も現れているのかもしれません。

悔しいですがそれが都内ファストファッション靴メーカーの現状です。

ファストファッション靴の生産クオリティ

それではそろそろ本記事の本題に入っていきたいと思います。

ここからは「ファストファッション靴メーカー」の靴クオリティを見ていただくのに、返品の数量やお客様からの実際の写真も交えて解説していきたいと思います。

不良返品は月に5000足以上

僕の勤めるファストファッション靴メーカーでは、EC販売、店舗販売など全セクション合わせて不良返品足数が月に5000足を超えます。

月の出荷足数が約80000足程なので1.6割程の靴が不良返品対象となります。

メインのEC販売(インターネット販売)、またそれ以外にも卸販売、実店舗販売、OEM生産など販売セクションが多岐にわたるという点を踏まえてもこの数字はかなり多いです。

不良内容として一番多い案件は「EC販売」による「アッパーの汚れや傷」によるものなのですが、このほとんどが生産の過程でおこっているもので、お客様の元へ渡る前から不良品となっているケースです。

またそれ以外に多い案件は同じく「EC販売」における「ソール剥がれ」です。履いて2、3回もしないうちに「ソール」が剥がれてしまったという報告も沢山上がるんですね。

「アッパー」、「ソール」そのどちらも「靴」においては重要な部分です。

手元に届いた時点で、「アッパーに傷がついていた」などというのは「メーカー」としては致命的ですよね。

返品の種類

次にここではお客様からの不良返品された実物写真を実際にご紹介します。

ここでご紹介する「写真」をご覧いただければファストファッション靴メーカーの生産状況というものがお分かり頂けると思うし、「質」より「量」を重視した靴生産では「どういった不良内容が起こるのか?」もお分かりいただけるかと思います。

①アッパーの傷

ひっかいた後のような傷が見られます。

一度も履く前にこのような状況だったようです。

②ソールの割れ

アウトソールがきれいに割れているのが分かるかと思います。

2、3回履いたらこうなってしまったとのことです。

③アッパーの汚れその1

アッパーに白い汚れのようなものが付着しています。

一度も履く前にこうなっていたとの事です。

④アッパーの汚れその2

こちらも同じくアッパーの汚れが付着しています。

こちらも一度も履いていないようです。

何故、ファストファッションブランドではこのようなことが起こってしまうか

今見てきた不良返品が月に5000足以上も起こっているのです。

お客様には勿論迷惑をかけてしまうし、無駄な資源の搾取、同じく無駄な送料の発生と、良い事は一つもありません。

それでは何故このような不良案件が発生してしまうのか、その理由についてここでご説明します。

理由①生産に掛ける時間の短さと低コスト生産が主な原因

まず冒頭でも述べましたがファストファッションは「質」より「量」を重視します。

なので、一足の生産にかける「コスト」も安くなるし、同時に生産工程に用いる「時間」というのも短いものになります。

また大量生産においては人力による手作業ではなく機会による「ライン生産」で行います。

その過程では「低コスト」「大量生産」を実現するために、本来重要される良質な素材は用いず、環境にどんなに悪いとされていても安い石油由来成分のアッパー素材を使用します。(全てというわけではありません!)

また、「靴」において重要な「ソール」の底付け。

老舗のメーカーやハイブランドの靴が、一足ずつ手作業で「グッドイヤー製法」などの技術を駆使して行うのに対して、「ファストファッション」はこれを単なる「糊付け」で行うのが主流です。

またその「糊付け」においても、「専用糊」を使用せず、「簡易糊」を使用したり、「糊」が十分な量使用されていなかったりするせいで、先程のように2、3回履いただけでソールが剥がれてしまったりするわけです。

そのように靴生産で重要となる各工程も人件費を削減したいために各セクションを2、3人と少ない人員で行っております。

つまり何万足もの生産もせいぜい10人程で行うというわけです。

その結果耐久力の無い靴になってしまったり、2、3回履いただけでソールが剥がれてしまうような事態が起こるわけです。

理由②「最新の機械の導入」や「現場監督の配置」を行っていない

僕の働くメーカーは大元となる生産工場を「中国」に数個所有しています。

年間何十万足という靴をそのいくつかの工場で生産しているんですね。

その各工場には10数名ずつ従業員がおり、約30、40人でこの何十万足という靴を年間生産しているわけです。

工場自体も古く、職場環境は決してよくありません。

また最新のライン技術があるわけでもなく、何年も同じ機械を繰り返し使って生産しております。

その為、毎回同じような靴の見栄えになるし、従業員の労働環境も見直せません。

ここが他の「ファストファッションブランド」と内との違いですね。

他の有名なファストファッションブランドは最新の機械を次々に導入しているメーカーもあるし(ソールの底付けを行うプレス機など)、きちんと工場に現場監督を構え生産過程や労働環境をチェックするようになっています。

使用する材料に「環境に優しい素材」を用いることが出来なくても、従業員の負担を考慮し労働環境を整えることも立派な「サステナブル活動」です。

「中国産」だから悪いという事は決してなく、「最新の機械の導入」や「現場監督の配置」など生産にきちんとコストをかけていないことが原因でこのような自体に陥るのです。

材料や技術云々ではなく「メーカー」として一番大切な「安心」な生産を行ていないのが僕のブランドの問題点です。

ファストファッションブランドを買う際に気を付けたい事

これまでファストファッションブランドのずさんな生産管理の一例をご紹介しました。

ただファストファッションブランドが提供する「靴」のすべてが悪いかというと決してそうではありません。

むしろ現在では「オーガニックコットン」や「アニマルフリー」など環境配慮された材料を使用したり、従業員の労働環境を見直しているのは「ファストファッションブランド」の方が多かったりもします。(ユニクロやG.U、ZARAなど)

また靴を購入する機会は今や「EC」(インターネット)販売が主流です。

なのでここではEC購入においてファストファッションブランド靴を選ぶ際に気をつけたい事を実際にファストファッションブランド靴メーカーで生産管理にも携わる筆者が伝授したいと思います。

気を付けて頂きたい点は次の4つの点です。

  1. 商品ページの口コミをしっかりと読む
  2. 自社ホームページを見てみる(企業がサステナブルな取り組みを行っているか確認する)
  3. 実店舗がある場合、その店舗の状況を確認する
  4. 商品ページの商品情報をしっかり読む

ひとつずつ見ていきましょう。

1、商品ページの口コミをしっかりと読む

まず、一つ目に必ず確認してもらいたい事が「商品の口コミ」です。

インターネット販売では実物を確認して購入することができません。

なので先に購入した人の「口コミ」をしっかりと確認して購入するようにしましょう。

これはファストファッションに限ったことではありませんがEC通販が主流となった今、この「口コミ」が命とも言えます。

特にファストファッションにおいては商品が劣悪な可能性が高いので、しっかりと「口コミ」を事前に確認するようにしましょう。

2、自社ホームページを見てみる(企業がサステナブルな取り組みを行っているか確認する)

次にこちらもファストファッションブランドに限ったことではないですが、「自社のホームページ」が充実しているかどうかは非常に重要な判断基準となります。

特にアパレル業界では見た目が最重要。

にもかかわらず、デザインがずさんな「ホームページ」を公式にしていたり、その中で更新が何年も途絶えているもの、企業の理念や従業員の数が分からないような運営をしている「ホームページ」はずさんな生産を行っている可能性が高いです。

逆に「ホームページ」がキレイな物や、更新を適度に行っているもの、最近では「サステナブルな取り組み」を明記しているブランドは生産過程もしっかりおこなっていて信頼できる企業が多いです。

3、実店舗がある場合、その店舗の状況を確認する

ファストファッションブランドではEC販売の他に、「実店舗」も併せて運営しているアパレル企業も多くあります。

しかし「EC店舗」に力を入れすぎるあまり、「実店舗」では商品の陳列が適当だったり、接客態度が悪かったり、店舗内装が汚かったりする場合があります。

そういったアパレル企業は現に多くあって、またそのような企業ではずさんな生産管理をしているパターンがしばしばあります。

どのようなお客様でも大切にできるブランドこそ信頼に足りるブランドです。

4、商品ページの商品情報をしっかり読む

最後にここで挙げる注意点はEC販売の特に「ファストファッション」において、「商品ページの商品情報」がしっかりと記載されているかどうかを見極める事はとても重要です。

特に注意すべき点は「商品説明」と「使用素材」の記入欄です。

ずさんな生産管理をしている企業は商品ページもずさんです。

例えば写真のように「商品説明欄」はあまりにも簡易的で、「使用素材欄」も「合成皮革」の一辺倒で適当。

生産管理をしっかり行えている企業は消費者にありのままを伝えようとするはずだし、商品説明にもこだわりが見られるはずです。

この点も気をつけると良いでしょう。

ファストファッションブランドの靴は買うべきか

今回「ファストファッションブランド靴のクオリティ」がどういったものなのか様々な視点から解説してきました。

自分で言うのもなんですが僕の働く企業は都内有数の実力のある「靴メーカー」です。

「質」より「量」に特化した「ファストファッションブランド」で年間の売り上げも高く、街に出かければ自社ブランドの靴を履いている方も多く見かけます。

しかしその背景には低コストで行われるずさんな生産過程があるし、売れるのと同時に不良返品足数も多いのが現状です。

ただそれはそれで良くも悪くも一つの「形」であるし、安く手に入り気軽に履けるという一つの「靴の需要」でもあります。

また現在「ファストファッションブランド」においても環境に優しい素材選びをして「サステナブルな靴」を開発している企業も増えています。なのでファストファッション靴のすべてが「サステナブル」に悪影響か、と言われれば決してそうではありません。

靴に対する人々の思いはそれぞれだし、「靴に何を求めるか」でも「ファストファッションブランド」は一役買ってくれるはずです。

この記事を読んだあなたの今後の靴選びの参考になれば嬉しいです。

お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人

・東京都在住32歳。(男性)
・副業ブロガー
・アパレル会社所属(EC、webマーケティング部門所属)
・個人所持サイト「3つ」
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