長い文章を書かなかればいけない時って何回かありますよね。
例えば文字数を指定されている作文や論文、レポート。
あるいは作家を目指している人であれば、自分の作品をコンクールに提出するために、ある程度の長編小説を書かなければ選考対象としてはみてもらえません。
そういった人であれば、割と長い文章を書くことには慣れていそうですが、、
しかしそうでない人からすれば長文を書くことっかなり結構難しいんです。
そもそも文章を書く習慣があまりない人からすれば、文章を書くこと自体が難しいはずです。
そんな中「長文をいきなり書けと言われてもほとんどの人が苦戦をしてしまうはずです。
「長文」、もとより「文章」というのはいくつかの「コツ」さえ抑えれば割と簡単に書くことができるようになります。
そこで今回webライティング能力検定1級を保持する筆者が、長文を書く際に必要なコツについて伝授していきたいと思います。
また長い文章を書く際に気をつけることや、そもそも文章はどのような形にするべきなのか、そういった文章の成り立ちについてもお伝えしていきたいと思います。
長い文章を書くコツ
早速ですが今回一番重要な「長い文章を書くコツ」からまずはお伝えしていきたいと思います。
文章を書くことに慣れない人はぜひ参考にしてみてください。
- 書くのではなく「伝える」
- 何を伝えたいのかはっきりさせる
- 語彙や知識をたくさん蓄える
- 論理性にこだわり、物事を細分化する
- 自分の感情や体験談を入れる
- 構成や型に当てはめて書く
書くのではなく「伝える」
長文だけでなく、文章というのは「書こう」と思ったら書くことはまずできません。
なぜかというと文章というのは「書く」ことを目的にするのではなく、「伝えること」を目的としたツールだからです。
例えば「Aさんの⚪︎日の動向について書きなさい」と言われるのと「昨日Aさんって何してたの?教えて!」と言われるのとではそれらを記述しようと思った際、まるで筆の進み方が異なってきます。
このように文章は「書こう」と思うより「伝えようと」思った時のほうが断然書きやすくなるんですね。
書き手のメンタルと大きく関連しているというわけです。
これがまず文章を書くうえでもっとも基盤となる大切なマインドとなります。
何を伝えたいのかはっきりさせる
なのでまずは伝えようと思うこと、そしてその伝えたいことをまずははっきりさせる。
というのが文章を書くうえでのスタート地点となります。
そもそも書き手には文章にするだけの理由があって、つまり伝えたいことがあって、それを伝えるために文章を書く。
それを読者に伝えられることがその「文章のゴール」で、そこを目指すためにさまざまな経路を通る(単語や語彙を駆使する)。
このように考えてもらうと良いと思います。
そのゴールが複雑だったり、より高いところにあれば、よりさまざまな経路を通らなければならない(単語や語彙を駆使しなければならない)。
よって長文になる。
なので長文というのは作ろうとして作るものではなく、その文章の目的いかんで自然とそうなるものなんですね。
語彙や知識をたくさん蓄える
なので言い方を変えればゴールまでの寄り道を多くすれば、その分より長文にすることができるということなんです。
文章でいう「寄り道」というのは例えば余計なことを言ったり、関係のないことを言ったり、補足を加えたり、注釈を加えたりすることです。
良い文章か悪い文章かどうかというのは一旦置いておいて、長文を書くためにはこのような「寄り道」が必要になります。
その際どうすれば寄り道ができるか?
どうすればそのような余計なことを言ったり、関係のないことを言ったり、補足を加えたりすることができるか?
それは書き手が語彙や知識をたくさん蓄えるということです。
例えば「りんごは甘くて美味しい」ということを伝えることが目的の文章であっても、りんごに関する知識が多ければ、「りんごの旬は、秋から冬にかけての10月から2月頃です。今はその時期でもあるし、しかもこのりんごは日本一甘いと言われている青森産のりんごです。だから甘くて美味しいんです!」と言った感じで、遥かに前者より長い文章に仕上げることができます。
また語彙力があれば「このりんごは甘くてとても美味しい。就中(なかんずく)たおやかなこの青森産のりんごは群を抜いて美味しい」こんな感じの文章も書くことができます。
ちなみに就中(なかんずく)とは「その中でも。とりわけ」という意味ですが、同じ内容でも語彙力があればこのような長文に変えることができるのです。
論理性にこだわり、物事を細分化する
また文章というのは実際に起きたこと、起きていること、存在しているものを言葉として形にしていく作業です。
それら実際に起きたことというのは全て「論理的」に繋がっております。
例えば火事が起きるのには原因があって、例えば電気ストーブに毛布が重なってしまって起きてしまったとか、乾燥が原因で起きてしまったとか色々あるわけですね。
また電気ストーブとは電気を通すだけで簡単に暖かくなるヒーターのことで、毛布とは人間が冬に使う、暖かいモコモコしたもので、それらが近くにあったためで起きてしまったとかとか。
何が言いたいのかというと、あらゆる物事のできごとにはきちんとした成り立ちや生い立ちがあるんです。
火事が起きたこと。
またそれらの原因となるもの。
その原因を作ったもの。
そしてこのような成り立ちは全て「論理」に基づいて起きている、繋がっているというわけです。
それらを注視する。
全てをその「論理性」に基づいて言い表そうとしてみる。
その論理性に注目することで、仮に一つの現象を書くにしてもそれこそ無限に文章を積み重ねられるわけです。
長文にしたい場合はこの「論理性」にこだわり、物事を細分化すると良いと思います。
自分の感情や体験談を入れる
またより長い文にしたい場合は自分の感情や体験談を入れるというのも効果的な手法です。
例えば「りんごは甘くて美味しい」という端的な文章にするのではなく、「このりんごは甘くて美味しいとみんなが言っているが私はそうは思わない。私がいつか津軽に行ったとき、その現地で食べたりんごはもっと甘くて美味しかった」といった感じです。
このように自分の感情や体験談を逐一挟みながら書いていくことで、文章はより長文にすることができます。
もちろんテーマにもよりまして、あまり多く自分の感情を挟みすぎても、良い文章にはなり得ません。
研究論文なんかでは特に不要ですよね。
ほどほどに入れていくようにしましょう。
構成や型に当てはめて書く
これまで述べてきたとおり長文にする大まかなコツは、
- 伝えたいことを明確にして、その伝えたいことを余談や補足を交えながらじんわりと書いていく
- 論理性にこだわる
- 自分の感情や体験談を入れる
ということです。
またこれは最終手段なのですが、それでもどうしても長文にできない場合、あるいは文章を書けない場合は、文章の型や構成に基づいて文章を書き進めるという方法もあります。
たとえばよく使われる文章の構成に「PREP法」というものがあります。
PREP法(プレップ法)とは、「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)」「結論(Point)」の順序で文章を構成する手法のことです。
ビジネス文書やプレゼンテーションなどのビジネスシーンで用いられるほか、英作文の練習にも利用されたりします。
一つ例を見てみましょう。
こんな感じでPREP法は、事前に用意されている「型」に自分の持っている情報を置いていくだけで「一つの文章」にすることができます。
どうしても文章を書くのができない、文章を書くのが難しいと思われる人はこうした文章の構成をヒントに書いていくといいでしょう。
- トランジショナルフレーズを使う
- 統計、事例、引用を挿入する
- 略語や短縮形の使用は避ける
- 前置詞句を加えて、文章を長くする
- 導入フレーズを使って、文の長さを長くする
- 関連する2つの文章を1つにまとめる
実は文章は長くしようと思えばいくらでもできるんです!
長文について
次にここでは「長文」とは何かについて、そもそもの意義的な意味も含めて考えてみたいと思います。
長文を書かなければいけない機会について
おそらくあなたは今回、何かしらの機会で長文を書かなければいけない立場にあるのだと推測します。
私の経験上、これまで一番長い文章を書いたのが大学生の時の「卒業論文」です。
10万字くらい書いたと思います。
あれには本当に苦労しました。
文字数も規定されておりましたので、必ずその文字数に到達しなければ論文として認められないし、そもそも提出ができません。
なので必死になってなんとか書いたものです。
このように誰しも学生であれば論文の提出があったり、作文の提出があったりします。
それに実は長文を書く機会というのは、日常生活でも案外多くあったりするのです。
たとえば、正確な情報を求められる際のメールや手紙、会合の案内、議事録などがそうです。
また、資格試験でもよく長文の問題が出たり、その事例について自分の考えを記述する機会があります。
なぜ長文を書かなければいけないの?
なぜ長文なのか?
物事を正確に伝えたり、捉えたりするためには何事も端的であるに越したことはありません。
文章であっても同じことが言えます。
読み手にとって負担がないのは確実に短い文章なんです。
それなのになぜ長文にする必要があるのか?
例えば研究論文などであれば、長文になる可能性はおのずから高いので、むしろ文字数を規定してあげることによって書き手の負担を減らそうという働きがあったりします。
仮に文字数が規定されなければ、延々と書き続けなければいけなくなりますし、論文で言えば書き手は「ゴール」がどこなのかわからなくなってしまいます。
つまり文字数を指定し、それを満たすことによってある程度は「ゴール」と認められるわけですね。
また先ほども述べたとおり、例えば資格試験などの問題を長文にしたり、その答案を長文にして答えさせようとしたりするのは、長文は読解力が同時に求められるので、その資格に相応しい能力を要しているかどうかを確認できるからというのもあるんです。
人に何かを伝える場合、普通の会話であればそこまで難しいことではありませんが、文章となるとそうはいきません。
文章を使って正確に相手に伝えるためにはどうしてもさまざまな表現を使ったり、単語を使ったり、接続詞を使ったり、副詞や形容詞を使ったりして説明する必要が出てきます。
するとどうしても長文になってしまうし、同時に長文を書けるスキルが必要になるんですね。
文章で相手に何かを伝えようと思ったら、長文を書くスキルはもとより、文章を正確に書けるスキルが求められるんです。
つまり長文には長文なりの意味があって、人にとって長文を書けること、長文を読めることは大切なスキルだということですね。
長文を書けるメリット
しかし嬉しいことに長文を書けるようになるとさまざまな恩恵を手にすることができるようにもなります。
例えば、
- 物事を正確に伝えられる
- 物事を論理的に考えられるようになる
- 思考の深さが備わる
こうしたことですね。
特に「物事を論理的に考えられるようになる」というのは非常に嬉しい恩恵で、そのスキルは文章を書くこと、文章を読むこと、長文を書くこと、長文を読むことで養われていきます。
物事を論理的にというのはつまり、物事の起こり方の正体がわかるようになり、それを言葉で持って伝えられるようになるということです。
例えばあなたは会社員で、その日たまたま電車遅延のため会社に出社するのが遅れたとします。
その遅れた理由をあなたは上司に「人身事故があったせいで電車が普段より到着するのが遅れてしまった」と説明できるはずです。
それはあなたが「電車」だったり「遅れる」だったり「到着」だったり「人身事故」だったりといった単語を知っていて、それら物事の関連性を知っているからです。
「遅れる」ということがどういうことか、また「人身事故」というものがどういうことか、一つでもわからなければ今回のこのような説明はできません。
このように物事というのはある特定のキーワードの意味を知っていて、そのキーワードを組み合わせればいくらでもその事象を説明できるんですね。
簡単に言えば「論理的」とはそれらキーワードを自分の中に幾千通りも保有しており、その組み合わせを自由自在に行うことができる状態のことを指すんです。
さらに物事の正体を捉えることができ、そのキーワードの組み合わせを駆使して、その正体を正確に言葉によって説明したり、逆に新しいものを作り上げられる状態になれることを意味するんです。
- 物事を詳細に説明したり
- 何もないところから新しいものを作り上げたり
- 関係のない物事と物事をつなげたり。
このような力は全て「論理的な思考」によってもたらされるものです。
そしてその恩恵は長文を書くこと、文章を書くことで得られるようになります。
長文の構成は?
昔から長文の構成には、
- 三段構成
- 四段構成
- 頭括式の構成
- 尾括式の構成
- 双括式の構成
などがあると言われております。
三段構成は、序論・本論・結論の三つの「段」で形成された形式です。
このような展開の仕方を意識することで、聞き手の理解を高める効果があります。
頭括式の構成というのは結論を頭に持ってきて、読者の関心を高めた状態で読み進めてもらうテクニックで、ブログなどでもよく使われる手法です。
尾括式の構成というのはその逆で話の結論、話の味噌となる部分を文章の最後に持ってくることで、最後まで読者を飽きさせないようにしています。
小説などはこの尾括式の構成ですね。
このように長文を書く際はこのような構成を意識しながら書いていくと、書くほう読む方も双方が楽しみながら読み進められるのではないかと思います。
ブログであればスマホユーザーは大変飽きやすいので、頭括式の構成にしてみたりといった、用途によって使い分けると良いと思います。
長い文章の定義とは?どのくらいから長い文章と言われる?
そもそも長い文章、長文の定義とはなんでしょうか?
その際「文字数」によって長文かどうかを定義づけることは難しいと思います。
小説や、ブログ、メールなど文章を目にする機会というのはまばらだし、その媒体によって長文と感じる文字数も異なってくるからです。
ただ最近使うことが多くなったLINE。
おそらく現代人にとって一番文章と触れ合う機会が多いのがこのLINEを使っている時だと思いますが。
そんな中女性がLINEを見たときに長いと感じるのは6行以上だと言われております。
つまりLINEにおいては約75文字以上の文章が送られてくると、長文に感じるケースが多いようです。
それは人は一文が60文字程度じゃないと長文と感じることが多いという報告があって、長くても80文字以内に納めるのがベストだと言われていることに起因します。
これはもちろん、一文節の話なので、文章全体の文字量のことではありません。
一文節においては80文字以内に納められるようにしましょう。
LINEで長文を送ってくる人の心理とは?
余談ですが、LINEで長文を送ってくる人の心理についても調べてみました。
手紙などもそうですが、好意を抱いていると、聞きたいことがたくさんある以外にも、”丁寧に答えよう”という気持ちから、ついつい内容が濃くなってしまいがちです。
それを文章で表そうとすると、どうしても長文になってしまうんですね。
もしあなたが少しでも好意を感じられる長文を送られたことがあるのであれば、おそらく確実にその人はあなたのことが好きです。
相手はあなたともっと仲良くなりたいという心理から、LINEで長文を送ってしまうのです。
ラブレターっていいですよね。もらったことないです。
長文って英語でなんという?
これも余談ですが、
長い文章は英語で「Long article」や「Long story」と表現されます。
たとえば、「I really don’t like reading long articles」は「長文を読むことが好きではありません」という意味です。
長い文章を作るときは、主語とメインの動詞を瞬間的に決めることが重要です。
また、なるべく日本語の語順通りに訳すこともポイントです。
また長ったらしい文章は英語で「It’s a bit wordy」と表現するようです。
長い文章が引き起こす弊害とは?
長い文章が引き起こす弊害についても述べておかないといけませんね。
長文のデメリット
長文にすることで以下のような弊害が生じます。
- 文章の要点を相手に伝えられない
- 仕事がデキない人と評価されてしまう
- 読み手には至極分かりにくい情報になってしまう
- 主語と述語の関係が不明瞭になったり、修飾節がどこにかかっているのかが分かりにくくなったりする
- 文中で本当に大切な部分がどこにあるのかも判別しにくくなる
- 読み手の思考に切れ間を与えないので、けっきょくなにがいいたいのかがわかりづらくなる
- 読み手にもストレスを与えてしまう
今のべたことを以下でもう少し踏み込んで話してみましょう。
読者の負担になってしまう
まず長文にすることでそれを読む読者に負担がかかってしまうことがあげられます。
やはり読む量が多くなればその分読解力がもとめられるし、その分スタミナも、時間も消費します。
中には活字が大好きで、文章を読むこと自体が楽しいからまったく負担にならないというひともいますが、たいていの人はそんなことありません。
できることなら長文なんて読みたくないと思っているのです。
たいていの人は長い文章が苦手だということを忘れてはいけません。
一貫性が保ちにくい
また長文になることで、話の内容に一貫性をもたせることが難しくなることもあげられます。
長文になることで話が二転三転してしまう可能性がでてくるんですね。
さっきはAのことをBと言っていたのに、今度はAのことをCと言ってしまっている。
といったことになりかねないんです。
つまり長文になることで、管理しなければいけないこと、また自分の発言視点がどういったものだったのかを常に覚えておく必要がありますが、そのタスクが増えることによって、その文章における一貫性を保つことが難しくなってしまうのです。
その文章における意図が理解しにくい
読者からすると長文になることでその文章における意図が理解しにくくもなってしまいます。
例えば「このクッキーは甘くておいしい」という文章であれば、その意味を理解できない読者はそう多くないでしょう。
しかし、
このクッキーはあまいんだけど、じぶんはあまり甘いものが得意じゃないし、世の中の人の中にもきっと甘いものが苦手な人は多くいるだろうからプレゼントにはあまりおすすめできないなぁ。それでもおいしいのはおいしいから甘いものが好きな人はぜひ食べてみるといいと思います。
という情緒的な長文になってしまうことでそのクッキーがあまいと言いたいのか、世の中には甘いものが苦手な人が多いということを言いたいのか、あるいはこのクッキーはプレゼントに向いていないといったことを言いたいのか、結局何を言いたい文章なのか?ということがよくわからなくなってしまうんですね。
誤解が生じやすくなる
そういったこともあって、長文は誤解が生じやすくなる傾向があります。
さきほどの例文でいえば、筆者からすれば「クッキーは甘いので甘いものが好きな人であればプレゼントにおすすめだ」ということを言いたかったのに対し、同じ文章を読んだ読者はそういったとらえ方はせず「世の中には甘いものが苦手な人も多いからクッキーをプレゼントにするのはよしたほうがいいんだな」と解釈してしまう。
このような認識の乖離が生じてしまうんですね。
文章においては相手に自分がその文章でいわんとしている意図を正確に伝えられなければ、もう二度とそれを弁解することはできません。
また文の途中で、誤った認識を読者にもたれてしまうことで、そのあとに続く文章読解にも支障をきたす可能性が
あります。
せっかく自分の文章を読んでもらえたのに誤解が生まれてしまったら悲しいですよね。
文章では誰が読んでも理解できるように書くこと。
そして誰が読んでも同じ認識になることを志すべきです。
文章は短ければ短いほどいい
文章は結局は短ければ短いほどいいんです。
もちろん場合によっては、シチュエーションによっては長文を書かなければいけない時もあるでしょう。
しかしそれはある種の競技です。
文章というよりは「長い文」という競技なので、文章とはまた別のニュアンスを持っています。
文章は短いに越したことがありません。
「それっていいよね」といっただけで、それの良さが伝わればこれに越したことはないのです。
しかしそれでは意味が通じないから、意味が通じるように語句を継ぎ足していく。
それで文章は長くなってしまいますが、そのおかげで意味の通じる文章となるわけです。
文章の目的は読み手に書き手の意図を正確に伝えることです。
そして短くても意味の通じる文章、これが本当の正義です。
長い文章の例文
ここでは一つ、長い文章の例文を見てみたいと思います。
テーマ | 文字数 | 採用した構成 |
旅行と文化 | 1500字 | 尾括式の構成 |
旅行は単なる休息や娯楽の手段を超え、私たちの人生に深い価値を加えることができます。異文化との出会いは、自己認識を深め、予期せぬ学びと成長の機会を提供してくれます。この長文では、旅行がいかにして心の地平を広げ、人生に豊かな色彩を加えるかを探求します。
異文化体験の価値
異文化との直接的な接触は、教科書やドキュメンタリーを通じて得られる知識とは異なる、生きた学びを提供します。新しい言語を聞き、異なる生活様式を目の当たりにし、地元の食文化に触れることで、世界が持つ多様性の実感が深まります。このような経験は、私たちが自己中心的な視点を超えて、他者の生き方や価値観を理解する手助けとなります。
個人の成長と自己発見
旅行は、予期せぬ状況や挑戦に直面することで、個人の適応力や問題解決能力を高めます。新しい環境や状況に自分を置くことで、自己の限界を試し、しばしばそれを超えることができます。このプロセスは、自信の向上につながり、自己発見の旅となります。旅行が終わった後も、このような成長は私たちの日常生活においても価値ある資源となります。
旅行から学ぶことの重要性
旅行を通じて得られる学びは、個人の成長だけでなく、より広い社会的意義も持ちます。異文化理解の深化は、偏見の解消や相互理解の促進に寄与します。世界各地で見聞きし、体験したことは、他者への共感を育み、より包容力のある世界観を形成する手助けとなります。旅行は、私たちが世界の一員であるという感覚を強め、地球とその住民すべてへの責任感を養います。
結論
旅行は、私たちが世界を探索し、異文化を体験し、自己を発見するための貴重な機会です。それは心の地平を広げ、人生に深みと色彩を加える旅です。旅行がもたらす学びと成長は、単に個人的なものではなく、より良い世界を構築するための基盤となり得ます。私たち一人一人が旅から持ち帰る洞察と経験は、より理解し合える社会への小さな一歩となるのです。
こんな感じですね。
今回は「尾括式の構成」を採用しました。
ぜひあなたも本記事の冒頭でお伝えしたコツと、長文の構成を駆使しながら長文にチャレンジしてみてくださいね。
世界一長い文章問題
また世界一長い文章問題というものをご存知ですか?
これまじでえぐいです。笑
暇な人はリンクを貼っておくのでぜひみに行ってみてください。
世界一長い文章と呼ばれたものは?
またギネス世界記録に認定されている正真正銘「世界一長い文章」というものもあります。
それは、ウィリアムフォークナーの小説に出てくる「アブサロム、アブサロム!」から取り出すことのできる最長の一文です。
その一文は1,287語からなり、ピリオドもなしに一つの文が延々と続き、時にはハイフンが挿入される文が何十語も間に入るなど、非常に読み解くのが難しい作品となっています。
それでもフォークナー流の、想像力を駆使した文章で、すっと頭に入ってこないもどかしさがありつつも、しかしそれだけに、前後の文脈を深く取りこんで読み進めていくと、出現する世界観が多くの読者を魅了する作品です。
ウィリアムフォークナー、昔から聞かれる有名な外国文学作家ですね!
長い文を書けることは特別なスキル
以上、ここまでのそれこそ長文をお読みいただきありがとうございました。
人生においては長文を書く必要が何度か出てきます。
「長い文章を書く」というそれはある種の競技です。
そんな時は今回お伝えしたコツを踏まえながら、なんとか乗り切って書いてみてください。
しかし文章を書くことは本当はとても楽しいことなんです。
どうかそれを忘れないでくださいね。
それに文章力があれば、例えば個人で稼げるようになったり、ブログを開設して、自分が寝ている間にもお金を稼げるようになったり、また会社などのプレゼンでも評価されやすくなります。
文章が人間にもたらしてくれる恩恵は非常に大きいんです。
そんな中長文を書けるスキルは本当に重宝されます。
ぜひ文章の世界にあなたも足を踏み入れてください。
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