これから作家になりたいという人や、面白い小説を作りたい人、あるいは面白い漫画を書きたい人にとって「ストーリー」を構成する能力は非常に重要な要素となります。
小説も漫画も劇も放送も、なんでもそうですが「ストーリー」が面白ければそのコンテンツは世界に轟くからです。
そして自分の存在を知ってもらうことができ、一躍有名になれるからです。
また最近ではブログやSNSなども広く一般人に普及してきたことによって、個人でも簡単にコンテンツを発信することができ、その中で自作したストーリーを簡単に世に届けられるようになりました。
自分の作ったストーリーをより簡単に、より多くの人に見てもらうことができるようになったのです。
ストーリーとは「物語」の意味です。
そもそも人が産まれてきた意味は「ストーリー」を紡ぐためだと思っています。
その人が持っているストーリー、その人が考えている価値観や物語。
そういったものに人はいつも魅了され、その作品から生きていく力をもらっています。
誰にだって忘れられない映画やアニメ、ゲームの一つくらいはあるはずです。
そしてそれらは全て「ストーリー」が最高に面白かったら今でも記憶に残っているはずです。
仮にインスタグラムで作った投稿であっても「ストーリー性」があって、そのストーリー性が面白ければ多くの人にシャアされることでしょう。
もしかしたら人々の記憶に残る投稿ができるかもしれません。
ここでもうひとつ重要なことがわかりましたね。
そう、ストーリーの目的は他人の記憶に残すこと、共感を呼ぶことだと言えます。
またそのストーリーが面白かったり、誰も想像できないもの、これまでになかったユニークなものだったりすれば、それだけで多くの人の関心を集められ、競合と差別化できるようになります。
ストーリーの面白さというのはこの世界における唯一の正義なんです。
また技術的なことを言えば、ストーリーを構成する能力がより秀逸であればこれからAIが台頭してくると言われている時代でも生き残ることができるようになります。
ストーリーを構成する力というのはいつの時代であっても人間にとって一番崇高なる力とされてきたのです。
今回ブログ運営歴4年に該当し、webライティング能力検定1級を保持する筆者がストーリーの作り方についてお伝えしていきます。
これから作家や漫画を志そうとしている若者はもちろん、ブログ運営者にとっても面白いコラムとなっているはずなのでぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜストーリーを作りたいのか?
そもそも私たちはなぜストーリーを作りたいのか?なぜストーリーを作らなければいけないのでしょうか?
- ストーリーは人を惹きつけるから
- 面白い小説や漫画を書いたり、インスタグラムなどのSNSで個人の価値観をアピールしたいから
- 例えばビジネスであっても企業のブランディングなどストーリー性が重要視されているから
- ストーリーを作れる能力があれば今後も生きていける
ストーリーは人を惹きつけるから
ストーリーとは物語の意味です。
ストーリー、いわゆる物語というのはいつの時代であっても人を惹きつけます。
人が惹きつけられるもの、人の心の動くもの、人の記憶に残るものこれがいわゆるストーリーです。
どんなに頑固な人であっても、一つや二つ忘れられないストーリーがあります。
どんなに意地悪な人であっても、性格の悪い人であっても、そのストーリーの前ではひれ伏してしまう。
これがストーリーの力です。
また人間である以上、誰かの心を動かしたい。そう思うのは当然のことです。
誰かの心に残る作品を作りたい、誰かの記憶に残りたい。
あるいはストーリーによって癒されたい、明日を生きる勇気を貰いたい。
だからストーリーは紡ぎ、紡がれるのです。
ストーリーを作ったり、語ったりすることは人間にとってある意味自然な行いで、人間である以上ストーリーは人間のそばになくてはいけないコンテンツなのです。
面白い小説や漫画を書いたり、インスタグラムなどのSNSで個人の価値観をアピールしたいから
どんな時代であっても作家というのは人々の憧れの夢でした。
作家はかっこいいし、有名になれば人々に自分の作品をたくさんみてもらうことができます。
影響力も絶大です。
なのでいつの時代であっても憧れの職業とされてきたんですね。
また何か作品を書くこと、その行為自体が人々の娯楽とされてきました。
一般人であっても仕事をしながら小説を書き、出来上がった作品を応募にかける。そこで編集者の目に留まり、作家デビューを飾ることができた。今はこんな話も全く珍しくありません。
作家希望者は面白い作品を作ることができれば、もしかしたらその作品一つで作家デビューを飾れるかもしれないのです。
なので今の時代、作家デビューを飾るだけでなく、自分の娯楽のために普段から作家活動に勤しんでいる人が結構いますし、面白い作品とは何かを追求している人も多くいます。
こういった人々によって現在の日本文化の象徴とも言えるアニメだったり、漫画というのは生み出されていくんですね。
また最近ではブログやSNSなどが普及して、自分の作品や考えを簡単に世に発信することができるようになりました。
自分の作った作品、ストーリーが面白ければ、個人の活動範囲で収入を得たり、影響力を持つことができるようになったのです。
そのためにもどうすれば面白いストーリーを作れるのか?というのがかなり重要なテーマとされているんですね。
繰り返しお伝えしている通り、いつの時代であっても面白い「ストーリー」を作れる能力は重宝されるのです。
例えばビジネスであっても企業のブランディングなどストーリー性が重要視されているから
また別の視点でもストーリー性は重要視されています。
例えばビジネスであっても自社のブランディングを図るために「ストーリー」を重視せよ、ということがしばしば言われ続けています。
というのも、人々の感動体験の大元にはこのストーリーが必ずあるからなんですね。
例えばファッションメーカーであれば、昨今のユーザーはそのブランドの商品を購入するかどうかをストーリー性によって決めていると言われています。
例えば、
〇〇社は創業60年の歴史を誇る。〇〇社の商品が今こうしてあなたの手に届くのには訳がある。創業者は東京生まれで、幼い頃いつもいじめられていた。そんな創業者の唯一の楽しみは家に帰って父親の靴を磨くことだった。彼は靴を磨くことが本当に大好きだった。そして靴が大好きだった。それから東京駅で靴磨きの仕事に就き、安定した収入を得られるようになったある日、イギリスの人がお客さんとして来てくれた。そのイギリスの紳士の靴を磨いていると、その紳士が自分の履いている靴を褒めてくれた。有名なブランド靴ではなかったが、君はとても靴を大切にしていると褒めてくれたのだ。その靴磨きの少年はその出会いから物を大切にすること、そしてそれが物を輝かせる秘訣なのだと気付かされた。そんな彼がイギリスへ行き、靴の勉強をし、40代の時に立ち上げたブランドがこの〇〇社なのだ。これはこのブランド創業者と靴のたった一つだけのストーリーである。
こんな感じで自社ブランドをストーリーを交えながら歌うことで、ユーザーはまだ目にもしていない商品を買いたいと思えるのです。
これが新しいブランディング戦略なんですね。
ストーリーを根幹に据えているんです。
ビジネスシーンにおいてこのストーリー性は非常に重要で、さまざまな分野で重要視されています。
例えば今ご紹介したブランディング戦略以外にも「カスタマージャーニー」と呼ばれるものがあります。
これはいわゆるweb用語の一つですが、例えば自社のwebサイトをユーザーにみてもらうためにユーザーの目線に立って、webサイトに立ち寄った際にどのような「物語」あるいは「旅」を経験させることができるか?に着目した戦略なんです。
そしてその物語の経験を予測して、サイト内にさまざまなコンテンツを配置したり、コンテンツの配置の仕方を工夫してユーザービリティを向上させる狙いがあるんですね。
要するにユーザーに心地よい経験をしてもらうためにそこに「ストーリー性」を組んだり、「旅の経路」のような物をwebサイトの上に敷くという施策なのです。
このカスタマージャーニーがあることによって、webの売り上げは明らかに異なります。
webという相手が見えない状況であってもユーザーの目線に立ったり、ユーザーが望んでいるストーリーはなんなのか?を想像し、ストーリーを提示する。
それだけでも売り上げが高くなるのです。
ストーリー性が重視されるわけなんですね。
ストーリーを作れる能力があれば今後も生きていける
このようにストーリーは人間が生きる上で非常に重要な要素です。
面白いストーリーを作れる技術というのは本当に重宝され、人間活動においてあらゆる局面で活きてきます。
その力は必ずやあなたの生きる支えとなることでしょう。
例えば今後AIが台頭してくると言われております。
しかしAIにはどうしてもできないことがある。
それがストーリーを作るということです。
AIは論理的な思考はできないと言われております。
前後の話を繋げたり、何もないところから何かを作ったり、とんでもない方向にそれぞれ位置している文章に関係性を持たせたり。
こういったことができないと言われております。
つまり物語、ストーリーを作ることができないんですね。
まぁ多少は作れるかもしれませんが、人間が作る「それ」とは全くクオリティが違います。
この物事を論理的に考える技術、元よりストーリーを作る技術は今後ますます我々にとって重要な力となります。
今のうちにストーリーを作れる技術を磨いておきましょう。
それでもストーリーは書きたいから書くんです。他に理由はいりません。
そもそもストーリーとは?
ここまでなんとなくストーリーの重要性を伝えてきました。
そもそもストーリーとはなんでしょうか?
ストーリーとは?
ストーリーとはまず「話」、「物語」、「筋」という意味です。
私の大好きなゲームの一つに「スターオーシャンセカンドストーリー」というものがありますが、あれはマジで名作です。
なので「This is a story about a cat」とあれば、「これは一匹の猫についての物語である」という意味になります。
ストーリーに似た意味の用語として、
- tale
- plot
- Narrative
などがあります。
「テイルズオブ〜」とか「ナラティブガンダム」とかもこの「ストーリー」が派生して名付けられているんですね。
ナラティブとは?
ただ厳密にいうと今上がった「ナラティブ」と「ストーリー」とでは少しニュアンスが異なります。
ナラティブとは「物語」「話術」「語り」という意味で、「人が語る」ということをより強く意味したものとなっています。
例えばある一つの物語、つまりストーリーがあったとします。
それに対しナラティブは語る人の数だけ存在します。
その際物語の大枠は違わないものの、語る人や、語り方によってその物語の受け止めたかが変わってきます。
これがナラティブの効果なんです。
つまり「語り口調」。
ナラティブもストーリーと同様、ビジネスや個人の営みにとっても非常に重要なものだとされており、特に医療業界では実際にすでにこのナラティブを用いたアプローチが一つの治療法として用いられているんです。
このストーリーと同様、ナラティブにも注目が集まっていることを覚えておきましょう。
面白いストーリーのテンプレートおよびネタ
ストーリーの意味を理解したところで、次に面白いストーリーを作るべくいくつかのネタをご用意してみました。
面白いストーリーを作るためにはまずはネタ選びが重要です。
あるあるなネタも含まれますが、あらすじも交えてお伝えするのでこれから創作活動をされる方は一つ参考にしてみてください。
- 天才・ヒーロータイプ主人公 ストーリーパターン
- 協力者から特殊能力を授かる主人公 ストーリーパターン
- 挫折して再び立ち上がる主人公 ストーリーパターン
- 何かを求めて旅立つ主人公 ストーリーパターン
- 『願いが叶う力』を手にする主人公 ストーリーパターン
- 難しい問題に遭遇した平凡な主人公 ストーリーパターン
- 組織と自分どちらを優先するか葛藤する主人公 ストーリーパターン
- ある日突然に人生の変化が起こった主人公 ストーリーパターン
天才・ヒーロータイプ主人公 ストーリーパターン
若き科学者アキラは、自身の開発した技術で環境問題を解決しようと奮闘している。彼の発明した装置が大企業の陰謀により破壊されるが、アキラは諦めず、仲間と共に逆境を乗り越え、最終的には世界を救う新エネルギー源を完成させる。
協力者から特殊能力を授かる主人公 ストーリーパターン
普通の高校生ユウキは、ある日、異世界から来た協力者によって特殊能力を授かる。その力を使い、世界を侵略しようとする敵から人々を守るために戦う。ユウキは最初はその力を制御できずに苦労するが、仲間との絆を深めながら成長していく。
挫折して再び立ち上がる主人公 ストーリーパターン
夢に向かって努力していたアスリートのマサトは、重傷を負い、二度と競技に戻れないと宣告される。しかし、彼は諦めず、リハビリを経て、異なる形でスポーツに貢献する道を見つける。最終的には、コーチとして後進を育て、自分の夢を彼らを通じて実現させる。
何かを求めて旅立つ主人公 ストーリーパターン
ミナは、伝説の花を見つけるために冒険に出る。その花は、見つけた者に真実の愛をもたらすと言われている。旅の途中、さまざまな困難に直面するが、新たな友達との出会いと経験を通じて、ミナは真実の愛が何かを理解し、自己発見の旅となる。
『願いが叶う力』を手にする主人公 ストーリーパターン
シンジは、ある日、願いを一つだけ叶えることができる不思議な石を見つける。彼は最初、自分の利益のために使おうとするが、周りの人々の願いを叶えることで、本当の幸せが何かを学んでいく。結局、シンジは石を使って他人を助けることで、自分自身の願いも叶う。
難しい問題に遭遇した平凡な主人公 ストーリーパターン
サラリーマンのタカシは、会社の大きな問題に巻き込まれ、解決の鍵を握ることになる。彼は特別な能力もない普通の人間だが、持ち前の機転と勇気で問題に立ち向かい、最終的には会社を救う英雄となる。
組織と自分どちらを優先するか葛藤する主人公 ストーリーパターン
エリートスパイのカナは、命を受けて重要な任務を遂行していたが、その過程で組織の不正を知ることになる。自分の信念と組織への忠誠心の間で葛藤し、最終的には真実を追求し、不正を暴くために行動を起こす。
ある日突然に人生の変化が起こった主人公 ストーリーパターン
普通の大学生リョウは、ある日突然、遺産相続人として大富豪の財産を受け継ぐことになる。突然の豊かさとそれに伴う問題に直面しながら、リョウは本当の幸せとは何か、人間関係の大切さを学んでいく。
ストーリーを作る前の準備
それではそろそろ本格的にストーリーの作り方についてみていきたいと思います。
魅力的なストーリーを作るためには、いくつかの基本的な原則とパターンを押さえることが重要です。
ここではそのパターンについてお伝えします。
またそれがストーリーを作る前で大切な準備となります。
ストーリー構成の基本は?
まずは面白いストーリー構成の基本を理解しましょう。
ストーリー構成の基本的な枠組みとして、従来より「起承転結」という形があります。
これは、物語を始まりから終わりまで論理的に進行させやすい古典的な方法です。
どんなストーリーであっても例外なくこの起承転結に沿って物語は進行していきます。
以下で起承転結についておさらいしましょう。
- 起(き):物語の導入部分。登場人物、設定、そして物語の問題や目的が紹介されます。
- 承(しょう):物語の背景や登場人物の関係性、問題の詳細が展開されます。
- 転(てん):物語のクライマックスに向けての転換点。主人公が直面する大きな試練や転機が起こります。
- 結(けつ):物語の解決部。問題が解決され、物語が終結します。
例えば「ハンター✖️ハンター」や「ワンピース」、「ナルト」などの人気アニメは全てこの起承転結に基づいてストーリーが進められますよね。
田舎の村で育ったゴンやルフィ、そしてナルト。彼らは初めは貧弱でも、頼りにすべき恩人に育てられ、次第に逞しくなっていく。しかしそんな彼らを育ててくれた恩人は死んでしまったり、実は裏切り者だったりする。そして最後にとてつもない大きな謎が解決される。
このような展開は誰しもがワクワクするし、楽しめるんです。
起承転結のストーリーの作り方は?
それでは起承転結のビジョンを理解したところで、次にそれぞれの作り方についてみていきます。
起承転結「起」の作り方
- 定義: 物語の開始部分で、登場人物、設定、そして物語の基本的な状況を紹介します。
- 作り方: 主人公の日常や世界観を描き、読者が共感や興味を持てるような背景を設定します。ここで、物語の中心となる問題や状況もほのめかします。
起承転結「承」の作り方
- 定義: 物語の背景がさらに展開され、問題や衝突が徐々に明らかになる部分です。
- 作り方: 主人公が直面する問題や挑戦を具体化し、物語の緊張感を高めます。読者の関心を維持するために、複数の小さな衝突や謎を提示し、主人公の内面の葛藤や成長のきっかけを描きます。
起承転結「転」の作り方
- 定義: 物語のクライマックスに向けて展開が急激に変化する部分です。主人公が最大の試練に直面し、物語の方向性が変わる瞬間です。
- 作り方: 主人公が直面する問題や挑戦に対して、決定的な行動を起こす場面を設定します。この部分は物語の最もドラマチックな瞬間であり、主人公の成長や変化が最も顕著に現れます。衝突や葛藤のピークを描き、読者の感情を最高潮に引き上げます。
起承転結「結」の作り方
- 定義: 物語の解決部分で、全ての問題が解決され、登場人物の運命が明らかになります。
- 作り方: 物語の緊張感を解きほぐし、主人公の行動の結果を示します。主人公が直面した問題がどのように解決されたのか、または主人公がどのように成長したのかを描きます。読者に満足感を与えるために、物語の教訓やメッセージを明確にします。
ストーリー展開にはどんなパターンがありますか?
またストーリーには展開パターンというものがあります。
その際有名なのが三幕構成パターンと逆転の構造パターンです。
物語を「導入部(第一幕)」「展開部(第二幕)」「解決部(第三幕)」の三部に分ける構造。多くの映画や小説で用いられています。
物語の途中で予期せぬ大きな転換が起こり、物語の方向性が大きく変わるパターン。
「進撃の巨人」とか「二十世紀少年」とかがこのパターンですね。
一つのストーリーがいくつかの章によって分けられている。
また予期せぬ大きな転換が起こる設定でさらに面白いストーリーに仕上げている。
こうした展開パターンも採用していくことで、より面白いストーリーに仕上げていくことが可能です。
ストーリーに必要な細い要素は?
ここまででストーリー構成の流れについてはいくぶん理解できたかと思います。
それでは次にストーリーに必要な細かい要素についても理解しましょう。
ストーリーに必要な要素は以下のとおりです。
- キャラクター:物語を動かす主要な人物。彼らの目標、動機、成長が物語に深みを与えます。
- プロット:物語の骨組み。事件や行動の順序やつながりが、物語を形成します。
- 細かい設定:物語が展開される時間や場所。物語の雰囲気やテーマに影響を与えます。
- 細かいテーマ:物語の中心的なアイデアやメッセージ。読者に何を考えさせ、感じさせたいかを反映します。
- 視点(ポイント・オブ・ビュー):物語が語られる視点。一人称、三人称などがあり、物語の受け取り方に大きく影響します。
これらの細かい要素も考えましょう。
例えばキャラクター設定においては自分が感情移入できるキャラクター、またこのような人物になりたいだったり、逆にこんな人間にはなりたくないという人間性を反映させることで、筆に力を持って物語を書き進めることができます。
またプロットも大事です。
プロットとは「物語の枠」という意味です。
おそらくあなたはすでにこれから作るストーリーの大枠は考えられていると思いますが、細かい部分に関してはどうでしょうか?この細かい部分もある程度考えておいた方がいいです。
その際、どうしても入れたい内容だったりあなたがその作品で伝えたいことを踏まえて考えるといいでしょう。
過去のあなたが感動した作品の流れを参考にする方法もおすすめです。
もちろん物語の大枠だけ決めて、あとは書きながらなんとなく肉つけしていく、その時々で肉つけしていくという方法もあります。
そういった方法もぜひ採用してください。
ストーリーを作る際、どれだけしっかりと前準備ができるかがポイントです。
ストーリーの作り方、初心者におすすめ
これまで述べてきたようにストーリーの作成方法は結構複雑で難しかったりします。
きちんとした前準備が必要になるんですね。
特にこれまでストーリーなど作ったことがないという初心者の方からすればその行為は特に難しく感じられるはずです。
なのでよりストーリーを構成しやすいように、ここでは初心者におすすめなストーリーの作り方をなるべく平易な言葉を用いてお伝えしていきます。
世に求められるおもしろいとは何か?を理解する
まず世に求められるおもしろさとは何か?を理解しましょう。
ストーリー作りにおいて自分が書きたいものを書ければ一番いいですが、中には自分がどんなストーリーを書きたいのかわからないという人もいるはずです。
そんな時は、今世に求められるストーリーはなんなのか?を考えストーリーを構成することで、出来上がった作品を多くの人に見てもらうことができます。
例えば以下のようなテーマを選びストーリーを作ってみてはいかがでしょう?
多様性と包摂性
- 説明: さまざまな文化的、性的、社会的背景を持つキャラクターを正面から描き、多様な視点と経験を反映したストーリーが求められています。異なるアイデンティティやライフスタイルを尊重し、理解しようとする動きは、エンターテイメント業界全体に広がっています。
環境とサステナビリティ
- 説明: 地球温暖化、生物多様性の喪失、持続可能な生活など、環境問題への関心が高まっているため、これらのテーマを取り入れたストーリーが注目されています。自然との共生や環境保護の重要性を訴える物語が、多くの人々に影響を与えています。
メンタルヘルス
- 説明: メンタルヘルスに関する認識が高まる中、心の健康に焦点を当てたストーリーが重要視されています。ストレス、不安、うつ病などの問題に対処するキャラクターの物語は、タブー視されがちな話題に光を当て、理解と共感を促しています。
テクノロジーと未来社会
- 説明: AI、バイオテクノロジー、仮想現実など、急速に進化するテクノロジーが私たちの生活に与える影響を探るストーリーが注目されています。技術の進歩が人類にもたらす可能性やリスクを探ることで、未来社会への洞察を提供します。
社会正義と変革
- 説明: 不平等、人種差別、性差別など、社会的な問題に取り組むストーリーが強い共感を呼んでいます。変革を求める声を反映し、より公正な社会を目指すキャラクターの闘いは、多くの人々にインスピレーションを与えます。
自己発見と成長
- 説明: 個人の成長と自己発見の旅は、普遍的なテーマでありながら、現代の複雑な社会の中で新たな意味を持っています。自分自身と向き合い、困難を乗り越えることで内面の強さを見出す物語は、多くの読者にとって共感と勇気の源となります。
これらのテーマは現在世界中から関心を集めているテーマです。
ぜひ参考にしてみてください。
自分が書こうとしているものをきちんと分析する、理解する
ストーリーはやはり自分が書きたいものを書くのが一番です。
それが世に認められた時ほど嬉しいことはありません。
そもそもなぜストーリーを書くのか?といえば、前述したように誰にでも書きたいストーリーがあるからですよね。
その思いに忠実になればいいだけです。
その際自分が書こうとしているものがどういうものなのかをきちんと分析することが大切です。
自分が書こうとしているストーリーのどの部分が面白いのか?
どういうことをそのストーリーで伝えたいのか?
どうやってそのストーリーを伝えたいのか?
こういった分析をきちんとすることで、自分が書きたいものをより可視化できるようになります。
あとはその分析をもとに構成していくことで、ストーリーは案外簡単に作れたりします。
主人公を設定する、共感を呼べる主人公が良い
まず大前提としてストーリーには主人公がつきものです。
主人公のいないストーリーはありません。
また主人公の魅力度で、そのストーリーの面白さは決まるといってもいいほど主人公の設定は大切な条件となります。
例えば魅力的な容姿に設定するとか、口癖が独特だとか、力は弱いけれどまっすぐな性格をしているだとか。
いかに読者に魅力的に思ってもらえるかが重要なので、主人公の設定は緻密に行う必要があります。
その際、容姿が淡麗すぎても読者から非現実的だと思われてしまいますし、性格が良すぎてもユーザーの関心を集めることはできません。
あまりにも主人公に対して関心度が低いと、どんなにストーリーの内容が面白くても読者は離れていってしまいます。
なのでまず初めにこれから作るストーリーにおいて相応しい主人公像がどういった人物なのか?またその人物は人々に共感を持たれやすいかを考えてみましょう。
テーマを考える
自分で書こうと思ったらテーマは必ず決めましょう。
テーマがあれば、長編ストーリーであっても一貫性のあるストーリーにすることが可能です。
面白いストーリーには決まってこの一貫性がありますよね。
なのでテーマは重要です。
その際どんなものでもいいです。
例えば普通の社会人を主人公にして、その普通の社会人が世界を救うだったり、主婦が世のおかしい点に物申し、世間を巻き込んで世の中を良くしていくストーリーだったり。
大自然をテーマにしたり、環境破壊をテーマにしたり、古代兵器や、巨人、深海などなんでもOKです。
とにかくそのストーリーで一貫して大切にしたい「もの、こと」。
あるいは自分が一番伝えたいもの、こと。
こういったものをテーマに据えてストーリーを作り出してみましょう。
話の構成を考える、起承転結、またより面白くなるように話の流れを考える
また先述したようにストーリーは起承転結に基づかせて作ることをお勧めします。
起承転結、それぞれの局面で、登場人物がどのような状況になるのかだったり、それを取り囲む環境や、周囲の人がどういう状況になるのかを考え、また自分がそのストーリーで一番伝えたいことはどのように変化するのか?
こういったことを考え、起承転結を練ってみてください。
そしてそれをストーリーの大枠として据えるのです。
話の中に意外な驚き要素を加える
またこれはちょっとしたテクニックになるのですが、話の中に意外な驚き要素を加えるとストーリーは面白くなります。
例えば主人公が実は裏切り者の息子だったとか。犯人だと思っていた人物が実は殺されてしまったりだとか。怖そうに思っていた人物が実はウサギを飼っているだとか。
こうしたちょっとした驚き要素、意外に思われそうな要素を、要所要所で組み込んでいくとストーリーはさらに面白くなります。
ストーリーの結末を用意する
ストーリーで一番美しい箇所、一番感動をよばせる箇所、一番面白い箇所、一番驚かされる箇所、それは総じて「結末」です。
終わりよければ全てよしではないですが、この結末をどう考えるか?どう構成するか?がそのストーリーの価値を決めます。
とことんこの結末のあり方にこだわっていきましょう。
例えば結末で万人を感動させたいという狙いがあるのなら、どうすれば感動させられるか?主要の人物の死だとか、分かり合えないと思っていた人と心を通わせることができるようになるとか。
その際感動の結末にもさまざまなパターンがあります。
自分の物語の結末をどのような方向へ持っていきたいのか?その結末の大枠を決め、そのあとに細かい設定を施しながら、最高のストーリーを用意しましょう。
結末で全てが決まります。
面白い語り方を心がける、ナラティブを意識する
これは余談です。
ストーリーを語ることにおいては「語りかた」つまり、先述したナラティブが非常に重要になります。
小説などでは語る人が常にいて、その語り人のナレーションにそって物語は進んでいきます。
その語り人は主人公である可能性もあるし、全く関係のない例えば「天の声」だったりもします。
その語り人の語りかたを工夫することで、一味違う面白いストーリーに仕上げることが可能です。
例えば普通の語りかたであれば「これからも意識していく」という表現になるところ、ナラティブを意識すれば「意識していく、これからも」といった感じになります。
印象がだいぶ違いますよね。
そしてその印象が読者からすれば、大切なそのストーリーの要素にもなるのです。
余裕のある人はこういった「語りかた」も意識しながらストーリーを作っていくと良いでしょう。
ストーリーを作る上で、ナラティブも非常に重要です。
それでもストーリーを作成できない時の対処法
それでもストーリーを作成できない時があると思います。
そういった時の対象法についてお伝えします。
チャットGPTに尋ねる
AIの力を借りましょう。
例えば今話題の「チャットGPT」。
これは本当にものすごいツールです。
例えば「チャットGPT」に、
「大自然」をテーマにストーリーを作りたいと思うんだけど、大体の話の流れを起承転結に沿って組み立ててください。
と質問したとします。
すると以下のような返答が返ってきます。
クオリティ高いですよね。
こうしたAIの力を借りて、着想を得るという手段もありだと思います。
ぜひチャットGPTを使ってみましょう。
診断メーカーを利用する
また同じくAIの力を使ったサービスです。
診断メーカーというものがあり、それを利用すれば簡単に物語の構成案を作り出すことができます。
例えば「物語診断メーカー」では簡単な名前を入れるだけで、その名前を主人公とした物語の構成を作り出してくれます。
同じ名前だとしてもその都度返答される内容は異なりますので、ネタが被ることもありません。
発想もなかなか斬新で面白いです。
そのほかにも「だれでもAIめーかー」や、「AI BunCho」などもユニークで面白いので着想を得るための手段としては非常にお勧めです。
2024年に芥川賞を受賞された九段理江さんの「東京都同情塔」も、AIの力を借りて執筆されたと言われており、世にも認められた技術となります。
AIの力も借りつつも、人間本来のストーリー性も失わないようにすれば大きな手助けとなってくれることでしょう。
ストーリーを作る力が求められる職種とは?
それでは最後にここではストーリーを作る力が求められる状況を考えるべく、ストーリーを作る力が必要な職種について考えてみたいと思います。
- 作家、アニメ作家、漫画家、劇作家、放送作家、絵本作家
- 作詞家、作曲家
- ブロガー、SNSマーケター
作家、アニメ作家、漫画家、劇作家、放送作家、絵本作家
これまでもずっとそうだったように、自作したストーリーを見てもらえる職種といえば作家でした。
今もそうですね。
それは自分が考えたストーリーでご飯を食べている人たちです。
作家、アニメ作家、漫画家、劇作家、放送作家、絵本作家などがそうですね。作家と名のつく職種にはどんなジャンルであってもこのストーリー形成力が求められ、それが面白くなければ当然その者の需要はなくなってしまいます。市場価値がつくこともありませんし、そもそも作家になれることもありません。
昔であれば今回のようなストーリーに関して卓越した才能を持っている人は皆作家を目指していましたが、最近ではアニメ作家や漫画家なども若い人から人気で、その際仮に若くても自身の考えるストーリーが面白ければ自分のコンテンツを広く世界に知ってもらえることができます。
自身の考えるストーリー性さえ面白ければ、それがとんでもないコンテンツに化けるかもしれないのです。
例えばアニメの「呪術廻戦」の作者であり、漫画家でもある芥見下々さんはなんとまだ30代前半です。(2024年時点)
また進撃の巨人の作者であり、漫画家の諫山創さんもまだ30代後半(2024年時点)であるし、若い人々の考えるストーリーが世界を動かしているんです。
作詞家、作曲家
また作詞家や作曲家にもストーリー性が求められると思っています。
私たちには歌を聴いて感動する経験がありますよね。
それってすごい体験なんです。
あの短い時間の中で、人々を勇気づけたり、救ったり、励ましてくれたりする。
それって歌のメロディーや歌手の歌唱力も去ることながら、歌詞のストーリー性に魅せられているんですね。
そしてその歌がより多くの人々の共感をよび、瞬く間に世間で認められる存在になっていくんです。
私なんかは良い歌だと思う基準はまさにこのストーリー性、つまり歌詞で、良い歌に出会ったらまずはその作詞家に注目してしまいます。
最近ではOfficial髭男dismさんをよく聴くのですが、ボーカル&キーボードの藤原聡さんが語るあの淡く切ない歌詞にいつも魅了されてしまいます。
日本で良い曲と認められている楽曲は往々にしてこのストーリー性が備わっている傾向が強いです。
みんな歌にストーリーを求めているんですね。
なので作詞家、作曲家の皆さんにもストーリー構成力というのが求められるというわけです。
ブロガー、SNSマーケター
最近では個人ブロガーや個人のSNSマーケターという活動形態も増えてきました。
もちろん企業のwebマーケに携わっている人もそうですが、発信者としての位置付けであるブロガーやSNSマーケター、webを使って何かしらの発信をしている人たち全てにおいても今回のストーリー性が求められます。
そもそもコンテンツにはストーリー性が備わっていなければなりません。
例えばコラム記事でしたり、LP、また企業のサイト、つぶやき一つとってもそこに「ストーリー」がなければ誰の目にも止まりません。
そういったストーリー性が組み込まれていないコンテンツはこの膨大なコンテンツに溢れかえった現代において、深海の奥底に沈んでしまうことでしょう。
発信をする以上、誰かの目に留らせないといけないわけです。
その際ストーリーが本当に重要になるんですね。
今後ますますコンテンツ飽和時代になっていきます。個人でも簡単にコンテンツを発信することができるし、AIの力を借りればコンテンツなど簡単に作れてしまうからです。
しかしどんなにコンテンツを作ったところで、ストーリー性が備わっていなければそれはもはやコンテンツとはいえません。
コンテンツには必ずストーリーが必要なのです。
みんな無機質な機械的な記事だったり文章など読みたくないですよね。
この世の人々はいつも自分が目に触れるものは生々しい人間味のあるコンテンツであって欲しいと願うのです。
人々はそのコンテンツを通して、共感したり感動したりしたいのです。人々が常に求めているもの、それがコンテンツです。
そして感動できる、あるいは共感できるストーリー性の組み込まれたそんなコンテンツを求めているのです。
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ストーリー作り方に関する疑問
- Instagramのストーリーはどうやって作るの?
-
「カメラ」をタップして写真や動画を撮影してストーリーズの投稿を作成することも可能です。 写真や動画を選択すると編集画面に切り替わります。 アンケートやスタンプなどの機能を投稿に追加できるようになります。 編集が完了したら、下部にある「ストーリーズ」をタップしましょう。
- ストーリーのレイアウトのやり方は?
-
- インスタストーリーの作成画面を開く
- メニューから「レイアウト」を選択する
- 使いたい画像・動画の数に合わせてレイアウトを選ぶ
- 画面左下の追加ボタンを押してアルバム内の画像・動画を選ぶか、レイアウトアイコンをタップして新しく撮影をする
- ストーリー1個何秒?
-
インスタのストーリーズは最大何秒間? 1つのストーリーズで投稿できる動画の長さは最大60秒です。 以前は最大15秒間までとなっており、15秒以上の動画は自動的に分割されていましたが、2023年4月現在は、最大60秒の動画を投稿できます。 静止画を投稿した場合は、一般的に5秒となります。
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