考えがまとまらず言語化できない時の原因と3つの対処法について！

人と話す時、言葉が出てこなくて恥ずかしい思いをしたことはありませんか？

あれ悔しいですよね。悔しいし、もどかしいです。

また特にビジネスシーンにおいては、そのような状況になってしまうと上司から怒られてしまいます。

実際に私もこれまでにビジネスの現場で自分の考えがまとまらず、うまく話せなくて上司に何度も怒られたことがあります。

私の場合は極度の緊張しいなので、そもそも人と話すのが苦手だということもあるのですが、おおよそ自分の考えがまとまらず、また何を伝えていいのかわからずに話してしまうのが原因なのだと思います。

とはいえどうすればその自分の考えや伝えたいことをまとめられるのかといったことも正直わからなかったりします。

人と話す場合、何かしらの「目的」、例えばビジネスであれば業務の報告だったり、プライベートであれば近況の報告などがありますが、どうすればその目的を遂行できるのかが大切です。

そこで今回人と話すのが苦手だった筆者が人と話すのが上手になった経緯、また物事を論理的かつ明瞭に伝える方法についてお伝えします。

私も本当に人と話すのが苦手でした。しかし本記事で解説している内容を押さえてもらえればどなたでも確実に人と話すのが得意になりますよ。

なぜ言語化できないのか？その原因について

それではまず話す際にうまく言語化できない原因についてお伝えします。

そもそも言語化力とは？

そもそも言語化能力とは、頭に浮かんだ思いを明確にして、それを言葉に変える力のことです。

人は思考する生き物で、常に頭の中に思考やモヤモヤしたものを抱えて生きております。

要するにそういったモヤモヤをうまく形にして、相手に伝えられる力をこの言語化力というのです。

この言語化能力が高ければ、発言したり表現したりすることが得意になります。

頭の中のモヤモヤの正体がわからない

なのでそんな言語化がうまくできない原因としてはまず1つ目に挙げられるのが、モヤモヤの正体がわからないからなんです。

この思いってなんだろう、どういった思いなんだろうということがわからなければ、このモヤモヤの正体を突き止めることはできないし、またそれが楽しい思い？辛い思い？なのかすらもわからなければ、一向にこのモヤモヤの正体を明らかにすることができません。

そのモヤモヤの種類はわかったのち、言語化の作業に入っていけるのです。

考えがまとまっていない

またうまく言語化できない要因として、自分の考えがまとめられないというのも挙げられます。

要するに頭の中のモヤモヤを一つにまとめる作業ですね。

頭にはたくさんのモヤモヤがあります。

先ほどいったのはそのモヤモヤの正体を明らかにするということでしたが、ただそのモヤモヤの正体が明らかになっても、そのモヤモヤしたものたちを一つにまとめないことには、そのせっかく明らかになったモヤモヤがあっちいったり、こっちいったりして、話を組み立てることができません。

よって会話が成り立たないのです。

なので言語化をするためにはただモヤモヤの正体を明らかにするだけでなく、そのモヤモヤを一つの場所に集合させる力が必要です。

語彙力が乏しい

技術的な部分で言えば、語彙力が乏しいこと。

これが言語化できない原因になっています。

要するにこの語彙力がないと、モヤモヤの正体がわからないんですね。

例えばあなたがリンゴを食べたとして、美味しいと感じたとします。

それを他人に「このりんごは美味しいよ！」と伝えられるのはあなたが「りんご」や「美味しい」という語彙を持っているからです。

モヤモヤの正体がわからないのは往々にしてそのモヤモヤを言い当てる語彙力が備わっていないことが原因の一つです。

人と話すのが苦手

しかしどんなにモヤモヤの正体を明らかにし、それをまとめることができたとしても人と話すのが苦手だと、うまく言語化できなかったりします。

威圧的な上司を目の前にすると自分一人であれば言語化できたのに、全く話せなくなってしまう。

こういったことがよくあると思います。

私がそうですが、緊張してしまって話せなくなったり、威圧的な態度に押しつぶされそうになったり、人を前にすると恥ずかしくなってしまったり。

こういったネガティブな心理も言語化の妨げになっているのです。

発達障害の可能性もあり

それは実は発達障害の可能性もあったりします。

このことに関しては非常に取り扱いの難しい、ナイーブな問題となりますのでこれ以上言及することはしませんが、そういった原因も考えられますので、そういった時は無理して話そうとせず、第三者にも理解してもらうようにしましょう。

言語化が上手い人の特徴とは？

それでは一方で言語化が上手い人の特徴について見ていきましょう。

話の要点や論点がわかっている

言語化が上手な人は話の要点や論点がわかっています。

話の要点や論点と簡単にいうことはできますが、これが難しんですよね。

要するに相手に伝えるべきことがわかっている、相手が欲しい情報をわかっているということです。

それがわかれば、話すべきことがわかりますから、会話の組み立てができるようになります。

また会話の途中で余計なこと言わないや、相手の時間を奪わないように端的に話すなどの工夫ができるようになり、場合によってはそれが評価につながります。

なにしろ話の論点や要点がわかり、余計なことを言わないようにすれば無駄な情報を省くことができますので、会話するときに余計な語彙を捨て去ることができるのです。

それが自分の会話の助けになるんですね。

話を論理立てるのが上手い

言語化が上手な人は話の論点や要点がわかっているのともう一つ、「話を論理立てる」のが上手なのをご存知ですか？

つまり論理力があるのです。

例えばある話の論点が「webの広告施策にはLINE広告が最適である」だとします。

しかしそれだけだともちろん聞いた方は「なぜそれが最適なの？」、「最適の基準はどういったものなの？」ということが気になりますよね？

そういった話の要点を説明する、組み立てる要素が「論理」なのです。

この論理を理解しておけば、会話はさらに流暢になるし、これってどういうこと？って聞かれたときにも対応できます。

明確で簡潔な表現を使おうとする

言語化をするためには自分の頭のモヤモヤを解消すること必要があります。

そのモヤモヤには様々な種類があって、例えばそのモヤモヤが「苦しい」のであればそのまま簡単に「苦しい」という表現をすることもできるし「心憂い」という少し難しい表現をすることもできます。

言語化が上手な人はなるべく簡単な表現を使おうとします。

なぜなら簡単な表現を用いた方が相手に理解しやすいし、何よりも自分も簡単にそのモヤモヤを言い当てることができるからです。そしてスピード感を持って相手にそのモヤモヤを伝えることができるからです。

もちろん「苦しい」をただ「苦しい」と表現するより「心憂い」と表現した方が情緒感があります。

そのような表現も場合によっては認められるかもしえれません。（制作物など）

しかしビジネスやプライベートの場面であれば、そのようなテクニックは不要です。

そのような場面での言語化は明瞭かつ、スピードが重要です。

ポジティブ、人と話すことが大好き

また言語化が上手な人はそもそも人と話すことが大好きで、ポジティブな性格をしております。

先ほどの原因でもお伝えしましたが、ネガティブな人というのは緊張やおそれのせいで言葉が詰まったり、頭が真っ白になったりして、言語化がうまくできないといったことがあります。

しかしそもそも人と話すのが好きな人やポジティブな人というのはどんな人を前にしてもそういった緊張や恐れがありませんので、流暢に話すことができます。

頭に浮かんだイメージをそのままスムーズに伝えることができるんですね。

相手の反応を見ながら適切に言葉を調整する柔軟性がある

またこれはかなり高度なテクニックになりますが、言語化が上手な人は相手の反応を見ながら適切に言葉を調整する柔軟性があります。

要するに会話の際に気を支えるということですね。

例えば自分が話していて、聞き手が少しわからなそうな表情をしてるのがわかれば、今のところをもう少し具体的に説明しましょうか？といった会話を織り交ぜたり。

そういったことは聞き手の心理状況を理解することで、できる手法です。

このような柔軟な対応ができるのも言語化が上手い人ならではの特徴ですね。

どうすれば他人にうまく自分の思いを伝えられるのか？

それではどうすればどうすれば他人にうまく自分の思いを伝えられるのでしょうか？

先ほどの言語化が上手い人の特徴を踏まえつつ見ていきましょう。

何が伝われば良いのかを考える、そのコミュニケーションの目的を明確にする

まずその会話における目的を把握することから始めます。

例えば業務の報告であれば、業務の報告をその会話でしなければなりません。

何を伝えるべきなのか、何が伝わればいいのかを正確に把握するということです。

それが伝わればその会話のゴールとなり、目的は達成されたことになります。

なのでまずはその会話の目的を明らかにすること。

でなければ、言語化は愚か、会話の意味がありません。

伝えたいことを絞る

その際伝えたいことが多すぎると、その会話は冗長的になり、理解しづらくなります。

要するに会話に情報を詰め込みすぎると、伝えられる方も大変だし、伝える方も何が言いたいのかわからなくなるなどの弊害があります。

なのであまり欲張ろうとせず、会話においては伝えたいことを絞るといいです。

例えば業務の報告であれば、

• 誰が
• いつ
• 何を
• どのように

といった情報だけにするとか。

実績の報告であれば、

• どこの会社の
• いつの
• 前年度の対比

だけにするとか。

必要最低限な情報だけにすることで物事を簡潔に伝えやすくなりますし、言語化も容易になります。

これが長すぎたり、取り扱う情報が多すぎたりすると、その分言語化が難しくなってしまうので注意です。

自分の思いを紙に箇条書きして、整理する

次に言語化をうまく行うためにはまずは自分の頭の中のモヤモヤを整理してみましょう。

そしてそのモヤモヤの正体を明らかにすることで、言葉に当てはめていくことができます。

その際自分の頭の中のモヤモヤをしっかり把握するためにはノートでもなんでもいいので、自分の思いやそれにまつわる要素、わかっていること、もらった情報、コンテンツの温度感なんでもいいので書き表して見ましょう。

可視化することで、自分の思いを客観的に見ることができ、頭の中のモヤモヤを整理しやすくなります。

その際箇条書きを使うと便利です。

例えば、

このようにリスト化すると、

先日先方と電話をする機会がありまして、その際2023年度における業績の話が上がりました。その業績は過去10年間の間で最悪な結果だったようでして、先方の⚪︎さんは非常に悔しいと言っていました。そこで業績改善を図るためにZOOMのミーティングをしたいとおっしゃっておりました。

こんな感じに言語化できるわけですね。

言語化するためにはまずは自分の頭の中の整理と、そのコンテンツに関する情報をまとめることが大切です。

そのためにもノートなどに箇条書きで、今持っている情報を洗い出すことが肝心です。

初めは時間がかかるかもしれませんが、着実に言語化できるようになりますよ。

その際時間がかかるようであれば、相手に少し待ってもらうなどのことも検討しましょう。

ビジネスにおける会話の目的と良い会話について

それではそもそもビジネスシーンにおける会話の目的と、良いコミュニケーションの内容について見ていきましょう。

ここを押さえておくことで、話の要点も理解できるようになり、ひいては言語化がうまくできるようになります。

会話の目的とは？

そもそも会話の目的はある物事について「伝えたいから」です。あるいは「伝えて欲しい」からです。

会話においては伝える側と伝えられる側とがありますが、両者においてとある情報を共有するために「会話」というツールが使われるわけですね。

この会話は人間だけが行えるものですが、それだけでなくコミュニケーションの一環として用いられることがあります。

会話をすることで親交が深まると、そう考えられているからですね。

なので例えばビジネスの場においても上司が部下と親交を深めるために、趣味の話をしたり、週末の話をしたりするわけです。

人間関係において親交性は非常に重要で、なので会話も非常に重要になるというわけですね。

しかし会話はある物事について「伝えたい」、あるいは「伝えて欲しい」から必要になるわけです。

なので特にビジネスなど真剣な場においては、自分が伝えたい側であればその「伝えたいこと」を。

伝えてほしい側であれば、その知りたい内容がわからない会話は良い会話とは言えないわけです。

本当は実績の報告をして欲しいのに、取引先の住所などを伝えてもチグハグになってしまいますからね。

なので会話においては伝える方も、伝えられる方も伝えるべき内容の把握が非常に重要になるわけです。

良い会話とは？

それではビジネス会話の際、心がけるべき形式とはどのようなものでしょうか？

以下でそれぞれについて簡単に説明します。

伝えるべき、伝えられるべき内容が網羅されているか？

先ほども申し上げた通り、会話はある物事について「伝えたいから」、あるいは「伝えて欲しい」から発生します。

なのでまずはそのポイントとなる内容が網羅されているかを確認しましょう。

それを盛り込まないことにはその会話はただの雑談になってしまいますし、時間の無駄になる可能性もあります。

ビジネスの場においては御法度です。

端的でわかりやすくなっているか？

特にビジネスにおいてはあまり時間を無駄にできません。

なのでビジネス会話は端的でわかりやすくなっていることが重要です。

上司に業務の報告をするのに5分も10分も掛けられませんし、誰もが理解しやすいようにわかりやすくその報告をまとめる必要があります。

正確性があるか？

またビジネス会話においては誤解があってはいけません。

本当はA者の実績の報告をして欲しいのに、B社の実績を伝えても会話がチグハグになってしまいますからね。

しかしただ「前年度は1000万円でした」と伝えるだけでは誤解が生じてしまうかもしれません。

きちんと会話に主語と具体性を持たせて「A社の前年度の実績は1000万円でした」と正確に伝える必要があります。

ビジネス会話においてこの正確性は非常に重要となります。

言語化力を鍛えるためのトレーニング方法とは？

最後に言語化力を鍛えるためのトレーニング方法についてお伝えします。

語彙力を養う

まず言語化をうまくできるようになるためには語彙力を養いましょう。

言語化できないのは頭の中のモヤモヤを言い当てることができないからです。

つまり頭の中のモヤモヤの正体がわからないのは、それをどう表現したらいいのかわからないからなんですね。

語彙力がないために、頭の中がモヤモヤしてしまうと言ってもいいでしょう。

なので語彙力を養うことは非常に大切です。

その際、辞書を引くといいです。常にデスクに辞書を置いておくといいかもしれませんね。

辞書は語彙の宝庫です。

その際おすすめなのは私も重宝している「新明解国語辞典」の第八版です。

これは日本でいちばん売れている国語辞典なので、1冊持っているだけでも安心です。しかも何十年と使えますからね、コスパもいいです。

本や新聞、他人の文章でインプットをする

また語彙力を養うだけでは言語化はうまくいきません。

実際に会話をしなければなりませんから、話の方向性の持って生き方、論理の立て方なども必要となります。

その際、やはり読書がおすすめです。

小説などはまさに「論理性」が詰まったものです。

小説というのはそもそも読者にその話を意味を理解してもらわなければ意味がありませんし、読まれませんよね？

なので読者がどうすればわかりやすく理解できるか？こういった工夫がふんだんになされています。しかもプロの作家によって。

そこに出現する言い回しだったり、論理の組み立て方が流石の一言で、小説を読むだけでも会話上手になれたりします。

また本を読むことによって、自然と論理性のある会話ができるようにもなります。

自分にとって話がわかりやすい作家がいれば、そう言った作家さんの本をたくさん読み、真似してみるといいですよ。

文章を書くなどアウトプットの練習

しかしただ本を読むだけでなく、アウトプットもしっかりと行えば、まさに鬼に金棒です。

言語化がうまくできない要因として挙げられるのは、頭の中にあるモヤモヤを整理できないからです。

その自分の頭の中のモヤモヤをうまく整理するためにはまずは自分の思いを書き出してみること、つまりアウトプットを行うことで可視化できたりします。

またそのアウトプットを行う際、日常生活の中で抱いたちょっとした感情を100字以内で文章にするだけでも論理力が養われ、それが日常の会話にも生きてきます。

アウトプットも非常に重要なんですね。

その際ブログがおすすめです。

ブログは月々500円程度で運営ができる上、広告収入も得ることができます。

以下の記事を参考にしてもらえれば10分とかからずにブログを開設することができますよ！

伝える際の説明の型を知る

また会話の際、伝わりやすい「型」を用いると良いです。

そんな型を毎回使えるようなトレーニングをしましょう。

例えば会話には「頭括型（とうかつがた）」と呼ばれるものがあります。

これは「結論は○○です。なぜなら▲▲だからです」と最初に結論を述べ、その後説明を加える型のことです。

結論から述べることで、相手はまずその内容を理解しやすくなり、相手からすれば良い会話となります。

またもう1つよく使われる型が「尾括型（びかつがた）」です。

これは先ほどの逆で「理由は▲▲です。だから○○です」と先に説明をして、後から結論を話す型になります。

この2つの型を場面ごとに使い分けることで、論理的に話がしやすくなります。

会話はこうした型を当てはめることで聞き手はわかりやすくなるということ。

またその会話において結論を先に述べた方がいいのか、後に述べた方がいいのか、それを考えてから会話をすることで非常に言語化がスムーズにできるようになります。

考えがまとまらず言語化できないに関する疑問

言語化が苦手な人の逆に長所は？

下手な発言をしないことですかね。私の場合上司から積極性に欠ける。その消極的な態度は誰にとってもプラスにならないと怒られたことがありますが、それでも一つの会話によって取り返しのつかないことも世の中にはあると思いますから、そういったリスクを回避できるのは大きいと思いますよ。なのでそこまで積極的に自分を変えようだったり、積極的に発言しようと思わなくてもいいと思います。要するにわびさびです。時には積極的に発言するなどして、臨機応変に楽しみながら生きていきましょう。

まとめ、言語化が苦手な人も心配ない！トレーニングで必ず克服できる

言語化って難しいですよね。

特にビジネスにおいてはビジネス会話の占める重要性の割合は高いですから、うまく言語化できなければ叱られたり、業務が滞ったりします。

なので言語化はうまくできたほうがいいのです。

しかしなかなかいきなり言語化がうまくなることはできません。

それでも今回最後にお話ししたように日々トレーニングを着実に行っていけば誰でも言語化できるようになります。

なので今言語化が苦手な人も心配いりません。

トレーニングを積んで、流暢なビジネス会話ができるようになって、上司を驚かせてやりましょう！