私は地頭が良くないので、昔から人より多く勉強をしなければなりませんでした。本当に物覚えが悪く、一度覚えてもすぐに忘れてしまうような人間です。
そんな人間なので実は勉強をしてもあまり意味がないみたいなところもあるのですが、それでも他の人との距離を少しでも縮められるように努力をしなければなりませんでした。
そのため今回の朝勉強はお手のものです。
学生時代は期末や中間テストの時期が近づいてくると朝の5時から7時くらいは勉強をしたりしていました。また社会人の時も仕事が思うようにはかどらないと感じた時は、同じく朝早くから、ビジネス書や、当日控える会議資料を読み込むなどしてました。
自分の器量が悪いせいなのですが、なんだかんだこの「朝勉強」はこれまで多くしてきたように思います。
でもなぜか勉強に身が入らず、ただボーッとしたまま終わってしまうことが多いのです。
しかも早く起きているせいで、日中の学校の授業が眠くなり、それで逆に成績が落ちたり、あるいは会社でも眠くなって怒られたりしてしまうんですよね。
朝勉強はしている。努力はしているつもりなのに、それが成果にならない、どうも捗らない、他人にも認めてもらえない、何とかその努力だけでも認めてほしい。そんな葛藤を抱えていました。
どうすれば朝勉強を確実な成果に繋げられるか?これまで色々と試行錯誤をしてきましたが、そこではただ単に早く起きて勉強するだけではダメだということに気づいたのです。
本記事ではこれまでそれなりに朝勉強を行なってきた筆者が、この朝勉強についてわかったことをお伝えします。
朝勉強は効果なし?!確かに人によると思います。
私は本当に物覚えが悪いです。学生の時はテストで本当に苦労しました。
そのため朝早くに起きて勉強をするんですね。
しかし同時に怠け者でもある私は、せっかく早くに起きても二度寝してしまったり、なかなかスイッチが入らなかったり、ぼーっとしたまま無駄な時を過ごしてしまったりするわけです。
また朝に弱い体質もあって、気持ちが全然乗らない。そのせいで勉強もまったくはかどらない。
朝勉強する時はいつもこんな感じでした。結果、効率は確実に悪かったです。
しかしそれなりの時間を割いてやっているわけだし、きっとそれなりの成果も現れるだろうと毎回期待するのですが、なぜか結果は優れず、むしろ勉強しない時の方が良かったりしたこともありました。
そんな時はさすがに「どうなってんだ!」と思いました。
そこでとある時、朝勉強ではなく夜勉強に切り替えてから臨んでみました。朝は完全にやらない。その分多く寝て、夜だけやる。そういうやり方に変えたんですね。
すると以前の成績よりは上回ることができたんです。勉強自体も夜の方がスムーズにできるし、何よりも記憶力が備わっていることに気づいたんです。
それ以来私は、無理して朝勉強をするようなことはやめました。そこには向き不向きがあり、また体質的な問題が関わっていて、必ずしも朝勉強が本人にとって良いことだとは限らないということに気づいたからです。
もちろん朝勉強はできることならやった方がいいです。私もやれる時はやりました。
しかし朝勉強に囚われるすぎるのは良くないです。
中には私のように2時間も時間を割いているのに、実際はほとんど実になっていないケースがあったりするし、夜勉強に切り替えたことで効率が上がるケースもあったりします。
どうもうまくいかない。そんな時は自身の体質や性格と相談して、思い切ってやめてしまいましょう。
でないと、当時の私のように無駄な時間を過ごしてしまうことになります。
大切なのはいかに効率よく勉強できるかです。
この朝勉強に囚われすぎずに、勉強は本人にとって、無理のないやり方でやるのがベストだということです。それを見つけることが大切だということですね。
朝勉強のメリットとデメリットとは?
とはいえ、朝勉強はこれまでもこれからも普遍的なコンテンツです。多くの人にとってお勧めできる勉強法であることは間違いありません。
古くから、勉強をするにはやはり「朝が最適だ」という教えがありました。
その代表的な要因として、朝起きた直後の3時間は脳がフレッシュな状態にあるため、新しいことを記憶しやすいといったものがあるかと思います。これをゴールデンタイムと呼びますが、こうしたことがあるから朝勉強がお勧めだということです。
そこでここでは改めて、朝勉強のメリットと、またデメリットについても、一般的にどのようなものが挙げられるのかみていきたいと思います。
メリット
まずはメリットからです。
ざっと、いかに朝勉強のメリットについてまとめました。
- 集中力が高まる:朝は脳がリフレッシュしており、ドーパミンやアドレナリンなどの脳内物質が分泌されやすい時間帯のため、集中力が向上し、勉強効率がアップする。
- 生活習慣が整う:決まった時間に起床し、勉強をすることで、生活リズムが整い、自律神経のバランスも安定しやすくなる。
- 記憶の定着が促進される:睡眠中に脳は前日の記憶を整理・定着させるという。そのため、朝は新しい情報を効率よく吸収できる状態である。
- 静かな環境で集中できる:朝は比較的静かで、周囲の騒音も少ないため、集中しやすい環境にある。
- モチベーションが上がる:朝から勉強を終えることで、達成感を得られ、1日のモチベーションを高めることができる。
- 試験本番に良い状態で挑める:これはとりわけ学生に対して言えることだが、試験は午前中に実施されることが多い。朝に勉強することで、試験時間の体調に慣れることができる。
- 脳のゴールデンタイム:茂木健一郎氏によると、朝、目覚めてからの約3時間は脳が1日の中で最も効率よく働く「脳のゴールデンタイム」であるとのこと。
こう見ただけでも、朝勉強には多くのメリットがあることがわかります。
またそこには科学的根拠も備わっており、頼もしい限りです。
とはいえ、これが誰にとっても共通することではないということは抑えておく必要があります。
例えば④の静かな環境で集中できるとありますが、人によっては騒音の中の方が集中できたりするわけです。
また③記憶の定着が促進されるとありますが、私のように、人によって夜がそれに該当したりするわけですね。
人間にはまだまだ科学では証明できない不思議なところがありそうですね。
このようなこともあるので、必ずしもこの朝勉強がベストではないということです。
デメリット
また朝勉強には少なからずデメリットもあります。
- 睡眠不足:朝勉強のために就寝時間を変えず早起きすると、睡眠時間が短くなり、昼間の授業や会社での作業に集中できなくなる可能性がある
- 体調不良:睡眠不足が続くと、体調を崩しやすくなる
- 生活リズムの乱れ:朝勉強を習慣化するために、生活リズムを変えなければならない場合がある。特に、夜型の人にとっては、生活リズムの乱れがストレスになることもある
- 集中力の低下:眠い状態で朝勉強をすると、集中力が低下し、学習効率が落ちてしまう可能性がある
そのうちの多くは睡眠不足の問題についてですね。
睡眠は非常に大切です。その日のパフォーマンスは全て睡眠にかかっているといってもいいくらい大切なものです。
朝勉強はそれを乱す可能性があるので、その点は注意が必要です。
しかしここも、人によっては睡眠時間が少ない方が集中できたり、記憶力が良くなったりするのが面白いところで、必ずしも睡眠不足が勉強の効率を妨げるわけではないということです。
実際に私のようにきちんと睡眠時間を確保しているのにも関わらず、それでも身が入らない人間もいるわけです。
不思議なもんです。
話を戻すと、この朝勉強におけるデメリットといえば睡眠不足に陥るくらいのもんですね。なのでとりあえずは挑戦してみてもいいと思います。
そこで自分にあってると感じれば続ければいいし、何だか変だなと感じたらやめればいいのです。
大切なのは先ほども言いましたが、自分にあった勉強法を探すことなのですから。そしてそれは試してみないことにはわかりません。
朝勉強について
朝勉強に関してメリットとデメリットの両側面を見てきました。
ここではさらにこの朝勉強という物の正体を知っていきたいと思います。
ここで語ることも視野に入れて、この朝勉強が自身の勉強法に最適かどうかを考えてみてくださいね。
朝勉強は前日11時には寝て、6時間睡眠。そこから5時半~8時半の間で行うのが良い。
朝勉強は朝5時半~8時半くらいの間に行うのが良いとされています。
その理由としてまず一般的に目覚めてから約3時間後が脳の活性化が最も高い時間帯(ゴールデンタイムと呼ばれる)とされており、この3時間の間はハイパフォーマンスタイムに当たるので、できれば3時間は勉強をしたいというものがあります。
また今回対象となる大体の人は日中に仕事や学校があると思うので、せいぜい8時半くらいまでが限度で、ここがお尻の時間の目安となります。
それを考慮し、逆算すると5時半には勉強を始めないといけないということです。
加えて睡眠時間の確保も大切です。でないと効率が上がらないからですし、日中のパフォーマンスにも影響します。そこでは大体6時間程度が理想です。
なので今回の諸々の条件をクリアするためには、前日の11時くらいには寝るようにして、そこから5時半に起きて8時半まで行うこと。これがもっとも効率の良い朝勉強の時間割となります。
しかしこれを守るのは結構大変だと思います。
なので、例えばゴールデンタイムとしては毎日3時間勉強するのが理想とされますが、それが別に2時間だっていいわけだし、日によって1時間だとしてもいいわけです。
ベストは3時間だというだけで、毎回ベストを尽くす必要はありません。朝起きた後に勉強すればバッチリその恩恵にはあやかれます。
無理をせず、時には睡眠時間を優先しながら、健康第一を心がけましょう。
ちなみにこの時間帯は近隣がまだ起き始めていない時間帯でもあり、集中して勉強できるので、そういった意味でもおすすめとされております。
何をどのように勉強するのが良い?
当然朝は眠いです。頭もまだボーッとしています。
朝起きていきなり頭を酷使するのはやはり誰にとっても難しいはずです。そこの対策は誰にとっても必要でしょう。
そこで、まず脳を起こしていきましょう。例えば学生であればその辺に散らばっている文学小説を読んでみるとか、国語などのあらかじめ設問が良いされている教科から臨むだとか。
社会人であれば初めに新聞を読むなどしてもいいでしょう。
少しずつ脳をストレッチしていくわけです。
するとだんだんと脳が起きてきて、勉強の準備が整ってきます。
そうなった後に学びたいこと、あるいは学ぶ必要のあることをやっていくわけですね。
また朝は脳がリフレッシュしている状態で、集中しやすいと言われておりますので、特に思考力を必要とする勉強が向いていると言われております。
例えば多くの問題を解く必要のある数学をやるだとか、以前勉強した英語の単語を復習するだとか。
そのようなことは朝に行うと効率が良いはずです。
ちなみに睡眠前に学習することは記憶の定着を助けると言われているため、暗記系の勉強やインプット学習、復習作業などは夜に向いていると言われております。
朝勉強と夜勉強、どちらが効率が良い?
一般的にいえば朝勉強に軍配が上がるのでしょう。
朝にはゴールデンタイムの恩恵もありますし、夜は学校や仕事などですでにクタクタな状態になっていることが多いですからね。
しかし先ほど述べたように、とにかく集中して設問をクリアしたいのか、あるいは暗記したいのか、そういった勉強の用途にもよって、その効率は違ってくると思います。
例えば翌日にテストが控えていて、そこではどちらかしか行えないのだとしたら、前日の朝より、前日の夜に勉強するのが得策です。
用途によって使い分ける。これが答えかなと思います。
朝勉強を効率化、習慣化するためには
総合的に見てやはり朝勉強にはメリットが多いようです。できることならやった方がいいと言えるでしょう。
またここまでの話で朝勉強をやる際のルール的なものも、軽く抑えることができているはずです。
あとはやってみるだけです。
ただそこには向き不向きがあるし、どんなに頑張っても思うように効率が上がらない時もあると思うので、そのような時は潔くやめる。
そういった意識も忘れないようにしてください。
それでは最後に、これから朝勉強を行っていきたいと思っている人に向けて、朝勉強の効率化、習慣化させるための対策についてお伝えします。
私もこれまでそれなりに朝勉強をしてきましたが、そこではある種の習慣化が定着していたのだと思います。
それを実現させたノウハウです。
これは効果がありそう、と思えたものはぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。
きちんと睡眠時間を取ること
まずこれは絶対です。周りの人がどんなに睡眠時間が短い中で勉強していたとしても、自分だけは絶対に睡眠時間は取るようにしてください。
睡眠はあらゆるパフォーマンスの原点なのです。
それにそういう人は異例です。またもしかしたらライバルを陥れるためにそうやって言っているだけなのかもしれません。
なので気にせず睡眠を摂るようにしましょう。
実際に私もそうでしたが、睡眠時間が短いとぼーっとしてきます。勉強に身が入りません。そこがしっかりできていないと、むしろその時間が本格的な睡眠時間になってしまったりもします。
そしておそらくゴールデンタイムの恩恵もあやかり難くなるのだと勝手に予想しています。
朝勉強の時間が無駄に終わってしまう最もな原因になるため、これだけは避けなければなりません。
1日おきに行うこと
また毎日やると意気込む必要もありません。もちろん毎日やれたほうがいいのでしょうが、それができる人は稀です。
例えば直後にテストがあるといった場合は毎日朝勉強をすることも視野に入れるべきですが、そうでない資格の勉強だったり、長期的にこの朝勉強を習慣化していきたい場合などは、むしろここを無理することで挫折する可能性が高くなります。
そこは無理せず一日置きくらいのペースでやってみてはいかがでしょうか。
私はこのやり方で数年は朝勉強を継続できたことがありました。
何事も無理は禁物です。
ストレッチをすること
私は朝勉強を始める前に必ずストレッチをするようにしていました。
脳と体は密接な関係を保っており、体を動かすことで脳も動き、目覚めてくるといったことがあります。
そこでストレッチを組むわけです。なんでもいいです。また寒い日は布団の中でやってもいいし、寝ながらやってもいいと思います。
私はそれに加えて頭のマッサージもしたりしていました。
これは要するに脳を起こして朝勉強の準備を整えるという意味を持っており、先ほども読書を初めにすると良いという話が出てましたが、このストレッチも同じくそれを助ける役割を担っていますので積極的にやってみてください。
カフェイン飲料を飲む
カフェインも積極的に摂ること。これも王道な手段です。皆さんもよく聞くところの対策だと思いますが実際にこれは効きます。私もやるときは欠かさずに摂取しています。
もちろん若い高校生の方などは、このカフェインが苦手だと感じることもあるかもしれません。
しかし事実、カフェインには覚醒効果や集中力向上、疲労軽減など、さまざまな効果がすでに見つけられているため、眠気の目立つ朝勉強に際しては非常におすすめなんです。
またカフェインがもたらすデメリットもさほど聞かれないため、無理してでも摂るべきなんですね。
仮にコーヒーなどが苦手だという言うのなら、ブラックチョコレートなどでもこのカフェインを摂取することができます。
毎日同じ時間に行い、生活のリズムを味方にする
月曜日の朝は特につらく感じることはありませんか?
学生でも社会人でも土日が休日の人も多いと思いますが、休日というのは平日と違って気持ちが緩み、前日の夜に夜更かしをして、翌日の朝はダラダラしてしまったりします。
しかし同時に、それまで保ってきた平日の生活のリズムが壊れてしまうわけですね。
その平日は朝型であるため、それが壊れると余計に月曜日の朝はつらく感じられるわけです。
同じようなことがこの朝勉強習慣にも言えて、毎日繰り返していくとでそこには一定のリズムが生まれ、体がその生活に慣れてきます。
その習慣を味方にすることで楽にもなるし、継続しやすいというわけですね。
つまり朝勉強は毎日続けた方が、身体的には楽で習慣化しやすいというわけです。
生活のリズムというのは非常に大切で、精神や健康を支える秘訣でもあります。
習慣化させるにおいては非常に強力な対策となりますので、先ほど無理せず一日おきに行うという話もありましたが、一つの手段としてこのことも視野に入れてみてください。
少ない時間に絞って、集中的に行う
最後です。
再三にわたって、朝勉強がおすすめな理由としてゴールデンタイムの存在を取り上げてきました。
朝勉強にかける時間は3時間程度がベストで、仮に3時間は無理だとしてもなるべくならそれに近い時間を行えるのが望ましいというわけです。
要するに長くやった分、効率が上がるよということですね。
しかし忙しい現代人にとって朝に何時間も勉強することは難しいことです。
それにその時間が仮に少なくても、それなりの恩恵は得られるものです。
少しでもやることで、その時間は確実にレベルアップの時間となります。仮に短くてもそんな機会を多く増やしていくだけでも相当な高みへと行けるはずです。
無理して挫折しても意味がありません。
なので無理をせず、また一度に多くを望まずに、健康第一、継続を第一にこの朝勉強に臨んでみましょう。
これが本当に朝勉強との正しい付き合い方かもしれません。
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