「将来の夢」に関する作文を書く機会は学生であれば、何度かありますよね。
現に私もこれまで何度か書かされた経験がありますが、毎回何を書いたら良いかわからないうえ、気持ちばかりが先走ってしまって読みにくいものになってしまったりして、うまく書けた試しがありません。
しかし実は「将来の夢作文」は、先生がその生徒が「どういった人物であるか?」を判断する重要な資料になったりするんですね。
それだけでなくこの記事を読んでいる方の中には、卒業後就職を控えているといった高校生も多くいらっしゃるかと思いますが、その就職活動の際にもこの「将来の夢作文」の提出を義務化している企業もあったりします。
なので現在の学校生活だけでなく、就職活動や将来のことを考えると、この「将来の夢作文」は上手に書けるのに越したことはないのです。
そこで今回「Webライティング1級」を保持する筆者が、誰でも「将来の夢作文」を上手に書けるようになるために、
- どのように書けばいいか?
- 何を書けばいいか?
- その際の構成はどのようにすればいいか?
以上の3点を重点的に踏まえて「将来の夢作文の書き方」を解説していきたいと思います。
「将来の夢作文」は自分の熱意をしっかりと伝えることが大切です。
しかしそもそも将来の夢が決まらない人からすれば、何を熱意的に書けばいいかもわからないはずです。
なので本記事では「将来の夢作文」の書き方はもちろん、そもそもの将来の夢の見つけ方、仮に将来の夢が無い人でも作文を上手に書けるようになる書き方なども踏まえて解説していきます。
本記事を読めばあなたがどのような人間であれ、一目置かれる「将来の夢作文」がスラスラと書けるようになりますよ。
現在「将来の夢」に関する作文を主題にさせられている学生さんを初め、「将来の夢作文」が上手に書けずに悩んでいる学生さんも是非本記事をご参考にして、素敵な「将来の夢作文」を書けるようになってください。
それでは参りましょう。
そもそも何故、将来の夢作文を書く必要がある?
「将来の夢」に関する作文を書く機会って、在学中結構あったりするんですよね。
筆者も、小中高といずれにおいてもこの「将来の夢」に関する作文を書かされた記憶があります。
その際私の場合は、当時からサッカーに熱中していたたため、「将来の夢」も小学生の頃からずっと「サッカー選手」でしたし、それは高校生になっても変わりませんでしたから、この「将来の夢」に関する作文を書く際も比較的簡単に書くことが出来ました。
しかしそもそも何故このような「将来の夢に関する作文」を書く必要があるのでしょうか?
当時はそのようなことを考えてみませんでしたが、大人になった今その「意義」についてわかるようになりました。
ここではその理由について明確にしていきたいと思います。
ここを明らかにすることで、あなたもモチベーションをもって「作文作成」をしていくことができるはずですよ。
「将来の夢作文」を書かされるその理由は?
そもそもなぜこの「将来の夢作文」を書く必要があるのでしょうか?
その理由として、以下の「3つ」があげられます。
- 生徒に夢を意識して欲しい
- どういった生徒か?を判断している
- 生徒とのコミュニケーションを円滑にするツールとなるから
1、生徒に夢を意識して欲しい
まず1つ目の理由は、生徒に「夢」を意識してほしいからです。
しかし「夢」といっても、様々な形がありますよね。
例えば「将来就きたい職業」だけでなく、「今後やりたいこと」とか「行ってみたい場所」とか。
そのように今後一人一人が生きていくための「糧」となるものが「夢」になるわけですが、「夢」がどのような形であれ、今後人が人生を意欲的に生きていくための「特攻薬」のようなものがこの「夢」なのです。
「夢」があるから退屈な学校に通学できる。
大人になっても「夢」があるから、毎日辛くても通勤できるわけです。
なのでこの「夢」というのは人間生活において非常に重要な要素となるんですね。
人間が「今」を豊かに、よりよく生きていくために必要なものになるんです。
ですから「夢」を持つこと、「夢」に気付くこと、このようなことを生徒一人一人にさせたいわけですね。
そして生徒一人一人が意欲的にスクールライフを送ってくれるようになれば、生徒のご家族はもちろん、学校側としても良いことだし、生徒同士でもお互いを高め合っていけて、素敵なスクールライフとなるのです。
そういった狙いがこの「将来の夢作文」にはあるのです。
2、どういった生徒か?を判断している
また「将来の夢作文」を書かせる理由として、単純に学校側(先生)がどのような生徒なのか?を判断するからというものもあげられます。
例えば「Aさん」の「将来の夢」が「医者」であれば、学校側はその「Aさん」のことを「意欲的な生徒」だと判断します。
単純ですね。
もちろん「作文」だけが評価の対象となるわけではなく、普段の行いがその生徒の評価基準になるわけですが、それでも「将来の夢」がどのようなものか?というのは、その生徒に対して重大な「評価基準」になることはままあるのです。
逆もまたしかりです。
普段からどんなに良い行いをしている生徒でも「将来の夢作文」に、反社会的な願望を書くようであれば学校側から強くマークされてしまうことでしょう。
3、生徒とのコミュニケーションを円滑にするツールとなるから
またこの「将来の夢作文」を書くことで学校側(先生)が生徒とのコミュニケーションのツールとして役立てられるからというものがあげられます。
正直学校に多くいる生徒一人一人ときちんとコミュニケーションをとるのは至難の業です。
先生もそこにとても苦労するはずです。
そこで生徒一人一人とコミュニケーションを円滑にはかるためにもこの「将来の夢作文」を書かせて、その生徒の特長を把握することがこの「将来の夢作文」の狙いになるのです。
例えば「Bくん」の「将来の夢」は「アニメーター」だったなというのがわかれば、普段から「アニメ」の話ができるようになったり、声をかけてあげられるようになりますよね。
そういったコミュニケーションを円滑にするための「ツール」としてこの「将来の夢作文」は用いられることが多いんです。
特に高校生の時は進路が関係するので、きちんと書く必要がある。
そのようなことでこの「将来の夢作文」は何度か書かされるわけですが、それは当然進級したり、担任の先生が変わったりするだけでも書く羽目になるわけです。
多い人だと小学生から高校生までの間に10回以上書いたことがあるという人も珍しくありません。
そのくらい「よく書く」ものなんです。
中でも「高校生」においては進学や就職も控えているだけに、書く機会を多く求められたり、その際の「クオリティ」も同時に求められます。
また何故その際「クオリティ」を求められるのか?と言いますと、高校生にもなれば文章力や物事を論理的に考える力も備わっていると判断されるし、「将来の夢」への具体性も増していると判断されるからです。
きちんとした「文章」が書けるか?ということを重点的に見られるようになるんですね。
また中には通学しながらその「夢」に向けて活動している生徒もいて、もはや「将来の夢作文」にとどまらず、自分の考えを再認識するための「ロードマップ」としての役割も果たすようになるのです。
また最近では就職の際に「将来の夢」について聞いてくる企業や、「将来の夢作文」の提出を求める企業もあったりして、高校生にもなるとその重要度が増すんですね。
優良企業に就職したい人は企業や先生にアピールするためにもうまく書く必要があるし、面談の際にきちんと答えられるように普段から「自分の将来の夢」を意識する必要があるのです。
将来の夢作文はどういった内容にするべきか?
生徒が「将来の夢に関する作文」を書く意義と理由については今述べてきた通りです。
それではその「将来の夢作文」において、書く生徒側はどういった内容を心掛けるべきなのでしょうか?
1、自分の正直な夢を書けているか?
「将来の夢に関する作文」は、他の作文とは違い「正解」がありません。
自分の好きなことを自由に書いていくことができるのです。
文章構成や、書くべき内容もすべて自分自身で書いていくことができるというわけですね。
しかしいくら自由に書いていける「将来の夢作文」であっても「嘘偽り」があってはいけません。
下手でもいいので自分の正直な夢を書いていくようにしましょう。
また「作文」を添削する側はあまりにも「虚言」に近いような内容が書かれていると分かるし、そのせいで評価も落とされかねません。
学校側もコミュニケーション目的で書いてもらっているというのに「嘘の情報」が書かれたとあっては、対策のしようがないからですね。
自分の悩みを今後相談に乗ってもらえるようになるためにも自分の夢を正直に書いていくようにしましょう。
2、正しく文章をつかえているか?
またこの「将来の夢作文」の本来の目的は「生徒たちの夢」を把握するために実施されるものですが、生徒たちの「文章力」を見るためにも実施されるものでもあるんです。
特に高校生にもなると、物事を論理的に判断できる年齢になるし、言葉遣いや、文章形成力というのも相応に身についていると判断されます。
しかしそんな中、どんなに大きく素敵な夢があったとしても、それをうまく説明する「文章技術」が無ければ、学校側に伝わりませんし、具体性に書いた内容だったりすれば、その内容の信ぴょう性すら疑われてしまいます。
そうなってしまっては評価を落とされかねませんので、特に高校生以上の方は内容もさることながら「文章構成」というものにも気遣ってみましょう。
3、800字~1200字は最低でも書く
今述べてきたように「将来の夢作文」は以上の2点を意識しながら書いていくようにしましょう。
その際、学校側から「指定文字数」が課せられていない場合は、最低でも800~1200字は書くようにしましょう。
原稿用紙が1枚400文字なので、2枚~3枚書く計算になりますね。
「そんなに!?」と思われるかもしれませんが、心配はいりません。
実はあなたが読んでいるこのブログ記事はゆうに「15000字」を超えているのですが、この記事自体も5時間ほどで書きあげることができました。
それは私がかねてからブログ運営を行っていたり、「Webライティング能力検定1級」を保持しているからでもないんですね。
それはあらかじめ「文章構成」を決めているからなんです。
文章の枠組みさえあらかじめ作ってしまえば、どんなテーマの書き物でも書くべき内容も自然に決まるし、仮にあなたが文章を書くのが苦手だったとしても、「1200字」くらいそこまで苦労することなく書くことができます。
そして今回の「将来の夢作文」に関しては「書くべき記事構成」というのはあらかじめ決まっておりますので、そこさえおさえれば誰でも本当に簡単に書くことができてしまうんですね。(構成についてはのちほど解説します。)
また作文を添削する先生からしても少ない文章よりも、ある程度文字数が多い方が読みごたえがあるし、その際多くの文字数を書いたという評価は少なくとももらえるはずです。
なので頑張って800~1200字くらいは書けるようにしましょう。
将来の夢作文に書く内容となる夢の見つけ方について
ここまで「将来の夢作文」を書く意味や、その際どういった内容を意識して書いていくといいのか?についてみてきました。
結論から言ってこの「将来の夢作文」は「将来の夢」が明確である生徒からすれば、比較的簡単に書くことができ、むしろ初めから最後まで意気揚々と書き終えることができるはずです。
肝心なのは「将来の夢作文」に書くことのできる「将来の夢」を持っているかどうか?なんですね。
しかしこの「将来の夢作文」を書く生徒すべてが、明確に「将来の夢」を抱いているわけではないし、中には「将来やりたいことすらない」という生徒も大勢いると思うんです。
そんな生徒ですら書かなくてはいけないのがこの「将来の夢作文」なんですね。
結構しんどいですよね。
それでも何とかして「将来の夢」を絞り出さないことにはこの「将来の夢作文」を書きあげることはできません。
なので「将来の夢」とまでも行かないまでも、自分が興味のあることは何なのか?だけでも考えてみて下さい。
そうすればこの「将来の夢作文」を書くことができます。
その際、以下の「5つ」のやり方を参考に、自分の「将来の夢」あるいは「やりたいこと」というものを探ってみましょう。
- 将来の夢 高校生ランキング 2022
- 自己分析をやってみる
- 将来の夢診断を使ってみよう
- いろいろな体験をしたり、いろいろな物を見よう
- 夢は別に大きいものでなくてもいい。自分だけの夢を持つこと
「将来の夢」の決め方に関しては以下の記事で詳しく解説しておりますので、未だ「将来の夢」を決めあぐねている人は是非以下の記事を参考にしてみて下さい。
「将来の夢作文」を作るうえできっとあなたの助けになってくれるはずですよ!
将来の夢の作文を書くメリットとは?
この「将来の夢作文」に関して、先生から「ただ書かされるだけ」ではどうもモチベーションはあがらないはずです。
やはり「ご褒美」といいますか、自分にとっての「メリット」が必要になりますよね。
そこでここではこの「将来の夢作文」を書けることでどのようなメリットがあなたにもたらされるのか?についてみていきたいと思います。
お伝えするのは以下の「3つ」のメリットです。
- 将来の夢を周りの人に知ってもらえる
- 自分の進路が明確になる
- 文章力が鍛えられる
1、将来の夢を周りの人に知ってもらえる
この「将来の夢作文」の良い所は自分のもっている将来の夢を周りの人に知ってもらえるという点にあるんですね。
例えばあなたの書いた「作文」がコンクールなどに入選されたりでもしたら、学校内にとどまらず多くの人に自分の夢を知ってもらえるかもしれません。
そうなったときあなたの作文を見た、企業の人や実業家、或いはプロのチームから声が掛かって、あなたの夢がより近づくかもしれませんよね。
またそこまで大きいものでないにしても、クラス内で発表したりすれば、あなたの夢に共感した友達や異性から話を掛けてもらえるようになるかもしれません。
他人に自分の夢を知られるというのは、恥ずかしいことですが、場合によってはこのようなメリットがあるのです。
そしてそのためのきっかけとしてこの「将来の夢作文」が良い機会になるんですね。
2、自分の進路が明確になる
またこの「将来の夢作文」を書くことで「自分の進路が明確になる」というメリットも上げられるかと思います。
現にそれまであやふやでしかなかった進路が、この「将来の夢作文」を書くことで明確になったという友人を多く知っています。
というのも「将来の夢作文」を書くことで初めて、自分の夢と向き合える人というのが多いんですね。
「自分の夢はいったいどういうものなのか?」、「そのためにどのような進路を歩むべきなのか?」、「どういったスキルを身につけるべきなのか?」という具体的な部分をこの「将来の夢作文」を書くことで初めて知れたという人が本当に多いんです。
そもそも文章にしたり、その文章を読みやすくするためには、自分の頭の中で「将来の夢のロードマップ」が明確でなければなりません。
つまりこの「将来の夢作文」が書けることはその「ロードマップ」が明確であるということだし、書けるようになれば自分の歩むべき進路が明確になったということなんですね。
3、文章力が鍛えられる
またこの「将来の夢作文」を書けるようになるということは、文章力も身につくという点もあげられます。
そもそも読書感想文などもそうですが、「作文」とは「自分の思い」を論理的に、読者が読みやすいような形で文章にすることですよね。
その際、前後の話のつじつまがあうように、話に論理性をもたせたり、読んでいる読者が意味がわかるように正しい単語や分かりやすい単語を使うことで初めて良い「作文」になるのです。
つまり「作文」を書けるようになることで、文章力が非常に鍛えられるんですね。
この「文章力」は今後AIなどの台頭がささやかれるなか、人間が唯一対抗できる「スキル」だと言われております。
今後自分の身を守るために必要なスキルだし、個人でも稼いでいくために重宝されるスキルだとされるんですね。
そうした貴重な「文章力」をこの「将来の夢作文」を書くことで補えるようになるのです。
将来の夢作文の優秀作品を見てみよう!
それではそろそろ「将来の夢作文」の書き方についてみていきたいと思いますが、その前に全国には「どういった将来の夢作文」があるのか?
またどういった「将来の夢作文」が優秀とされ、あなたと同世代の方々はどういった「将来の夢作文」を書いているのか?についても確認しておきましょう。
きっと「将来の夢作文」を作る際の参考になるはずですよ。
将来の夢作文、小学生の例
まずこちらは、とある「小学生」が書いたとされる「将来の夢作文」です。
小学生らしい、実にまっすぐな作文ですね。
しかもこの作文を書かれた「小学生」の素晴らしい所は「PREP法」という文章術の「型」を作文内で取り入れていることなんです。
PREP法とは、
- Point(要点)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(要点)
の頭文字をとったもので、端的に分かりやすく物事を相手に伝える際にもちいられる手法で、よく「Webライティング」なんかでも重宝する手法なのですが、意図したかせずかはわかりませんが、そうした「型」がきちんとこの作文には取り入れられているんです。
結果非常に読みやすい印象を受けますよね。
小学生であってもこうした「型」を意識することくらいは可能で、この「型」を意識すればとても読み応えのある作文になることがわかるんです。
だからといって中々かける内容ではありませんね。
素晴らしい「作文」です。
将来の夢作文、中学生の例
続いては中学生が書いた作文例についてみてみましょう。
こちらの作文も先程と同様、「PREP法」が組み込まれていますね。
非常に読みやすく、よくかけた作文です。
またさきほどの小学生と比べ、語彙力が増していることが分かりますよね。
漢字とひらがなのバランスも非常に良いです。
またなぜそのような「将来の夢」を抱いたのか?という背景に関しても実体験を交え、きちんと書かれております。
あなたが中学生であれば、参考にすべき作品でしょう。
因みに「中学生」の部門では「優秀作品のコンクール」が開かれておりまして、インターネット上でもその作品をみることができます。
是非お時間のある方はご覧いただくと良いですよ。
とても参考になるはずです。
将来の夢作文、高校生の例
最後にここでご紹介するのは2020年に夢作文コンテスト最優秀賞を受賞したとある高校3年生が書いた作品です。
以下でその内容を見てみましょう。
こちらも勿論「結論」から要点を伝える「PREP法」が用いられております。
そして見て分かる通り「Example(具体例)」の部分が実体験も交えられながら、非常に色濃く書かれておりますよね。
この「具体例」が共感しやすいものであればあるほど、読んでいるこちらが思わずグッとくるような、感情を揺さぶられる作文になるのです。
なぜ「その職業」になりたいのか?その思いが非常に強くまとまった文章となっており、将来の夢作文としてはふさわしい、文句なしの「作文」と言えるでしょう。
また最後の部分では「将来の夢」に関して「反芻法(はんすうほう)」が用いられており、読者の脳裏に焼き付けるための工夫がなされております。
本当に高校生が書いたのか?と疑いたくなるようなハイクオリティな作品ですね。
このような「作文」はとても真似できないとは思いますし真似する必要もありませんが、あなたと同年代の人が書いたということだけは知っておくべきでしょう。
将来の夢作文を書くためには自分と夢との距離を明確にしよう
それではここから「将来の夢作文」の具体的な書き方についてみていきたいと思います。
「将来の夢作文」を書く際は、自分と「将来の夢」の距離を明確にするところから始めます。
何故ならここの「距離」を明確にしておくことで、等身大で魅力的な「将来の夢作文」を書くことができるようになるからです。
また仮に明確に将来の夢が明確に決まっていなくとも、ここで解説する「距離」を知ってから作文を書いていけば読み応えのある生きた作文を書けるようになり、無理して「将来の夢」を見つけなくとも、あなたなりの「将来の夢作文」が書けるようになります。
以下で自分がどのフェーズに当てはまるのか?を明確にするのと同時に、その際の書き方についても参考にしてみて下さい。
将来の夢が明確に決まっていて、そのための道筋も決まっている
まずあなたは「将来の夢作文」を書くに当たり、将来の夢が明確に決まっていて、そのための道筋も決まっているというフェースにいるとしましょう。
自分の将来の夢が明確であるのなら、何も迷う必要はありません。
あなたの「将来の夢」に関して、その「熱い思い」を沢山書いていきましょう。
その際先程も簡単に紹介した「PREP法」を用いて書いてみると読みやすい文章になるし、自分の思いが先走り過ぎた暑っ苦しい作文になってしまうことも防げますよ。
そのことを意識すれば1200字くらいであれば簡単に書けてしまうことでしょう。
漠然とやりたいことはあるが、具体的な職業や道筋が分からない
続いてあなたがもし漠然とやりたいことはあるが、具体的な職業や道筋が分からないという状況だとしたらどうでしょうか?
まず可能であれば、出来る限り「近しい職業」だけでもあきらかにしてください。
何故ならやりたいことに関する「職業」が少しでも明確になっていれば、その道筋や進路もわかりますし、その作文を読んだ先生もアドバイスしやすいからです。
しかしどうしても「職業」がわからないのであれば、「将来どういったことをしたいのか?」を抽象的ではなく、なるべく具体的に書くようにして下さい。
例えば「世界を変えたい」ではなく「国を追われた難民の人たちが自由に使えるスマートフォンを提供したい」とかですね。
そのような形であれば、先生としてもあなたのやりたいことを把握しやすいし、アドバイスも可能になるからです。
「職業」があるかないかは大切ですが、「将来の夢」という大枠から考えれば小さい問題に過ぎません。
なので「将来やりたいこと」を具体的に述べられるようであればそれは立派な「将来の夢作文」なんです。
その際は勿論「PREP法」を意識して書いてみて下さいね。
内容はともかく、読みやすい文章にさえなっていれば、評価の対象になるでしょう。
将来自分が何をやりたいのかわからない
また中にはこの「将来の夢作文」を書く際に「将来自分が何をやりたいのかわからない」にもかかわらず、仕方なく書こうと思っている人はいると思います。
前述した通り、将来の夢なんてものは中々決まりません。
それに誰かが用意してくれるものでもないし、ふとしたきっかけで抱いたりするものです。
なので別に無理して探す必要はありませんし、嘘を作文にする必要もありません。
そんな時何をこの「将来の夢作文」に書いたらいいのか?というと、あなたの普段の行動の中で一番心が落ち着く瞬間だったり、心が躍る瞬間のことを書けばいいのです。
これは一見まったく「将来の夢」とは関係ないように思いますが、そういった感情をいだけるものはあなたにとって、最適な暮らしの支えになる可能性を非常に秘めているのです。
そしてそれを何も無理やり「職業」にする必要はありませんし「夢」にする必要もないのです。
そもそも「将来の夢作文」を書く意味は、生徒に夢をもってほしいという狙いはありますが、それ以外にも「どういった生徒なのか?」だったり「生徒とコミュニケーションをはかるために用いられたりするもの」でもありますから、それだけで十分その意義に答えているんですね。
ですから将来の夢がないからといって、恥ずかしがる必要もありませんし、嘘を書く必要もありません。
将来の夢がないからといって評価が落ちることもないのです。
将来自分が何をやりたいのかわからないという人でも、是非このことを意識して書いてみて下さい。
将来の夢作文における文章構成
さて以上を踏まえて、ここからは「将来の夢作文」における「文章構成」と書くべき内容について確認してみましょう。
ここでは「書き出し」と「本文」、「終わり」についてそれぞれのパートごとに書くべき内容を見ていきますが、大前提としてさきほどから例にあがっている「PREP法」をこの「将来の夢作文」には用いるようにしましょうね。
おさらいすると「PREP法」とは以下のようなものです。
- Point(要点)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(要点)
それでは以下で一つずつ見ていきますね。
書き出しの部分
まず「書き出しの部分」ですね。
ここは「PREP法」の「Point(要点)」となる部分です。
先程見ていただいた「3つの作文例」ではここで「自分の将来の夢」について明確に提言していたことがわかりますよね。
なのであなたもこの「書き出し」の部分で「自分の将来の夢」あるいは「職業」について明確に提示していきましょう。
この「書き出し」で「将来の夢作文」の流れを作っていきます。
またこの「書き出し」の部分は原稿用紙3枚分であれば「50~100文字」くらいで収めるとよいでしょう。
本文の部分
続いては「本文」の部分です。
ここでは「PREP法」の「Reason(理由」と「Example(具体例)」を明確に提言していきましょう。
その際、
- なぜその将来の夢を抱きたいと思ったのか?
- その将来の夢とは具体的にどのようなものなのか?
- その夢を実現するためにはどのようなことが大切だと思うのか?
- そのために自分は普段からどういった取り組みをしていて、どういったことを思っているのか?
こういった内容をこの「本文内」に盛り込み、文字数を稼いでいってください。
この「本文」の内容で「将来の夢作文」の出来が決まります。
熱意を込めて書いていきましょう。
この「本文」の部分は原稿用紙3枚分であれば「800~1000文字」くらいで収めるとよいでしょう。
終わり部分
そして最後は「終わりの部分」です。
ここは「PREP法」の最後の「Point(要点)」の部分です。
「書き出し」の部分でも「将来の夢」あるいは「職業」について書くわけですが、この「終わり」の部分でも再度自分の「将来の夢」あるいは「職業」について書くわけですね。
再度このように「Point(要点)」を述べることにはきちんとした理由があります。
それは読者に印象付けるという狙いがあるからです。
この最後の「Point(要点)」がある作文と、そうでない作文とでは読者からの印象がまるで違ってきます。
作文をうまくしめくくるためにも必ず述べておきたい部分なのです。
なので是非ここで自分の「将来の夢」あるいは「職業」について述べるようにしましょう。
この「終わり」の部分は原稿用紙3枚分であれば「50~100文字」くらいで収めるとよいでしょう。
将来の夢作文においてパクリはダメ!
そして一応忠告させていただきますが、「将来の夢作文」において「パクリ」はNGです。
今回いくつか優秀作品をご紹介させていただきましたが、それはあくまでも「文章の型」を参考にするために紹介したのであって、内容をまるっきり真似して欲しいからではありません。
しかもそれらは全て「著作権」で守られているんですね。
またこれまでに述べてきた通り「将来の夢作文」は今後あなたの生活を見据えたり、これまでの生活を見直したり、はたまた学校生活を有意義にするために非常に重要な要素です。
誠心誠意「あなたの考え」で書いていくようにしましょう。
将来の夢作文の書き方例
それではここでは最後に、筆者が「将来の作文」を一つ書いてみましょう。
先程の書き方を参考にしながら書いていくので、是非あなたも真似して書いてみて下さいね。
今回「将来の夢」のテーマにするのは「サッカー選手」です。
この「サッカー選手」という夢は、現に私が幼少期から抱いていた夢でもあるわけですが、現在小学生から高校生まで人気の「職業」でもあるはずです。
参考になる方も多いでしょう。
800~1200字の原稿用紙3枚分の例文をご用意しました。
是非参考にしてみて下さい。
800字~1200文字の例文
以上で約1000文字になりますね。
今回は「サッカー選手」をテーマに「将来の夢作文」を書かせていただきました。
あまり良い作文とは言えませんが、高校生までであればこのような内容で十分評価の対象となるでしょう。
実際に私は「サッカー選手」になることを夢見てきました。
なので現在34歳を迎えた今でも、こうしてスラスラと書くことができたのです。
実際に現在夢を追いかけている最中のあなたからすれば、もっと容易に書けることでしょう。
やはり「将来の夢作文」は自分の将来の夢が明確であればあるほど書きやすい物になります。
なのであなたも是非自分が夢中になったり熱中できたりするものを見つけ、作文にしてみましょう。
さて、今回私が「将来の夢作文」を書くに当たってこだわった部分は「PREP法」による文章構成と「盛り込む内容」です。
「PREP法」に関しては再度ここで言及することはしませんし、盛り込むべき内容も先程も申し上げた通り、以下の4つを意識しただけです。
- なぜその将来の夢を抱きたいと思ったのか?
- その将来の夢とは具体的にどのようなものなのか?
- その夢を実現するためにはどのようなことが大切だと思うのか?
- そのために自分は普段からどういった取り組みをしていて、どういったことを思っているのか?
この二つを意識すれば、どなたでも様になる「将来の夢作文」を書くことが可能です。
是非私の作った作文も参考に、あなたにとってかけがえのない「将来の夢作文」を完成させてみてください。
将来の夢作文の書き方について。まとめ
ここまで一目置かれる「将来の夢作文」の書き方について、「Webライティング能力検定1級」を保持する筆者がその要点と注意すべき事柄について解説してきました。
「将来の夢作文」は在学中に何度も書く機会があります。
その背景には、以下のような理由があるからですね。
- 生徒に夢を意識して欲しい
- どういった生徒か?を判断している
- 生徒とのコミュニケーションを円滑にするツールとなるから
またあなたにとってもこの「将来の夢作文」をきちんと書くことで以下のようなメリットがあるのです。
- 将来の夢を周りの人に知ってもらえる
- 進路が明確になる
- 文章力が鍛えられる
ですからこの「将来の夢作文」をきちんと書かなければいけないし、きちんと書けることで学校からの評価だけでなく、自身にも様々なメリットがもたらされるのです。
その際上手な「将来の夢作文」を書くために意識することは、
- PREP法を意識すること
- 書くべき内容を抑えること
です。
この2点を守りながら執筆していけば、どなたでも一目置かれる「将来の夢作文」を完成させることができます。
また記事内では優秀作品についてもご紹介していますので、それも参考にして書いていけば必ず自分も満足できる作文を書くことができるでしょう。
是非本記事を参考にしてみて下さい。
お読みいただきありがとうございました。
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