ラノベって本当に面白いですよね。
小説と違ってそこまで文章に硬さがないから、義務感を押し付けられることなく自然な気持ちで読むことができます。
ラノベはアニメのキャラクターが登場したり、舞台の設定がゲームチックだったり、話の展開がコミカルで現代人から非常に親しみを持たれています。
ラノベの語源は1990年代初めに名づけられたことが始まりとされますが、私もこれまでに何度もラノベを読んできて、その度にラノベに元気つけられてきました。
ラノベの魅力は、つまらない人の人生に物語の要素が加わったような幻想的な感覚になれるところにあると思います。
一時期ゲームもスマホも一歳禁止にされていた時期があって、そんな時唯一ラノベだけを読むことができたのですが、その時は本当にこのラノベに救われました。
普通の小説よりも夢中になれて、幻想的な世界をラノベは私たちに見せてくれます。
表紙も可愛いですしね。
しかしどのラノベも楽しかったか?と聞かれれば決してそんなこともなかったように思うんです。
中には文章力がひどかったり、結末がひどかったり、作家特有の癖が全面に出てしまっていたり、日本語的におかしい箇所があって内容が理解しづらいものがあったり。
読んでいて不快になるものもあったほどです。
ただそういった様々な面があるのもこのラノベの面白さだとも思っています。
特に作家が極端な考えの持ち主だったりすると、ツッコミどころ満載で変な意味で楽しみながら読めたりします。
今は昔と違って簡単に誰でもラノベ作家になれたりして、そういった技術的なハードルが落ちているのかもしれませんね。
そもそもラノベにそこまで文章力が求められていないのも事実です。ラノベのターゲットが青少年向けというものもあるかと思います。
そこで今回これまでに何冊もラノベを読んできた筆者が、なぜ最近のラノベは文章力がひどいのか?その原因は背景について、調べてまとめてみました。
ラノベの文章がひどいと言われる4つの原因
まずなぜ最近のラノベの作家の文章がそこまでひどいと言われてしまうのでしょうか?
- ラノベライターになりやすい環境
- 最近の若者の文章力低下の問題
- 最近のラノベ作家には偏りがある
- 最近のラノベ作家はラノベしか読まない
ラノベライターになりやすい環境
まず初めに挙げられる原因として、最近は誰でも簡単にラノベライターになれるという背景があるかと思います。
もちろん一般人がそう簡単になれるものではないということだけは初めに断っておきます。
ラノベライターのなり方について詳しくは後述しますが、基本的には自分で書いた作品を出版社に持ち込むところから始まります。
そのあたりは普通の小説家と同じですが、一般の小説家と違い登竜門的なものはなく、小説家に比べるとハードルが低い傾向にあります。
また最近では簡単にkindleなどで独自出版できるようになっておりますので、色々な場所で自分の作品をアピールできるようになりました。
そのような活動を続けていれば、どこかのタイミングで自分の作品が出版社の目に留まることもままあるというわけです。
また自身で例えばブログなどを開設して、そこで作品の紹介をすることもできますし、広告枠にかければ簡単に自分の作品を宣伝できるようになりました。
実際ネットサーフィンをしていると、無名のラノベ作家が書いた作品がよく広告枠に出ていたりしますよね。
いずれかの形で出版社の目に触れたり、SNSで話題になったりすれば、そのままラノベ作家としてデビューすることができるのです。
事実私の知り合いにもラノベ作家がいまして、その者は今述べた経路でラノベ作家デビューを飾りました。
このように最近はラノベライターになりやすい環境が整ってきたというのがまず挙げられると思います。
最近の若者の文章力低下の問題
またラノベライターを志す人の多くは若者です。実際に今ラノベを書いている人には若い人が多いようですが、ラノベ作家の平均年齢は約28歳だとも言われております。
最近若者の文章力の低下が話題となっておりますが、文章力がない人でも先ほども述べたように割と容易にラノベライターになることが可能です。
私はもう時期40歳を迎えますが、現在の中年層が親しんだラノベは本当に質の良いものばかりでした。
それは昔の人たちはパーソナルスキルとして誰もがある程度文章力を保持しており、比例して文章力の高いラノベが世間に普及していたからです。
最近は個人におけるそもそもの文章力が低下傾向にあることも言えますが、私たち昔ながらのラノベ愛好家からすればそんな最近のラノベの文章に違和感を覚えやすかったり、文章力の低さが気になってしまったりするというわけですね。
最近のラノベ作家には偏りがある
また最近のラノベ作家は昔と違い、かなり偏りがある気がします。
というのも昔って、例えば学校の授業にしても例外なく誰でも同じ教科を学んでおりました。
また部活に入ることだったり、家庭環境においてもなんとなく似通った生活をしていたんですね。
最近ではそんなことはなくなって、学校の授業一つとっても個人の意見が尊重され、好きなことを好きなだけ学べる環境になりつつあります。
昔であればどんなに嫌な教科でも無理して学んだりしなければいけませんでしたが、最近ではそんなことは珍しいんです。
そうすると昔の人からすれば、現代の人はかなり偏った人間に感じてしまうんですね。
本人たちはそんな風には考えずにペンを走らせていると思うんですけど、読む方からすればその作家の考え方、また物事の捉え方や価値観に違和感を感じてしまう。
当然その作家の「考え」が文章に現れるわけですので、その文章そのものに違和感を感じてしまったりするというわけです。
最近のラノベ作家はラノベしか読まない
また今の偏りの話じゃないですけど、最近のラノベ作家はラノベしか読まずに育ってきた人が多かったりします。
ほんの少し昔、ラノベはまだ世にはなく、そのラノベを書くのは純粋な文学青年でした。
ラノベができた当初というのはラノベ自体のクオリティーも高かったのですが、それはみんなちゃんと勉強してましたし、文章力も高かったからですね。
そして彼らは物語を作るという意欲に長け、そのための勉強もしていましたし、どうすればいい作品を作れるかというのをかなり奥深くまで探究した人たちです。
彼らが物語の作り方や、構成を参考にしたのはいうまでもなく純文学だったり、名作だったりしたんですね。
ところが最近の若者は本などあまり読まないし、ラノベを読んだり、ゲームばかりしています。
要するに物語の作り方の基本をわかっていないのです。
ラノベにも純文学と同様、きちんとした物語の構成が必要になるわけですが、そういったことを考えずに自分の好きなことを勢いだけで書き、自分が読んできたラノベだけを参考にしている状況ですね。
もちろんラノベ作家になれること自体とてもすごいことです。
しかし参考文献の違いにも現れる通り、過去のラノベに比べて確実に最近のラノベのクオリティーは低くなっている印象はあります。
ラノベに文章力は必要ないって本当?
しかしラノベに文章力など毛頭期待していないという人が多くいるのもまた事実です。
ラノベの魅力は決して文章力では測れないんですね。これは私も重々承知しています。
事実、私には大好きなラノベがありますが、文章力という点でいうとそこまで高くないように思います。
それでもその作品が好きなのは、それを読むと自分の大好きな世界に入り込めるからです。読んでいる最中ずっとワクワクが止まらないからです。
ラノベにはそういう不思議な魅力があって、要するに我々はラノベに対してワクワクを求めているのであって、決して文章力を求めていないということなんですね。
文章力の高い文章を読みたければ、普通の小説だっていいわけです。
ラノベには純文学とは違った魅力があって、違った世界を我々に見せてくれます。
そもそもラノベとは?
そもそもラノベとはなんでしょうか?
ラノベとは「ライトノベル」の略で、英語の「light(軽い)」と「novel(小説)」を組み合わせた造語、日本発祥の言葉だと言われております。
アニメ風の挿絵や表紙が要所に組み込まれているのが特徴で、フランクな会話文を多用するなどして、気軽に読める内容が多いです。
ライトノベルは、明確にこれだという存在定義がされているわけではありませんが、次のような特徴があります。
- アニメ絵の表紙
- 読みやすい文体
- 小学生~高校生向け
- キャラクターを最重視
- ファンタジーや恋愛などを取り入れている
- ライトノベルレーベルから刊行されている
誰もがこれまでに一冊くらいは読んだことがあるはずです。
ラノベは好きなもの同士によって生み出され、読まれる。いわばコミュニケーションツール
またラノベは好きなもの同士によって生み出され、読まれる。いわばコミュニケーションツールの一端を担っているんです。
例えばその作家の描くキャラクター、またそのキャラクターの感性、よく使う言葉。
そしてそういったものに共感する読者。
双方の間で「好き」と「好き」が見事に合致しながら物語が進行していく。これがラノベです。
小説であれば、主人公のビジュアルはほぼ全て読者に委ねられる形になります。
しかしラノベでは主人公のビジュアルが多少明かされていたり、挿絵も途中で挟まれたりもしますから、想像性を共感したり、確かめたりすることができるんですね。
作家の趣味嗜好、一方で読者の趣味嗜好、それらを共感し合ったり、無言の会話をし合ったりできる架け橋のようなツールがこのラノベなのです。
ラノベに求められているのは更新度
そんなラノベにおいて、評価の対象となる指標として「更新頻度」が挙げられます。
例えば鎌池和馬さん(とある魔術の禁書目録)や西尾維新さん(戯言シリーズ 物語シリーズ)、「少年陰陽師」シリーズの結城光流さんなどはこの更新頻度の速さで顧客を獲得し、人気を集めていきました。
ラノベユーザーは結構この更新頻度というものに惹かれるんですね。
分野が違いますが、ハンターハンターはあそこまで内容が面白いのに人気を集めきれていないのは冨樫さんが連載をいつも途中でやめてしまうからです。
ちなみに「なろう系」に代表されるネット小説は速さが最優先されると言われております。
文章が下手でも陳腐でも、とにかく更新が速いものが売れる傾向にあるのです。
実際のラノベに関しても同じとこが言えるかもしれませんね。
審査員が甘い
また実はラノベって審査員が甘いことでも知られているんです。
そのため文章力がそこまでなくても作家デビューできたりするんですね。
実は文章力が低いラノベがここまで世間に広がってしまったのは、運営者側にも責任があったのです。
審査員は顧客獲得のため、刊行ペースをできるだけ早く維持したいと思っています。
そのため文章チェックが甘くなるということがままあるようです。
ラノベの中で記述の矛盾や盗作が発覚するのもそのためだと言われております。
文章力より面白さ
先ほどもお伝えしましたが作品によっては文章力が求められていないものもたくさんあります。
ラノベ作家さんは何も文学賞を狙ってるわけでもないですからね。
ラノベは面白ければそれでいいという意見も確かにあるし、更新頻度を上げることで人気を獲得している作品もたくさんあるのです。
文章力がなくてもキャラクターが可愛かったり、感情移入できたり。
そんな設定があれば文章力があるラノベより読まれる可能性は大いにあります。
ラノベをよく読む層とは?
またそもそもラノベをよく読む層は中学生や高校生など文章力がまだおぼつかない、また小説などを読み慣れていない人々です。
なので逆に文章が難解であったり、わかりづらい文章であってはいけないんですね。
ラノべ作家はそのために一文を短くして改行を増やすだたり、同じ言葉をなん度も繰り返すだったり、平易な言葉を用いるといった工夫をしているんです。
なので小説とかを結構読む人や、難解な文章を好む人からすればそんなラノベに逆に読みにくさを覚えたりしてしまうようです。
ラノベを上手に書くためには?
さてこの記事をお読みの方の中にはラノベを上手に書きたいだったり、文章力の高いラノベ作家に出会いたいと思っている人もいるかと思います。
ここではそれぞれのポイントをお伝えします。
文章力が高いと言われているラノベ作家は?
巷で有名な文章力が高いラノベ作家には以下の人たちが挙げられます。
- 玉兎(反逆のソウルイーター)
- 田中 ロミオ(人類は衰退しました)
- 秋山瑞人(猫の地球儀、イリヤの空、UFOの夏)
- 高畑京一郎(タイム・リープ)
まずソウルイーターの玉兎さんの文章には基本的な文章呂kはもちろんコミカルさと旨さが備わっています。
私も読みましたが、読み終えるまで一瞬ですね。本当に読みやすいです。
また田中ロミオさんの「人類は衰退しました」は、こと文章力においては一番評価が高いラノベ作品ではないでしょうか?文章が際立ってうまく、妖精が地球の新人類になったというのがまさにロミオさんらしい独創的な設定です。
秋山瑞人さんも私は好きでよく読ませていただくのですが、よく「天才」と称されている作家さんですね。
作品の面白さはもちろん、純粋にその文章が面白いという理由でもコアなファンを非常に多く獲得している作家さんです。
「タイム・リープ」の高畑京一郎さんも文章がうまいことで有名です。
主人公が時代を遷移するタイムリープものって書くのが結構難しいとされているんですが、それをあそこまで読みやすく、わかりやすく書けるのはやはり高畑さんの文章力の高さだからこそだと思います。
ラノベ作家さんの中にも優れた文章家は非常に多くいて、一般的な文学者とはまた違った文章の美しさを見せてくれます。
学べることも非常に多いですよ。
ラノベを上手に書くためには?
次にラノベをうまく書く秘訣について、私が普段ラノベを読んでいて感じるポイントだったり、文章力が高いとおmわれる作家さんのラノベを読んで感じたポイントについてまとめてみました。
- 擬音を多用しない
- 語尾を意識する
- 改行して読みやすさを重視
- 「てにをは」を正しく使う
- 自分の思いを「書く」のではなく「伝える」
擬音を多用しない
ラノベを読んでいてよく感じることとして、擬音を多用してしまうと、その作品が安っぽく感じてしまうということです。
個人的には擬音は極力使用しないように心がけたほうがいいと思います。
ラノベも小説である以上、できるだけ音も描写で表現するように心がけたいところですね。
語尾を意識する
また文章の語尾も大切です。
体言止めや倒置法などを使いながら多様な言い回しを心がけます。
そうすることで、文章に新鮮な風を吹き込むというか、それで読者は飽きることなく読み進められます。
改行して読みやすさを重視
また文章を読みやすくするポイントとして改行のタイミングも重要です。
よく言われているのは「50文字に一度の頻度で改行を入れる」ということです。
文章がたくさんに詰まっていると読者は読みにくさを覚えますので、適切に改行を入れるようにしましょう。
「てにをは」を正しく使う
「てにをは」とは、言葉をつなぐ助詞を指します。
助詞の代表といえば「が」とか「に」とか「を」などが有名ですが、この助詞の使い方によってその前後の文章の意味あいが大きく異なってきます。
例えば「私がアイスクリームを買う」と「私にアイスクリームを買う」とでは全く意味が異なります。
このように助詞の使い方を誤ってはいけません。
文章の初歩的なステップなので、正確に使いこなせるようになりましょう。
自分の思いを「書く」のではなく「伝える」
文章の基本は「伝える」ということです。
あなたには伝えたいことがある。だから文章を書けるわけです。
伝えたいことがなければ文章は書けないし、文章を書く意味もありませんし、仮に書いたところで読者の心に何も響かない拙い文になるだけです。
その点あなたにはどうしても伝えたいことがある。そう思った途端筆をもつ手は自然に進むし、溢れんばかりのその思いが文章と同化して読者の元に届きます。
その熱さが必ずや読者の共感を呼ぶことでしょう。
これまでもこれからも文章の役割とは「伝えたいこと」を伝える手段なのです。
ラノベであっても、小説であっても、会社のプレゼン企画やメールであってもこの基本は変わりません。
そこを意識して書いてみるといいと思います。
ラノベ作家と普通の作家とでは何が違う?
続いてラノベ作家と普通の作家との違いについてみていきたいと思います。
難関なのはどっち?
どっちが難関というのはないと思います。
というのも書き手にはそれぞれの特徴があって、人によってはラノベのような砕けたフランクな文章を書くのが得意な人もいるし、その逆も然りです。
またその際、フランクな文章体が得意な人が硬派な文章を書くのが得意か?と問われれば決してそんなことはないわけですね。
文章家には文章家の得意とする土俵というものがあるのです。
ただ先ほどもお伝えしたとおり、ラノベの評価基準として「更新の速さ」というものがあります。
更新を早くすることで、ファンは好感を持ってくれるからですね。
そのため、ラノベの市場を拡大するという意味でも、ある程度ラノベの作家さんにはその更新の速さが期待されているわけです。
そのぶん審査が軽めになるというのも先ほど述べましたね。
なのでそういった意味では何人もちゃんとした審査員が設けられている一般小説のデビュー時より、ラノベのデビュー時の方がハードルが低いということは言えるかもしれません。
収益はどっちの方がもらえる?
収益の差についても一概にはいえません。
どちらのジャンルにおいてもトップのレベルに上り詰めれば年に何千万と稼ぐことも可能です。
実際に2022年1月25日に発布された報道によると、ライトノベル作家の平均年収は8085万円ということでしたからね。
稼げていないラノベ作家も数多くいる中で、この額ということはトップのラノベ作家が相当稼ぎ、それで平均額が底上げされているわけですね。
一方で一般作家にも同じようなことが言えると思います。
年収何千万と稼げている人がいる一方で、無収入の人も多くいます。
平均額で言えばラノベの方に軍配が上がりそうです。
またラノベはアニメ化されたり、グッズ化される可能性が一般の小説に比べても多い気がします。
そういった相乗効果が生み出されればさらに稼げるわけですから、そういった意味でもラノベ作家の方が稼げる可能性は高いのではないでしょうか?
どのようなルートでプロのラノベ作家になれる?
ライトノベル作家になるには、小説家と同じように、書いた作品を出版社に持ち込んだり、出版社が主催する賞に応募して入選したりすることで、出版社の編集者から声がかかります。
そしてその作品を世に送り出すことができれば、プロデビューを飾れるわけですね。
ライトノベル作家になるには、特別な試験や学歴は必要ありませんが、文章の書き方やアイデアの出し方など、作家の基本となる基礎技術を学ぶことは当然望ましいです。
最近ではラノベの専門学校も設立されるようになってきたので、そういった専門学校などでプロから指導を受けるのも最近は一つの手になっているようです。
またラノベ作家デビューへの近道として、一般応募した作品が何かしらの賞を受賞することがあれば、そこからすぐさまデビューの声がかかります。
もちろん稀ですが、そういった道もあるわけですね。
やはり作家デビューを飾るためにはドシドシ応募しよう!ということです。
また最近では自費出版や小説投稿サイトからのデビューという方法もあるようです。
何も編集者や出版社を通さなくても例えばkindleなどで独自出版して、そこで多くのユーザーによまれ、世間的に人気を集めることができれば、そこからプロの作家デビューといった流れも最近では起きているようなんです。
繰り返しになりますがラノベ作家には資格も検定も必要ありませんが、当然のことながら文章力が問われます。
私のようにブログを開設して文章力を磨くもよし。webライティング能力検定を受験し、文章に関しての知見を深めたり自信をつけたりするのもよしです。
今後ラノベはどうなる?
最後に今後のラノベはどうなるのか?について考えてみたいと思います。
個人的にラノベは今後も決して無くならないと思います。
その背景にはやはり「アニメ勢力」の力強さがあって、ラノベはその恩恵を一番に受けているからです。
それに何よりラノベは持っているだけで、カバンの中に入っているだけで安心するんですよね。
ラノベは存在しているだけで豊かなユーザー体験を寄与しているんです。
表紙も、あのパッケージもそうですがラノベは我々に夢と希望を与えてくれる数少ないコンテンツです。
ゲームとラノベの決定的な違いは想像力にあると思っています。
ゲームや本物のアニメであればクリエイターが作ったストーリーやコンテンツに沿って、物語が進行していきます。
読者の考えや想像は一切介しません。
しかしラノベは途中途中に挿絵はあるものの、読者の想像力に物語の進行を委ねている部分が大きいのです。
そして当然あなたの解釈はあなただけのもので、あなたがそのラノベを通して感じた感想や、実際に見た世界観というのは決して誰にも作ることはできないのです。
そこが変えのきかないラノベの一番の良さなんですね。
ラノベは今後も決してなくなりません。
読む人がどんなに少なくなっても、あのラノベの楽しみ方はラノベでしか味わえないのです。
ラノベ文章ひどいに関する疑問
- ラノベ1冊いくらで売れますか?
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ライトノベルは、定価そのものが安いため、目安となる買取相場は1冊20円~500円程度になります。 人気がない作品や状態が悪い物だと20円を下回り、1冊1円~10円になってしまうこともありますが、人気がある作品や新刊であれば、1冊100円~300円が買取相場です。
- ラノベは一日にどのくらいの速さで書けますか?
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一般的なライトノベル作品は、1冊あたり10~12万文字程度です。 専業の作家であれば、本文を1ヶ月(20営業日)程度で書き上げますので、単純計算で100,000文字÷20日=5,000文字/日となります。
- ラノベの平均の文章量はどのくらいですか?
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ラノベには数々の新人賞があり、その文字数規定は2~20万字の間であることが多いです。 特に、「長編:10万字~20万字」「短編:2~4万字」と分けられていることが多く、新人賞のほとんどは長編の文字数規定が課されています。
- ラノベの最高傑作は?
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- 【第1位】 転生したらスライムだった件
- 【第2位】 オーバーロード
- 【第3位】 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
- 【第4位】 ソードアート・オンライン
- 【第5位】 この素晴らしい世界に祝福を!
- 【第6位】 アクセル・ワールド
- 【第7位】 本好きの下剋上
まとめ、ラノベにはそこまで文章力は必要ないがクオリティはしっかりしてほしい!
ラノベにはたくさんの魅力があります。
私はこれまでに何冊もラノベを読んできました。
昔は確かに今ほど、作家さんが多くなかったですから、ラノベの世界にも文章力という観点がしっかり備わっていたように思います。
そんな文章の上手な作家さんのラノベを読むのは本当に楽しいものでしたし、毎日リュックに携えては友達に自慢したものです。
今は確かにコンテンツが増え過ぎてしまって、昔ほどラノベにおける文章力は低下しつつあるのかもしれません。
デビューも昔と違って簡単にできる時代です。
でもだからと言ってラノベそのものの価値が変わるか?と言われればそんなことはないはずです。
ラノベにはラノベの良さがあって、その良さはラノベを読むことだけでしか生み出されないものです。
今後もラノベは決して無くならないことでしょう。
それに文章力が低くなったとはいえ、やはり現代のラノベ作家も優れた方ばかりです。
中には更新頻度を早く保つために、仕方なく拙い文章になってしまう作品もあるかもしれません。
でもそれは読者に早く作品を届けたいという作家の親切心の現れでもあるんですね。
ラノベは内容が面白ければそれでいいという読者もいますから、それぞれの楽しみ方で楽しんでいきましょう。
ラノベはこれから決して無くならないコンテンツです。
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