これから熱くなる季節、サンダルで気軽に街を出歩きたいですよね♪
ただここで少し考えていただきたいのですが、普段履く「サンダル」が環境に配慮されて作られているかどうかなど今まで考えてもみなかったという方は多いはずです。
今我々の生きる地球では「海洋プラスチック問題」が深刻化しています。
今回ご紹介する「subs」のサンダルは、そんな「海洋プラスチック問題」に着目した製品開発をしており、購入するだけで1kg 相当の海洋ゴミの除去ができるサンダルなんです。

本記事ではそんな環境配慮された「subs」サンダルのご紹介とともに、現在世界が抱える海洋プラスチック問題にも触れていきたいと思います。
また後半では実際に購入して履いてみた感想のレビューもしております!
これからサンダルを多用する季節、あなたの履くサンダルが地球環境を変えます!
それでは早速参りましょう!

こんにちは「shu」です!当ブログでは「サステナブル」についての記事を書いております。今後益々大きくなる「サステナブル」の取り組み。持続可能な社会の為に我々ができる事は何でしょうか?
subsとはサステナブルに着目した「サンダルブランド」
まずあなたは「subs」というブランドをご存じでしょうか?
ここでは「subs」とはどういう会社でどういう取り組みを行っているのか見ていきたいと思います。
subsとは

「subs(サブス)」とはニュージーランドのジャスティンが設立した「サンダルブランド」です。
また弟のアンドリューがビジネスパートナーとなり兄弟で活動しております。
台湾にリサイクル工場を所有し、ジャスティン、アンドリューともにこの工場に実際に立ち、生産を行っております。
「subs」が取り扱うメイン商品は勿論サンダルですが、「ペットボトル」と廃棄された「漁業網」のジュート素材によって作られたバッグや、トートバッグ、Tシャツなども販売しております。
subsのコンセプト
「subs」にはブランドコンセプトがあります。以下は公式ホームページの引用となります。
subsのバックポーンはNEW ZEALAND の太平洋に面したMid Canterbury, Dorie の農場で育った80年代に地元のビーチに漂流していたたくさんのプラスチックごみに由来しています。
Subs の創設者 Justin は2012年から2016年まで、フットウェア産業に従事してきました。
2016年頃から海洋においてプラスチックごみの環境汚染が深刻な問題としてニュースやSNSで紹介されるようになり、Justin は少年時代に見たDorie の海岸のプラスチックごみの事を思い出しました。
Justin は弟のAndrew を誘い、海岸のプラスチックごみの問題を解決できる
リサイクルプラスチック素材を利用した新しいサンダルブランドの
設立を決心しました。これがsubs設立のきっかけです。
1足のサンダルを作ることにより海岸に漂着した1キロのプラスチックごみを再利用します。
環境保全をコンセプトにした革新的なブランドは継続的に成長し、サンダルだけではなく、ペットボトルを再利用したバッグやペットボトルと魚編みを再利用したTシャツまでアイテムを拡充しています。
また公式ホームページ上の紹介動画では弟のアンドリューさんが「subs」のブランドコンセプトを次のように語っております。
subsのブランドコンセプトは廃棄された資源を再利用し、フリップフロップサンダルを作ること。つまりリサイクル出来る素材を使ってサンダルを作ること。
と力強く語っております。
また靴を履かない人間はいないから、いつか靴に使う資源が無くなってしまうのではないかと心配の声を漏らしておりました。
このように「subs」設立者ジャスティンが何故、「subs」を立ち上げるに至ったか、また「subs」のサンダルがどのように生まれたかをこのコンセプトから知ることができます。
subsのリサイクルサンダル

サンダル展開色(REGULAR/SLENDER)同一 |
---|
Blackout |
Texas tee |
Moby dick |
Sub lime |
Sub urban |
Sub zero |
Yellow sub |
Ferm |
「REGULAR」サンダルサイズ展開 | 「SLENDER」サンダルサイズ展開 |
---|---|
6(24.5cm) | 4(22.5cm) |
7/8(26cm) | 5(23.5cm) |
9(27.5cm) | 6(24.5cm) |
10/11(28.5cm) | 7/8(26cm) |
12(29.5cm) | 9(27.5cm) |
13(30cm) |
「subs」は「リサイクルサンダルブランド」になりますが、サンダルブランドといってもサンダルのラインナップは一種類のみの作りとなります。
メンズサンダルを「REGULAR」サンダル、レディースサンダルを「SLENDER」サンダルとして販売しております。
型数は少ないですが、カラーが豊富に用意されているのが印象的で見た目はシンプルなビーチサンダルと言ったところでしょうか。
またお値段も「税抜き1.900円」と安く、他社ビーチサンダルの相場よりも安く購入出来ます。
サンダル本体だけでなく「外箱」や「タグ」に関しても全てプラスチックゴミやリサイクル素材で出来ていて、使用後は100%リサイクル可能だというのだから驚きです。
後程レビューとしてきちんとご紹介しますが、作りはしっかりしていて安定感もあるリサイクルサンダルです。
商品数が多くなく、一種類だけの限定販売している点も利益拡大ではなく、「サステナブル」に着目した商品作りをしている証拠です。

subsの取り組み、サンダルが出来るまで

この二人は実際に自分たちで海岸清掃を行っております。
ペットボトルゴミを始め、あらゆるプラスチックゴミを一つずつ丁寧に拾い上げ、ゴミ袋に入れていく。
これらは全て手作業で行われております。

またビーチクリーンで集める60~80%のゴミがリサイクル可能だということです。
サンダル1足の購入で約1kgの海洋プラスチックゴミがリサイクル出来るわけはやはりそういったプラスチックゴミの多さも大きな要因として挙げられます。
今後プラスチックの利用頻度を我々ひとりひとりがどれだけ抑えることができるかが鍵となる、とそう語っております。
世界における海洋プラスチックゴミ問題
ここで簡単に世界における「海洋プラスチックゴミ問題」について触れてみたいと思います。
我々が今どのようにこの問題に取り組まなければいけないのかを見ていきたいたいと思います。
海洋プラスチックゴミ問題とは
現在世界で抱える「海洋プラスチックゴミ問題」は甚大な影響を地球環境に及ぼしております。
プラスチックはその手軽さから、飲食産業やファッション産業、自動車産業などあらゆる分野で多用されております。
耐久性に優れ低コストで大量生産できる事から、世界全体でこの「プラスチック」文化が瞬く間に広がりました。
しかし、お弁当の容器や飲料水のペットボトルを始め、使われるプラスチックのほとんどがその使い安さ故に使い捨てされ、きちんと後処理されずに我々の住む環境に放り出されております。
そして放り出されたそのプラスチックが最終的にどこへ向かうかと言うと「海」です。
何故なら放り出されたプラスチックゴミは雨や水、風に流され河川へと流れ込み、それが「海」へとつながっているからです。
現在、世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トンにも上ると言われ、この結果は海の生態系に大きな影響を及ぼしております。
また海洋に投棄されたプラスチックゴミはやがて微細なマイクロプラスチックとなり、食物連鎖を通じて多くの生物に取り込まれています。
その食物連鎖を通して我々人間の体内にもこのマイクロプラスチックが蓄積されてしまうのです。
日本における海洋プラスチックゴミ問題

現在、海へ流入している海洋プラスチックごみは、アジア諸国からの発生によるものが、全体の82%を占めます。
そんなアジア諸国を索引する我々の日本はこの海洋プラスチックゴミ問題とどう向き合っているのでしょうか。
以下、

で紹介されていたので、ここでご紹介いたします。
日本はプラスチックの生産量で世界第3位とされております。
特に1人当たりの容器包装プラスチックごみの発生量については、世界第2位と、この問題に国際的な責任を持たなければならない立場にあります。
日本では廃棄されるプラスチック(廃プラ)の有効利用率が84%と特に進んでいるとされていますが、全体の57.5%は、燃焼の際にエネルギー回収をするものの燃やす「サーマルリサイクル」という処理方法に頼っています。
これはつまり、化石燃料を燃やし、CO2排出しているということですので、今後ますます深刻化する地球温暖化への対策まで含めた視点で見たときに、とても資源が有効かつ持続可能な方法で利用されているとは言えません。
また、日本は年間150万トンものプラスチックくずを「資源」という位置づけで中国を中心にアジア諸国に輸出していました。
しかし、世界最大の輸入国である中国がリサイクル処理に伴う環境汚染などを理由に2017年から輸入規制を始めたことで、日本のプラスチックごみの行き場がなかなか見つからないといった問題も起こっています。
また、日本近海でのマイクロプラスチックの濃度は、世界平均の27倍にも相当するという調査結果もあります。
プラスチックゴミを大量に生産及び排出をしている日本。
今後この「海洋プラスチックゴミ問題」とどう向き合い、解決していかなければいけないのでしょうか。
「subs」サステナブルサンダルレビュー
以上、「海洋プラスチック問題」が地球環境に多大な影響を与えているという事をお伝えしました。
ここで考えてみたいのですが、我々ひとりひとりが普段の生活から出来る「サステナブル活動」は一体何でしょうか。
その一つの手段として、「リサイクルできる商品を購入」するということが挙げられます。
そしてここから本記事のメインである「subs」の商品レビューに移りたいと思います。
前述しましたが、この「subs」のサンダルは「海洋プラスチックゴミ」を原材料としており、使用後は100%リサイクルに回すことができる待望の「サステナブルサンダル」です。
この点を踏まえ、これからご紹介するレビューを見ていただけたら幸いです。
①ソールが厚く長く履いていても足が痛くならない

この「subs」のソールは厚く作られております。
また履いた感触もクッション性があり、とてもプラスチックゴミから出来ているとは思えません。
サンダルにおいてソールの厚さはかなり重要です。
僕も靴のメーカーに務めており、サンダルの商品企画をするので分かるのですがサンダルってソールが「命」なんです。
ソールが薄いと、履いて歩くうちに痛くなってきたり、クッション性が無いと疲れやすくなったりします。
しかしこの「subs」のサンダルはソールの厚さ、またクッション性ともに丁度よく、実際に一日中このサンダルを履いていたのですが疲れませんでした。
厚い上、安定感もあるので歩行機能が優れていると感じます。
これらが全てプラスチックゴミで出来ているというのだから驚きです。
②デザインがシンプルで様々な場所で履いていける

この「subs」サンダルは、デザインがシンプルです。
僕が購入したのは「Black out」でソールと鼻緒部分が同色の黒になります。
個人的にサンダルは黒い物が好きなので、今回も黒を選びました。
ただ、黒だけに関して言えばシンプルで様々な場所に履いていけるという印象ですが、他の色はかなり奇抜な印象を与えます。
なので、完全に好みの話になりますがソールと鼻緒部分を同色にし、シンプルに履きたいという方は「Black out」をおすすめします。
デザイン自体はシンプルなので、様々な場所に履いていけると思います。
③全リサイクルできるのに値段が安い

この「subs」サンダルは税抜き1900円です。
例えば、今大人気のHENRY&HENRY /(ヘンリー&ヘンリー)のサンダルが同じく1900円。

また、セレブにも愛用者が多く、ビーチサンダルブランドとして世界的に人気のブラジル発『ハワイアナス』のサンダルが税抜き3000円。

なのでビーチサンダルの相場で言えばこの「subs」は安い方です。
しかしこの「subs」サンダルの特筆すべき点は全てプラスチックゴミで出来ているという点です。
サンダルに使用されている箱や紙タグも、100%リサイクルペーパーから作られています。
製作工程ではまず浜辺に赴き、手で拾い集めたプラスチックゴミを工場にて原材料化し、ひとつずつ丁寧に作り上げていく。
履いた後も全てリサイクルに回すことが出来る。
今後サステナブル市場は益々拡大していきます。
何故ならサステナブル市場が拡大する理由の一つとしては「ESG」という投資の流れがあるからです。
宜しければこちらの「SDGs」の意味とは?概要や取り組みについてどこよりも分かりやすく解説します!をご覧ください。
サステナブル商品を使用することは、今後ファッション業界で大トレンドとなります。
またサステナブル商品を身につける事で、環境を配慮した自分を「ブランド化」出来るようにもなりますし、女性からの熱い視線も注がれるようになります。
サンダルを一足買う事で、1kg 相当の海洋ゴミの除去ができるこの「subs」サンダル。
地球環境にも役立つこのサンダルに要する労力を考えたとき、「税抜き1900円」なら決して高くないでしょう。
subsサンダルに対する疑問や悩み
ここで「subs」サンダルを購入する上で、疑問や悩みにお答えします。
- 1、履き心地は?履いているうちに踵は痛くならない?
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履き心地は決して悪くありません。ソールが厚く作られているので、着地の時に足をしっかり守ってくれます。夏の熱いアスファルトでも履けるし、踵も痛くありません。
- 2、サイズ感は?
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少し小さいです。僕の足のサイズが26.5cmなのですがUS 9(27.5cm)を購入したら丁度よかったのでサイズ感は少し小さいかと思います。この上のサイズがUS10/11 (28.5cm)になってしまうので、ゆったりと履きたい方は普段のサイズより2cmアップのサイズを購入することをおすすめします。
- 3、鼻緒は痛くない?
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鼻緒は痛くないです。僕も鼻緒タイプのサンダルは痛くなりがちで好んで履かないのですが、この「subs」サンダルはあまり痛くありませんでした。この鼻緒ストラップも100%リサイクルできます。
- 4、どのような場所に履いていける?街中は?会社勤めは?
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ショッピングや日常生活であれば対応出来、街中でもかなり活躍してくれます。しかしやはり外見はビーチサンダルなので通勤や、美術館、ホテルのディナーなどで履くのは難しいと思います。
- 5、脱げやすい?
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この「subs」サンダルはビーチサンダル特有のあの「ペタッ、ペタッ」という音がしません。またソールが足に密着する作りとなっており脱げづらいのもポイントです。
- 6、どうすればリサイクルに回せる?
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これ僕も気になったのでメーカーに問い合わせしてみたのですが、来年頃から回収システムを導入するのでそれまで履き続けて欲しいという事でした。
恐らく台湾にある工場でまとめて裁断しリサイクルするのではないかと思いますが、今はそのシステム作りをしている段階という事ですね!
「subs」サンダルを購入して、SDGsに貢献しよう!
我々にできる「SDGs」アクション。
その一つの手段として挙げられるのがリサイクルできる商品を購入するということです。
今回ご紹介した「subs」のサンダルは使用後は全てリサイクルできる、プラスチックゴミから作られた「次世代サステナブルサンダル」です。
浜辺に落ちたプラスチックゴミを手作業で拾い集めてサンダルの材料とする画期的な商品作り。
この「subs」のサンダル一足売れる1事で、1kg 相当の海洋ゴミの除去ができます。
これから迎える暑い夏、今年は是非地球環境に配慮されたサンダルを使用してみませんか?
お読みいただきありがとうございました!

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