文章力を身につけるためには「アウトプット」と「インプット」の繰り返し。この一言に尽きます。本当にこの繰り返しです。どちらか一方だけでもダメです。書きたいことが書けない時、思うように文章力が身につかない時、自分の文章力に限界があるなと感じた時、この両方を一挙に取り入れてみてください。
ただもちろんどんなものでもインプットすればいい、どんな形でもアウトプットすればいいというわけではありません。文章上達にはきちんとした法則があります。
インプットに関して言えば、文章力に関する本を読むべきなのではないか?そう思われることが一般的ですが、果たして本当にそうでしょうか?
実は文章力に関する書籍を読むより、古くからの小説を読み、作家のレパートリーに富んだ言い回しに触れたり、文学特有の語彙やレトリックに触れたり、あるいはその作品の中で彼らの芸当、物事と物事の繋げ方、そういったことを意識的に眺め、触れ合ったりする方が文章力を身につけられる場合もあるのです。
↑ちなみにこちらは私が尊敬してやまない「丸谷才一」さんの書籍です。私の文章スキルはこの書籍で補いました。
またアウトプットに関してもただ書けばいいというわけじゃない。
例えば毎回決められた時間に執筆作業をし、その時間に必ず書くことを行う習慣を身につければその時間は自然と書けるようになるといったアウトプット法というものが実は存在します。
文章力は我々の生活において最も重要なスキルです。今はSNSやブログなどがありますから、この文章力があれば自分の書いた文章を通してユーザーに商品を購入してもらうことも、行動をしてもらうことも可能なのです。
想像してください。どんなものでも言い表せるようになった自分を。そしてそのスキルを持って、織りなす人生を。誰もが目に見えないあなたの文章に感動をし、行動をする。自分の一言によって自由に人生を動かせる、そんなある種独裁的な人生を。そういったことも文章力さえ身につければ今は可能となるのです。
この世界は我々の言葉によってできている。我々の認識もその延長にある生活も文章によって彩られているのです。
文章力があれば全てが手に入る。そういっても決して大袈裟ではない中で、今回その文章力を身につけるためにはどうればいいのか、まとめてみました。
文章力はなぜ必要か?
そもそもなぜ文章力が必要なのか?に関してまずは明らかにしたいと思います。
文章力とは?
まず文章力とは何か?という話ですが、文章力とは簡潔にいうと文章で自分の考えを伝える力量です。ただそれだけでは「力量」という意味では評価のしようがないので、それを読んだ読者が感動する文章を書ける能力と一旦ここでは定義つけたいと思います。
文章力はなぜ必要か?
まず文章力があれば文章を通して人を動かすことが可能になるからです。
文章はいつの時代であっても人間にとって最も手頃なツールで、誰であってもこの文章はある程度書くことができます。実に汎用性の高いスキルであると同時に、人はこの文章を常に読んでいる。いつの時代であっても需要が減らないのがこの文章であり、それに当てはまるスキルがこの文章力であるわけです。
今日、SNSの普及で文章はさらに我々にとって身近なコンテンツとなりました。
文章力が長けていれば、文章を通して相手を動かしたり、感動させたりできるわけです。インターネットがここまで普及してきた今、この文章力がさらに重要視されてきているわけですね。
また人は人との間で生きていくほかありません。そこにおいてはコミュニケーションこそ全てで、自分の考えを相手に正確に伝えたり、ユーモアを持って伝えたりする。そうした先で自分への評価がなされ、自分の人生が決まる。コミュニケーションこそが全てというわけです。
そのコミュニケーションを円滑にするために例えば紙面を通してしか行えない場合であっても、この文章力があれば相手を喜ばせたり、相手をワクワクさせたり、相手を思いやることができます。
また会話という実際に対峙する場面であっても、その際自分の考えをすんなり伝えたり、短い時間で的確に伝えなければいけないわけすが、そういった会話の場面であってもこの文章力が大切になるのです。
その理由については後述しますが、特にビジネスにおいてこの文章力は重宝されるんですね。
文章とは言い方を変えれば自分の考え丸ごとなので、文章力は要するに自分の考えを的確に表現する力です。
そのため自分がどれだけ真剣にその物事に関して考えられるか、またただ考えるだけでなく、その考えを人に伝えられる程度まで整理できているか。そうした段階を経て文章というのは書けるようになり、流暢な会話も行えるようになります。
この文章力が我々にとって最も大切なスキルだと言えるわけなんですね。
社会人(ビジネスにおいて)
先ほども言いましたが、この文章力はビジネスの場において特にその真価を発揮します。
例えば会社員であれば、プレゼン資料の作成、外部メールの送信、社内企画書や稟議書の提出。
そうした場面でこの文章力がいきてくるでしょう。
ビジネスにおいては紙面上だけでそれこそさまざまな人と人とのコミュニケーションが生じます。
例えば稟議書で社内全体に、予算の算出をお願いしなければならないと言った場面。そこではどういった目的で行うのか?取引相手はどこなのか?相見積もりは行ったのか?いつからいつまでにいくらの予算が必要なのか?
こういった内容を含めることはもちろん、それを閲覧するさまざまな年齢層、役職の人たちが隔てなく理解できる内容になっているか?上役の人間が見たときに負担なく読めるよう端的に短くできているか?
こうした配慮が求められます。
難しいですよね。初めはなかなかそのような文章は書けないと思います。
しかしその文章が書けないことには自分の仕事が滞ってしまいます。そんな時に文章力があれば、今いった稟議書に始まり、企画書やプレゼン資料もスラスラと作成できるのです。そこから自分への評価にもつながります。
冒頭でもお伝えしたように文章力は自分の考えを的確に伝えるための手段でその際の力量です。また自分の考えだけでなく人の考えを理解し、それを形にできることができればそれを文面に表すこともできます。
その力があれば文面だけで大きな金額を動かすことも可能になるし、その中で端的にわかりやすいような文章を書くことも、またそこにコピーライティングなどのスキルも加われば、その文章を読んだ読者を惹きつけることも可能です。
ビジネスにおいてこの力がどれほど役に立つか想像に難くないはずです。
小学生、学生(自分の考えを養うために)
この文章力は何もビジネスマンだけにあるものではありません。
小学生や中学生、高校生、大学生の学生の皆さんにとっても重要なスキルだと言えます。
とはいえ、小学生の時代に文章力なんざ大袈裟な捉え方をする必要はなく、もっと単純な捉え方をして、その際自分の考えや主張を持つためのスキルとして捉えてみると良いと思います。
また文章力とはその自分の考えを他人、友達に伝えるための手段として考えてみてください。学生時代は大人ほど人とのコミュニケーションが重要視されるわけではありません。ただなんとなく生きていても卒業することはできますからね。
私がそうでした。笑
しかし友達に嫌なことを言われたり、先生に嫌なことを言われたりすると戸惑い、辛い思いをしてしまうことがあります。これは年齢に関係なく人間誰でも同じです。
そんな時頭の中できちんとその嫌な思いを見える化すると、その嫌な気持ちを自分だけで解消できたりします。なぜ自分は今嫌な思いをしているのか、なぜあの友達はそんな酷いことを言ったのか。
文章力が備わると、さまざまに語彙力も備わるので、そのむしゃくしゃしている気持ちを正確に捉えられるようになり、自分の気持ちを整理することができます。
その自分の気持ちを正確に捉えることができるとそうなっている原因がわかるので、原因がわかれば対処することができるんですね。
例えば「私はあの人にこんなことを言われたから傷ついている。なぜあの子はこんなことを言ったのか、もしかしたらあの発言である以上そこまで深い考えはないかもしれないから、明日学校で聞いてみよう」とかですね。
思考が整理されるとこうした実際の解決策がわかったりするんです。
これがいわゆる「頭の良い人」がとっているアプローチ方法です。
頭の中で常にモヤモヤしている状態を放っておくと、凹んでいる状態がさらに長引いてしまいます。そうすると学校に行きたくなくなりますよね。
きちんと自分の思いを整理できるようになると、あらゆる問題は解決できると知ることができ、実際の解決方法を見つけることができます。そのスキルはこれから大人になった時きっと役に立ちます。
それを可能にするのが文章力だと個人的には考えているんですね。
今あげたのはあくまで一例で、もっと単純に国語の成績を上げるために文章力を身につけたいとかでもいいと思います。おそらくそれも疑いようのない事実だと思うので。
どの世代の人にとっても重宝されるスキルがこの文章力なのです。
文章力を身につけるには?
それでは続いて、文章力を身につける方法として、それぞれの方法の概要についてお伝えします。
そもそもなぜ文章を書けないのか?
まずはそもそもなぜ文章を書けないのか?について考えてみたいと思います。おそらくこれが文章力を身につけたいと思われる根本的な原因で、この記事をお読みのあなたもこうした悩みを切に抱えているからです。
答えは単純で、物事を言語化できるまで考えられていないからと、その考えを自分の頭の中で相手に伝えきるまで整理できていないからです。
冒頭で文章とは自分の考えを表現することで、文章力とはそれを読んだ読者が感動する文章を書ける能力だと言いました。
そのためまずはいかに真剣に深く広く「考えられるか?」が文章を書くうえでは全てとなります。
これができていない状態が、すなわち「書けない状態」です。つまり書くべきことに関して深く考えられていない時ですね。
詰まるところ、書けないのは「考えていないから」と言ってもよく、思考力=文章力。これを一つ頭に残しておいてください。
また考えてはいるものの、それを「言語化」できるまでに考えられていないことも書けない原因の1つです。
なんとなく伝えたいことはある。しかしそれがなんだかわからないような状態ですね。文章においてある程度の語彙力が必要になるというのはそのためです。
モヤモヤしているのは、それが「どんな言葉に該当するのか?」がわからないからですね。なので文章はもとより、思考にもこの語彙力が大きく関わっているのです。
その頭の中のモヤモヤを言語化して、他人に伝えられるほどまで整理できた状態であれば、文章にすることもできるし、会話をすることもできるわけですね。
文章を書くためにはまずは「考える」こと。そしてその「考え」を頭の中で整理して伝えられるように準備を整えておくこと。この2つのステップが必要です。
文章が書けない原因はこうした段階をすっ飛ばして、いきなり筆を握ってしまうからです。
考えることを入念に行い、自分に溢れんばかりの思いが蓄積している状態で、さらにそれが頭の中で整理された状態であれば文章や会話は非常に容易く行えるのです。
書けないときは「真剣に考えられていないから」。
文章が書けないのは真剣に物事を考えられていないからです。これが分かっただけでも今後大きく前進することができるはずです。
しかし簡単に「物事を考える」と言ってもそもそも考えるとはどういうことなのか?何をどのように考えることが考えている状態なのか、またそれが深く、広く考えることになるのか?こういったことがそもそもの問題として出てくると思います。
そこでアウトプットと、インプットが大切になるわけです。アウトプットとインプットをなぜ行うのとかというとこの「考える力」を担保するために必要となるわけなんですね。
それぞれその詳細は後述しますが、簡単に言えば考える材料を補うために大切なのがインプット、そして自分の考えを整理するために必要なのがアウトプットです。
例えばあなたがいきなり仏教の「禅」について書けと言われても、あなたには書くことができますか?そもそも考えることができますか?おそらくできないはずです。
それはまず「禅」に関する情報があなたの中に少なすぎるからです。
そこでまずはなんでもいいから「禅」に関する書籍を読んでみる。これがインプットです。
インプットをすることで自分の中に情報が備わります。その情報をもとに自分なりに考えることができるようになります。例えば「禅では坐禅がすべてなんだ」とかですね。
このインプットを行えば、まずは考える準備は整います。
次に必要になるのがその自分なりに出てきた「思考」を整理する作業です。つまりアウトプットです。
人は自らの頭の中にぼんやりと柔らかい思考の要素を持っている人間です。それが固まった段階を「考える」と言います。
インプットだけだと、そのぼんやりとした思考の要素が頭の各地で散らばっただけになってしまいます。それを繋ぎ止めたり、一つの固まったものにするために思考を整理してあげる。それがアウトプットです。
例えばアウトプットすることで、まずはその物事に関して持っている情報を頭の中で1つ1つ取り上げることができます。それをまずは一旦全て文面にする。自分の頭の中の要素を全て見える化する。そうすることでその出現した要素と要素をつなぎ合わせていくができ、それを行っていくことで自然と物事は整理されていきます。そうやって自分の考えを次々に整理していくことで、次第にすんなりと書くことができるようになるわけですね。
今のことを置き換えると書くことで考えられるということです。要するに考えるために書く。書けるようになるために「書く」。これが実は文章の秘密なのです。
物事を考えるためにはこの2つの段階が必要で、特にアウトプットにおいては初めの頃は特に重要だと考えます。文章は考えた物事を言語化し、うまく整理することで書けるようになりますが、その元となる「考え」を引き出すためにこの2つが必要となるのです。
まずは情報を仕入れる。そしてその情報を頭の中で整理してまとめる、それが「考える」という行いです。この思考のプロセスを理解し、その作業を怠らなければ文章は自然と書けるようになります。
また技術的な部分で言うと、何か思考を深めたいトピックに関して「なぜ?」、「それで?」、「本当に?」の問いを繰り返すことでも思考を前に進めることができます。この方程式を常に持っておけば、考えることが苦手な人でも意図的にに考えられるようになるはずです。
書くためには、もとより物事を考えるためにはぜひ今回のインプットとアウトプットを徹底して行うようにしてください。
文章力を身につけるためのアウトプット方法とおすすめな書籍
それでは文章力を身につけるために、実際のアウトプット方法とおすすめな書籍についてみていきたいと思います。
とは言っても特筆していうべきことはなく、アウトプットに関しては先ほどの説明を踏まえまずはとにかくひたすら書いてみる。インプットに関しては文章術に関する書籍を読んでみる、この程度でいいと思います。
それを踏まえた上で私がおすすめしたいアウトプット法とインプット方についてお伝えしますね。
おすすめなアウトプット方法
まずはアウトプット法からお伝えします。
- とにかくひたすら書いてみる
- 毎日決められた時間に書いてみる
とにかくひたすら書いてみる
まずはとにかく書いてみる。内容はどのようなものでもよく、書き方も、文法も規定は定めません。とにかくPCでもノートでもなんでもいいから使って書いてみる。
これにはどういう狙いがあるのかというと、先ほど言ったことはもちろん、書くことに慣れるという意図があります。書くことに対して自分の中に免疫を備えさせます。
また文章作成というのは思った以上に体力が入ります。
思考を巡らし、筆を握る、あるいはタイピングする。
これを行うための基礎体力がないことには、文章は書き始めることはできません。また書き続けることも書き終えることもできません。
文章を陸上の長距離走に例えるとわかりやすいのですが、長距離走を達成するにはまずはスタートを切ること、そして完走することが必要です。その際体力が非常に必要となりますよね。
この文章においても初めのスタートライン(筆を握ること)にたつことと、最後まで書き続けられるスタミナが必要となります。
まずは書くことに慣れ、初めの一歩目を勇気を持って踏み出す。そしてその踏み出してから、さらに次の一歩、またその次の一歩と歩みを進めるための体力が必要なのです。
その体力とは、日頃の文章執筆で養う以外方法はありません。なのでまずは書く。書くことになれ、文章執筆における基礎体力を養えるようにしましょう。
毎日決められた時間に書いてみる
アウトプットでもう一つお勧めしたいのが、毎日決められた時間に書いてみるということです。
例えば毎日21時は毎回アウトプットを行う時間といった感じで。
実際に今このセクションの内容に関して私は夜の21時に書いているのですが、その時間は私の中でブログを書く時間、つまりアウトプットをする時間と決めております。
そうすることによってその時間は「文章を書く時間」であると脳が自然と認識し始め、筆を握るのが苦痛ではなくなります。その時間は文章を書きやすい思考へ自分の脳を転換してくれるようになるのです。
またそのような時間に文章を書くと、不思議とスラスラ書けるようになったり、普段とても思い付かないような言い回しができたりするんですね。何よりも慣れのおかげで、その時間であればそこまで書くのが嫌じゃなくなります。
私はこれを「天使が降りてきた時間」と表現するのですが、こうした作用が毎回同じ時間に書くことで実際に引き出すことができるのです。
毎日決められた時間に書くことを行うようになれば、文章力を早い段階で身につけられるとともに、文章を書く習慣も身につけることもできるのでお勧めです。
ちなみに普段の日常にアウトプットを気兼ねなく取り入れたい方におすすめなのが「ブログ運営」です。このブログ運営であれば、自由に記述ができるほか、広告収入も得ることができます。また自身のブログにファンがつけばさらに収益を増やすことができ、自分が寝ている間でもお金を増やすことができるのです。
月額の運営費も500円ほどなのでぜひこの機会に運営して見ましょう。
おすすめなインプット方法
続いてはインプットです。
ひたすら文章力を上げるために関連書籍を読み続けること。インプットに関してはこれだけです。
それではどのような書籍が実際にお勧めなのかについてです。
文章力を身につけるおすすめな書籍
書くのがしんどい | 沈黙のWebライティング | 20歳の自分に受けさせたい文章講義 | 新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング | マクサン式Webライティング実践スキル大全 | |
---|---|---|---|---|---|
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
オススメ度 | |||||
著者 | 竹村 俊助 | 松尾茂起 | 古賀史健 | 唐木元 | マクリン(新井涼太)、サンツォ(吉岡智将) |
出版社 | PHP研究所 | エムディエヌコーポレーション | 星海社新書 | インプレス | 大和書房 |
値段 | 1,587円 | 2,310円 | 924円 | 1,430円 | 2,200円 |
kindle | |||||
発行年 | 2020年 | 2016年 | 2012年 | 2015年 | 2022年 |
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私はお勧めしたい文章力を身につける本ですが、上記の5つです。
おそらく中には一度は目にしたり耳にしたりしたタイトルもあったことでしょう。
冒頭では文学も場合によっては読むべきだという風にお伝えしていたと思いますが、それはその通りで、古くの文学、例えば日本文学であれば夏目漱石や川端康成、谷崎潤一郎など。外国文学であればカフカやサリンジャーなど有名な作家が国内外問わず多くいるわけですが、彼らの織りなす文章はやはり常人には書けないもので、そういった意味では最高峰の文章技術が詰まっているのがこの文学であると捉えることができるわけです。
またそこで出てくるレトリックや語彙、言い回しに関しても特別なものがあったり、普段目にしないものも多くあります。そうした文章表現に触れることは、文章力を身につける上では非常に参考になります。何より「最高峰の文章」がどういったものなのかを知るために読んでほしいのです。
特に日本の作品には日本語特有の言い回しや、丁寧なものの捉え方、ある特定の物事にまつわる文章表現というものが数多く出て参りまして、それはいつの時代であっても色褪せず、今日でも大いに通用します。
とりわけ皆が知りあげる日本の文豪たちの作品ではまさにそういった経験をすることが数多くあるので、非常にお勧めです。文章を書くうえではどこを注視すべきか、どういった事柄を問題視すべきかという着目点の置き場も重要となりますが、そういった目線を養うこと、あるいは価値観を洗練するためにも日本の文学は非常にお勧めできます。
ただその前に早く文章力を身につけるという意味では、文章とは何か?文章を書くうえで意識すべきことは何か?という側面で語られた書籍をまずは参考にすることをお勧めします。
それが上記で挙げた5冊となります。
それぞれの詳しい概要に関しては以下の記事をご参考いただければと思いますが、文章力を身につけるためにはまずは自分がこれから行おうとしている「書く」という作業がどういったものなのか?そのことを明らかにしてくれる書籍に目を通すことが一番です。
ジャンル問わずさまざまな本を読んでみる
例えばコピーライティング関連の書籍や、宗教の本、自己啓発本や歴史小説、ラノベに漫画などを読んでみるというのもまたお勧めです。
例えばコピーライティングは人の心を揺さぶる文章術のことですが、そこには人の心を動かすためのノウハウがさまざまに紹介されております。文章だけで人の心を動かす。いずれも同じ人間が書いているものです。なのに読んでみると本当に購入したくなったりですね。ライティングの多様性、コピーライティングの凄さに気づくことができるはずです。
またターゲット層が掴みにいくい、宗教の本とか自己啓発本というのも、内なる言い回し、語彙も相応なものがあって、またそのような作品を書く目的というのもそれぞれ違いますので、多様な文章を知るという意味でおすすめです。
ラノベや漫画も極端にフランクな言い回しが使われていたりもするので、新鮮に感じられるはずです。「文章では世界を見せることが重要」というこの世界線に気づくことができるでしょう。
このようなさまざまな文章に触れ、自らの中にそれを知識として蓄えておくこと。そうすることで臨機応変にさまざまなシチュエーションでとっさに最適な文章というものを自然に選び取れる技術が備わります。
文章力を身につけたいのなら、文章術に関しての書籍に固執するのもいいですが、逆にさまざなジャンルの書籍を読むことによってもまた違った形で文章力を身につけられるはずです。
文章力を身につけるための他にもおすすめな方法
ここでは最後に文章力を身につけるために他にもおすすめな方法についてお伝えできればと思います。あっさりとお伝えするので参考にして見てください。
アプリ(無料)
まずはアプリ、しかも無料で行えて文章力を上げられるものがあります。
さまざまなアプリがある中で「KAKERU PLUS 国語記述トレーニングアプリ」がお勧めなので上げさせていただきます。
こちら実は対象が小学生、中学生のアプリなんです。
このアプリの特徴として動画コンテンツが用意されていること、その動画では国語の先生や塾の先生がわかりやすく国語のノウハウを教えてくれております。
また記述式の問題コンテンツの出題があって、自分のペースで自分の行いたいように問題を解き続けることができます。
対象は小中学生ですが、忘れかけている国語の基礎を復習できるので大人になってからでもお勧めだと思います。片手間で文章力を上げたい人にはお勧めです。
アプリでしかも無料でインストールできるので、お試し感覚でやってみてはいかがでしょうか?
文章力を上げる大人のトレーニング「ドリル」
今度は大人の方に話を移して、今回の文章力をあげたい人は市販のドリルをやってみてはいかがでしょうか?
子供以来この手のものはしばらく縁遠かったのではないでしょうか?実際にやってみると楽しいです。
例えば「かなり役立つ日本語ドリル―問題な日本語番外」は大人でも割と楽しみながら読み進めることができます。
こちらは日本語を学びたい外国人を対象としたドリルのようですが、日本人でも忘れがちな文法や、未だ知り得ない語彙などを使って、確実に文章力をステップアップできるような問題形式の書籍となっております。
書籍を通して学ぶのが苦手だという人はこうしたドリルがおすすめです。
内容は漢字の使い分けや仮名遣いなどのごく一般的な問題を初め、助詞や接続詞といったいわゆる文章装飾に関する問題も多く出題されております。
読書が苦手だという人はこうしたドリルを手にしてみるといいと思います。
文章力身につけるには、に関する疑問
- 文章力が高い人の特徴は?
-
文章力が高い人というのはこれがなかなか定義しにくい問題なんですね。誰でも理解できるよう論理的にわかりやすい文章を書くひと。あるいはコピーライティングの才能があって読んだ読者の心を動かすことのできる人、またあるいは知らない語彙や難しい言い回しを得意とする人。あなたはどのような文章を書く人が文章力が高い人だと感じますか?
実際も私も「これ」というものがわからないわけですが、そもそも文章って今目の前で起こっている状況を正確な言葉に配置しなおし、その状況を正確に第三者に伝えるための手段だと個人的には思っています。
その文章の持つ元々の本質の意味から言うと、やはり論理にかなっていて、誰もがわかりやすい文章が書ける人、またその書いた文章が1つにつながって見えるほど道理にかなっている文章を書ける人が文章力が高いと感じます。それがわかりやすくなっていればさらに良いといった印象です。
つまり論理的な文章が書ければ仮に平易な言葉が並んでいたとしてもその時点で文章力は高いと言えるわけです。もっと言えば文章は論理的であれば、もうその役目は果たされているんじゃないかって考えるんですね。この文章は「論理的」であるということを言ったのは「丸谷才一」さんです。このかたの文章読本は個人的にあ最高峰の文章術関連書籍だと思っているので、上記で参考になる文献がなかった人はこの方の本を読んでみるといいと思います。個人的には最高です。
- 文章が下手な人の特徴は?
-
一方で文章があまり上手でない人の特徴とはどういったものでしょうか?
今いった文章力の高い人の特徴と真逆な人のことだと思います。つまり支離滅裂で、何を言っているかわからない。根も歯もない根拠を前面に押し出し、自分が言いたいことだけを言っているそんな文章を書いている人のことです。文章は理にかなっていなければなりません。大自然の起こりに忠実でなければならないのです。
なぜなこの世の出来事は全て理にかなっていて、そのこの世の出来事を言葉に配置し直す作業がこの文章だからです。
要するに論理的で道理的でない文章は文章ではないんですね。そのような本来の文章の役割を果たしていない文章しか書けない人は文章力がない人だと言えると思います。つまり何のエビテンスもない、本人の妄想のみで書かれている文章のことですね。
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