あなたは当ブログのコンセプトともなっている「sustainable=サステナブル」というワードを聞いたことがありますか?
最近ではテレビや雑誌などのメディアで頻繁に聞くようになりましたよね。
その背景には「SDGs17の目標(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が2015年に国連サミットで採択されたこともあり、世界的にも話題となっている「キーワード」です。
今回そんな「サステナブル」に関していまいちその内容がどういったものなのか分からないというあなたの為に分かりやすい記事をご用意しました!
先にこの「サステナブル」についてのポイントだけ抑えておくと、
・sustain=「持続」able=「可能」つまり、「sustainable=サステナブル」=「持続可能」の意
・サステナブルとは、「持続可能な社会を実現しよう」という全人類共通の認識
・2015年に国連サミットで発出された「SDGs」という17の目標。
・若者から支持を受ける「サステナブル精神」
以上の「4つ」が主なポイントとしてあげられます。
この記事は「サステナブル」における概要と、その取り組みについて分かりやすく説明したものとなっております。
この記事を読んでいただければ、今世界中で話題となっている「サステナブル」とは何かについて理解することができるので、あなたの今後の生活にも活きる知恵がきっと身につくはずですよ♪
それでは早速解説していきます!
サステナブルとは?簡単に説明
「サステナブル」とは「持続可能」の意
まず始めに「サステナブル」の意味とその定義について触れておきたいと思います。
そもそも「サステナブル」というのは英語で記すと「sustainable」です。
「sustain」は日本語で「保つ、持続」という意味があり、「able」は「可能」という意味があります。
なのでその2つの単語を合わせて「sustainable=サステナブル」と言い、「持続可能」という意味になります。
つまり、
「持続可能な社会の実現の為に皆んなで考え、協力しましょう」
という事が「サステナブル」の定義です。
それではこの「持続可能な社会の実現」とは具体的にどういう事なのでしょうか?
それは要するに、
「地球の環境を壊さず、資源も無駄にせず、未来の世代も美しい地球で、豊かに生活し続けること」
です。
言うのは本当に簡単ですね・・。
しかしこれを世界共通の目標としたのが「SDGs17の目標」」です。
この「SDGs」が2015年9月に国連サミットで採択されたこともあり、この抽象的ともいえる「目標」は現実味を増し、実現しなければならない「課題」となりました。
「サステナブル」の背景
それではなぜこの「サステナブル」はこのように世界を巻き込むほどの問題にまで発展してしまったのでしょうか?
それを知るために、我々の住む「日本」を例にして見てみましょう。
現在我々の住む「日本」は「先進国」に位置付けられます。
そんな「日本」は戦後、高度経済成長を経て「先進国」の仲間入りを果たしました。
しかしその背景には、
- 産業促進
- インフラ整備
- 都市開発
などが進み、沢山の木々や自然が伐採されてきました。
つまり「人間の便利さ」と引き換えに、その結果として地球の「環境破壊」が進んでしまったんですね。
そのような「環境破壊」がこの「日本」だけに留まらず、世界のいたるところで起こってきました。
そしてこれからも人々の豊かな暮らしの為に起こり続けるんですね。
それだけでなく世界全体の人口増加による「地球温暖化」や「CO2増加」などの影響も加えられ、これまでの人間の便利さを追求した消費型の経済の在り方では地球の環境と資源がもう保てないとされているんです。
そこで世界に警鐘をならしたのが先程の「SDGs17の目標」であり、持続可能な未来へ舵取りをしていくことになったのです。
「SDGs=エスディージーゴールズ」守るべき17の目標
それではその「SDgs17の目標」というのはどういったものなのか、簡単にここで見ていきましょう。
こちらの記事では「SDGs」について詳しく解説しております。
関連記事 「SDGs」の意味とは?概要や取り組みについてどこよりも分かりやすく解説します!
この「SDGs17の目標」がどういう「目標」なのかというと、
「地球持続に向け、人間の豊かさは追求しつつも、環境を守る為の具体的な17の目標」
です。
この「SDGs17の目標」は国連加盟193か国が2016年から2030年の間で達成するべきものとして掲げられています。
先進国である我々の住む「日本」も率先してこの「目標」をクリアしていく必要があります。
それではここで簡単に「SDGs17の目標」をご紹介します。
「SDGs17の目標」は以下の通りです。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をなくそう
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられる街作りを
- つくる責任、使う責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正を全ての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
さてこの「SDGs17の目標」を実際にご覧になって疑問に思う事はありませんか?
そう先程私は「サステナブル」とは持続可能な未来への実現と定義しました。
またその背景に今見た頂いたこの「SDGs17の目標」があるという事も併せてお伝えしました。
そう、「持続可能な未来への実現」という「目標」なのに「なぜ自然に関することだけでなく我々人間の生活に関する項目が多いのか」?
こう疑問に思いませんでしたか?
つまり「サステナブル(持続可能な未来)」というのは単に「自然」環境だけ改善しても得られないということなのです。
それはなぜでしょうか?
今「地球上」において最も地球の存続に影響を与えているのは我々「人間」です。
つまり「人間」の環境を改善することが「地球環境」の改善にもつながり、「持続可能な未来へ」繋がるのです。
皮肉なものですよね。
人間が行ってきた「文明」の発達が、自らの首をしめてしまっているのですから。
さてこのように「SDGs17の目標」には「自然」だけでなく「人間」における目標も多く含まれております。
「目標」の内容は実に多岐に渡り、この「目標」をクリアする為には長い年月の努力が必要になりそうです。
長い道のりにはなりそうですが、地球という我々の住む環境を保全する事を何よりも優先にし、今後の行動を我々一人一人も選択していかなければなりません。
産業界におけるサステナブル問題
さてこの「SDGs17の目標」が採択されたのは2015年の事で、「サステナブル精神」が全世界で認知された瞬間でもありました。
「SDGs17の目標」の内、「12項目目」には「つくる責任、つかう責任」というものがあります。
それに関連して産業や経済の中心でもあるファッション業界においてもその生産過程を見直す企業が近年増えています。
例えば今までの靴業界というのは、様々なメーカーやブランドがお客さんの目を引く為に、画期的なデザインや素材を用いて靴の製作をしてきました。
靴のアッパー部には希少価値の高い馬のお尻の皮を使ったり、ウサギの毛(ファー)をアッパーの装飾として施してみたりとその生産過程を顧みることなく、消費型の経済に準じてきました。
繰り返しになりますが、その消費型の経済ではもう「地球が持たない、地球の資源はもう既に危機的な状況だ」と警笛を全世界に鳴らしたのが先程ご紹介した「SDGS-17の目標」です。
「サステナブル」な取り組みを実践しているファッション企業は既に国内にも存在しております。
例えば「GENN」という会社が開発したのは、月日が経てば自然と地中に還るソールです。
靴の製作において靴底の後処理問題が長年問題しされてきました。
というのもこの「アウトソール(靴底)」というのは化学物質成分を原料としておりますので、埋め立てたとしても自然分解せず半永久的に地中にとどまり続けるのです。
これが有害物質の温床となり、二酸化炭素の排出元になっていたのです。
その靴底の後処理問題を見事に解決したのがこの「GENN」が開発した「ソール技術」なのです。
そのように地球に優しい商品作りというのが靴業界だけでなく、産業界全体に求められています。
そして靴を買い求めるニーズにもそういった「サステナブル」に着手した商品を購入したいという傾向も表れるようになってきているんですね。
若者のサステナブル精神が社会を変える!
1995年以降に生まれた世代の事を「Z世代」と呼びます。
ここでは「若者」がどれだけこの「サステナブル」に関心があるのかご紹介したいと思います。
「Z世代」の若者たちは幼少期から、
- 気候変動
- 環境破壊
- LGBT
といった言葉に密接に触れており、サステナビリティ精神が幼いころから根付いております。
調査内容 | Z世代(1995年以降に生まれた世代) | ベビーブーム世代(1946年~1964年生まれ) |
---|---|---|
「サステナブル商品」を購入したいか? | 62% | 39% |
「サステナブル企業」を応援したいか? | 7割 | 3割 |
今見ていただいた統計は、アメリカで発表された「サステナブル消費調査」です。(シーエスアールコミュニケートより引用)
この調査結果を見てみると、Z世代の「62%」の割合がサステナブルブランドの商品を選びたいと回答しています。
1946年~1964年生まれのベビーブーム世代の「39%」と、その比率に大きな差が見られました。
その他にも、Z世代の「7割」以上が企業にサステナビリティ推進を期待したいと答えており、「5割」以上がサステナブル商品へお金を支払いたいといった特徴も明らかになりました。
この「サステナブル消費調査」だけでなく、若者の「サステナブル」への関心は他の調査でも明らかになっております。
例えばMSC(海洋管理協議会)が世界23カ国で行った「サステナブル・シーフードに関する意識調査」では、今後20年以内に好きな魚を消費できなくなるという危機感は、特にZ世代を始め18歳から24歳の若年層に高いことがわかっています。
またその際、「Z世代」の回答者「74%」が、昨年魚を守るために何らかの消費行動をし、「89%」は将来も継続して行動すると回答しています。
若い世代に「地球環境に配慮した」知識や意識の変化が生まれていることは、今後サステナブルの市場がますます拡大する流れを証明しています。
我々メーカーだけでなくあらゆる企業が「サステナブル」に取り組むことは、社会的責任を果たすだけでなく、次世代の顧客開拓にもつながる、経営戦略の重要な柱になっていくことが予想されます。
サステナブルに関する疑問
- サステナブルな行動をするためにはどのようなことが必要ですか?
-
サステナブルな行動を実現するためには、以下のようなことが必要ですが、具体的な対策は状況や目標によって異なります。
- エネルギーと資源の効率的な利用
- 再生可能エネルギーの促進
- 環境への負荷を最小限に抑える取り組み
- 公正な社会経済的な取り組み
- 持続可能な消費と生産の促進
- 持続可能な都市計画と交通システムの開発
- サステナブルなビジネスの例を教えてください。
-
サステナブルなビジネスは多岐にわたりますが、いくつかの例を挙げると、以下のようなものがあります。
- 再生可能エネルギーの開発や提供
- リサイクルや廃棄物管理のサービス
- エネルギー効率の向上を支援する製品やソリューション
- 持続可能な農業や食品生産
- 社会的な課題に対処するためのイノベーションなど
- サステナブルな都市とはどのような特徴を持ちますか?
-
サステナブルな都市は、以下のような特徴を持つことが望ましいですが、実際の都市は異なる程度でこれらの特徴を備えています。
- エネルギー効率の高い建物やインフラの利用
- 公共交通機関の充実と利用促進
- 緑地や公共スペースの確保
- リサイクルと廃棄物管理の施策
- 持続可能な水資源管理
- 地域社会の参画と協働の促進
- サステナブルな未来を実現するためにはどのような取り組みが必要ですか?
-
サステナブルな未来を実現するためには、個人、組織、政府のレベルでの取り組みが重要です。以下は一般的な方向性です。
- 再生可能エネルギーへの移行とエネルギーの効率化
- 持続可能な生産と消費の促進
- 環境保護と自然資源の適切な管理
- 社会的な包摂と公正な経済の構築
- 持続可能な都市計画とインフラの開発
- 教育と意識の向上
- サステナブルとSDGsの違いは何ですか?
-
SDGsは、サステナビリティ(持続可能性)を実現するための手立てです。 サステナブルは「世界全体で、美しい地球や私たちの生活を保ち続けるための設計や仕組みを考えること 」を意味するのに対し、SDGsは「サステナブル社会を実現するために掲げられた目標」という違いがあります。
- サステナブルな具体例は?
-
- フェアトレード商品を積極的に使う
- 動物の毛皮でできた製品を買わない
- 着なくなった服は捨てずにリサイクル・または古着として再利用
- リサイクル素材で作られた製品の購入(環境への配慮)
サステナブルとは?まとめ
以上、簡単ではありますが、「sustainable=サステナブル」とは何かをファッション分野を交えて解説してみました。
最後にこの「サステナブル」についてのポイントをおさらいしておくと、
・sustain=「持続」able=「可能」つまり、「sustainable=サステナブル」=「持続可能」の意
・サステナブルとは、「持続可能な社会を実現しよう」という全人類共通の認識
・2015年に国連サミットで発出された「SDGs」という17の目標。
・若者から支持を受ける「サステナブル精神」
というポイントが挙げられます。
「サステナブル」とは今後地球保全の為に皆で持つべき「共通意識」であり、それと同時に1人1人に課せられた「社会的責任」という風に捉えられるかもしれません。
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