- 卒業文集には必ず書かなればいけないといったことが何かあるのだろうか?
- それがない以上、自由に書いたらいいと思う
- でも自由にといっても何を書けばいいのだろうか?と昔の自分であれば思ってしまうことだろう
- 卒業文集なんて遠い昔の記憶すぎて、あまり覚えていない
卒業文集の執筆は在学生徒がその学校を卒業する際に必ず行わなければいけないイベントの一つです。
私は結構目立ちたがり屋の性格だったので、その場を自分の考えをアピールできる場だと思って好きに楽しく書くことができました。
なのであまり褒められた内容ではありませんでしたが、卒業文集を書くこと自体に苦痛を覚えたことはありません。
これまで3回ほど書いてきましたかね。
小学、中学、高校。
しかし中にはこの卒業文集を書くことが苦痛に感じられる人もいるはずです。
いったい何を書けばいいのかわからないし、イラストは挿入するべきなのか?また文字数はどれくらいなのが望ましいのか?そういったことがわからないため、ただただ苦痛でしかない。
こういった人も多くいるのです。
特に小学校の頃においては初めての公の場での長文執筆になるため大変に感じられますよね。
そこでwebライティング能力検定1級を保持する筆者がこの卒業文集のおすすめな書き方について、また卒業文集とはそもそも何なのか?や、卒業文集がうまく書けない問題についてどうすればスラスラ書けるようになるのか?についてわかりやすく解説していきます。
学校側から卒業文集を書くように言われて、戸惑っている生徒さんはぜひ参考にしてみてください。
また中学生の部門や高校生の部門についても触れておりますので、学生の皆さん全員に参考になる記事になっていますよ。
それでは参りましょう。
卒業文集とは?
まずはそもそも卒業文集とは何なのか?
また卒業文集とは誰のためにあって、なぜそのような物を書かなければいけないのか?についてお伝えしていきますね。
卒業文集とは?
卒業文集とは、主に小学校、中学校、および高等学校で作成される記念品の一種です。引用
また小学生であれば六年間を通して感じたこと、思い出に残っていることをこの文集に記すことで、その生徒がどのような経験をしてきたか、その生徒がどのような人間なのかをなんとなく理解することができます。
辛くもあり、楽しくもあった、そんな生徒一人一人のさまざな経験が一度に詰まった集大成のような役割を果たしているのがこの卒業文集なのです。
基本的にこの卒業文集には何を書いてもよく、自由に自分の思い出や感じたことを書くことができるとされております。
卒業文集ってなんのために誰のためにある?
そんな卒業文集がなぜあるのか?誰のためにあって、どんな目的があるのかについても把握しておきましょう。
繰り返しになりますが卒業文集は、学生時代の経験や思い出を記録し、卒業という節目を祝うために作成されるものです。
私には4つ上の兄がいましたが、その兄が小学生を卒業する時に頑張って書いていたのを知っていたので、自分もいずれ書くことになるなと覚悟しておりました。
この卒業文集は自分たちの世代だけでなく、長い期間何代にもわたって行われている恒例行事というわけです。
もちろん私の兄よりも以前から行われていただろうし、私より後の人たちも行っていたに違いありません。
またこれも当然のことですが全国各地で例外なくこの卒業文集の刊行は行われています。
この卒業文集を生徒に書かせる別の目的として、誰もが身近な文章作成を通じて手元に自身が頑張って作成した記念品を作ること、また文章作成能力向上のためにもあると言われております。
また卒業文集を通じて、育ててくれた親に対し、自分がどれほど成長したかを示すアピールの場にもなっていると考えられています。
卒業文集って誰が作るの?
そんな卒業文集ですが、卒業アルバムと同じく、教職員の皆様と装丁業者によってつくらているのをご存知ですか?
生徒の数が多い、例えば都心の学校とかだとその分作業量が多く、大変だという声を聞きます。
また基本的に先生が校正を加えたり、修正を加えたりするといったことはまずありません。
卒業文集ではいつの時代も生徒に自由に書かせるというスタンスを貫いているのです。
その際卒業文集は卒業式およびその前後に配布されます。
卒業文集は大体何文字くらいがちょうど良い?
卒業文集の文量は大体600字から800字が目安だと言われております。
原稿用紙に書くと2枚分くらいになりますね。
500文字のスピーチは何分がベスト?おすすめな文章の書き方も伝授。
卒業文集はふざけて書いてもいい?
ただいくら自由とは言っても基本的に卒業文集はふざけて書いてはいけません。
前にも述べましたが卒業文集にはちゃんとした役割があって、その生徒がどういった生徒なのかを判断する材料になります。
また何十年先になっても読み返すものでもあり、記録にも人々の記憶にも残り続けます。
その際自分の親だけでなく同級生の親御さんが読んだりもするし、学校にも保存されるのであなたの後輩たちが読んだり、本当に多くの人の目に触れるものでもあります。
なのでふざけて書いたり、本心とは違いすぎることを書いたり、誰かを馬鹿にしたような内容を書いたり、社会を風刺するような表現や内容は書いたりしないようにしましょう。
変に目立とうとせず、あくまで自然に書いたほうが後々自分が読み返した時にも後悔することもありません。
卒業文集はパクリやコピペはダメ!一生に一度です。
なので自分の卒業文集を誰かのパクリや、コピペされたものを載せるなどもってのほかです。
そんなことをしたら、確実に後悔してしまうことでしょう。
卒業文集は一生に一度です。
その文集を何よりも楽しみに読み返すのは自分なのです。
それなのにたった少しの出来心で、誰かのパクリ作品を載せてしまったがために、のちのち後悔するようなことがあってはまるで意味がないですよね。
書くのが大変だ、内容を考えるのが大変だという気持ちはわかりますが、それを皆同じ条件です。
どうかこのことを忘れないでくださいね。
卒業文集に書くような思い出がない場合はどうすればいい?
それでは具体的な卒業文集の書き方についてお伝えしていきますが、その前に卒業文集に書くような内容、あるいは「思い出」がない場合はどうすればいいのかについてお伝えしておきます。
卒業文集は基本的に在学時の思い出を書くことが一般的です。
しかしその思い出がなかった場合、どうすればいいのか迷ってしまいますよね。
みんな何を文集に書いている?
そもそも自分だけでなく、周りのみんなが卒業文集にどのような内容を書いているのか把握しておきましょう。
書く内容で多いもの(男子) | 書く内容で多いもの(女子) |
---|---|
修学旅行など学校での思い出 | 修学旅行など学校での思い出 |
友人や先生との関係 | 成長したと思うこと |
個人的な成長 | 1番の思い出 |
将来の夢 | よくがんばったと思うこと |
↑男女別に分けると、このような統計が取れました。
やはり男女ともに「修学旅行などの遠足や行事の思い出」に関する記述をする生徒が多いようですね。
確かにわたしも卒業文集では各年代における修学旅行の思い出や遠足の思い出などを記しました。
やはり学校生活で生徒にとって一番面白いのはこの修学旅行や遠足ですからね。
特に小学の3.4年生で初めて経験する「お泊まり」の経験はとてもワクワクしたのを覚えております。
思い出がなく、書けないときは?
卒業文集では基本的に思い出を書くことが多いです。
しかし中には修学旅行や遠足に行けなくて、そういった思い出がまるでないという学生もいると思います。
そんな時はどのようにして卒業文集を書いていけばいいのでしょうか?
先ほどのグラフにあったように、卒業文集では何も必ずしも楽しかった思い出を書かなくてはいけないなんてことはありません。
そんな時には以下で記しているような「視点」を持つと、卒業文集に書くべき内容が決まったりします。
卒業文集では何を書いてもいいのです。
その時の自分の思ったこと、心境を素直に書いていけば良い作品になるし、あとで読み返した時に後悔しない作品となるはずです。
日常の普段の小さな出来事に焦点を当てる
例えばあなたが普段行っている活動は何かありますせんか?部活動でもいいですし、クラスで任された担当などでもいいです。
花に水をあげる係であれば、その活動内容がどういったものなのかを書いてみるというのはどうでしょう?
大人になって振り返った時に、当時の自分は花に水をあげる係をしていたんだなと思い返すことができます。
案外そういうことって忘れてしまいますからね。そういった些細なことでも書いておくと後で大人になった時に楽しめると思います。
自分の成長や変化について書く
またあなたが学生時代に成長できたことや克服できたことはありませんか?
それがあって、それを主の内容にすることで自分も納得のいく文集になるはずです。
その際どんな些細なことでもいいのです。
例えば牛乳が飲めなかったのに、飲めるようになっただったり、水泳で25m泳げるようになっただったり、かけっこ少しが早くなっただったり。
人間の成長はやはり読んでいて気持ちの良いものですよね。
それが仮にどんなに小さいことでも、どんなに幼い子供の体験であっても。
感謝の気持ちを表す
また感謝の気持ちを文集に書いてみてもいいと思います。
クラスメートの誰かに対してでもいいし、バスの運転手さんや、先生、お母さん、おばあちゃん。
あるいは自分に水やりの仕事を与えてくれた花や、クラスで飼っているアヒル、ハムスター、そういった人以外のものにも感謝の気持ちは示せるし、そういった感謝の気持ちを記してみるとこれがまた良い文集になります。
なぜなら「感謝」の気持ちほど、人間活動において尊く素晴らしい感情はないからです。
感謝ができるということは、それだけで豊かな人間の証拠だからです。
そのことを周りの大人たちも知っているので、そういった内容を書くことで両親を喜ばせることができるかもしれませんよ。
趣味や興味について書く
また学校以外の生活であなたが行っていたこと、頑張っていたことがあればそういったことを書いてみても面白いです。
例えば塾や公文式、そろばんなどの習い事や、サッカークラブ。
また演劇の鑑賞や舞台の鑑賞など他の生徒とは違った経験があるのであれば、そういったことも積極的に書いていきましょう。
人間一人一人、それぞれ違う性格をしているわけで、それぞれ生活のスタイルも異なります。
それは幼い小学生であっても同じです。
他の生徒はもちろん、父兄や将来の自分も、一つの興味として当時のあなたが何に夢中になっていたかをきっと知りたいはずですよ。
未来の夢や希望に焦点を当てる
そしてやはりというべきか、卒業文集においては将来のやりたいこと、将来の希望を記すことはとっても重要です。
というのももしかしたらその文集が将来の悩んでいる自分を助けるかもしれません。
幼い頃に抱いていた夢というのは「本物の夢」です。
例えばサッカー選手や、お笑い芸人、消防士やキャビンアテンダント。
人生で初めて抱く夢というのは、大切にした方がいいです。
それを失ってしまったら人生本当につまらなくなってしまいますからね。
また将来大人になった時、そして道に迷っている時、今からあなたが書こうとしている文集がその未来の自分を助ける材料となるかもしれません。
卒業文集では自分という人間が人生に対して、社会に対してどういったことを期待しているのか、そういったことも再認識できます。
そして自分は何を行うことで幸せになれるのか?そういったこともこの卒業文集を通して再認識できるのです。
学生にとってなぜ卒業文集を書くのは大変なの?
それでもやはり卒業文集を書くことは大変なはずです。
それまで長い文章を書く機会なんてほとんどなかったですもんね。
そもそも文章は「自分に伝えたいこと」があって初めて書けるものです。
文章が書けない原因のほとんどがこの「伝えたいこと」の欠如、あるいは内容に入れる材料の欠如です。
そこでなぜ卒業文集を書くことが大変なのか?今お伝えした「伝えたいこと」が今自分にないのはなぜなのか?その原因を探っていきましょう。
自己表現が難しい
若いうちはまだまだ自己表現力が乏しいです。
文章は伝えたいことを伝えるためのツールにすぎませんが、仮にその伝えたいことがあったとしてもそれをどのように伝えたらいいかわからない、あるいはどういった表現を使えばいいのかわからない。
このようなことが若いうちは本当に多くあります。
伝えたいことがあってもその「モヤモヤしたもの」を言葉にすることが学生のうちでは難しいんですね。
しかしそういった自己表現力は大人になってから身につくものですし、若いうちというのは語彙力がまだまだ足りません。
なのでそういった時は一度冷静になって、自分の気持ちを整理してみましょう。
そして自分が思っていることを箇条書きでもいいので、ノートに書いてみてください。
そうすることで自分の気持ちが整理でき、文章を使って自分の気持ちを表現しやすくなります。
あまり積極的に活動してこなかった
また学生には積極的な子もいれば消極的な子もいます。
例えば積極的な子は行動量が多いので、消極的な子に比べて物事をたくさん知っているし、それにまつわる情報も一度に多く手に入れてしまいます。
実体験に勝るインプットはないんですね。
また例えば同じ修学旅行にいたっとしても、積極的な子ほどたくさんのことをしたり、たくさんの場所に行ったりします。
実際に体験していることなので、そもそも文章の出発点となる「伝えたいこと」が積極的な子は多いのです。
そうなると仮に文章力などなくてもスラスラ書けてしまえたりするんですね。
要するに積極的な子は「コンテンツ力」が高いのです。
嫌な思い出の方が勝ってしまう
また楽しい思い出はあるにしても、嫌な思い出の方が強くあるために、卒業文集が書けないといったこともあります。
学校生活には楽しいこと以上に辛いことがあります。
例えばいじめや学業、友達とのトラブルなど、ネガティブな経験をしたことのある生徒も中にはいるでしょう。
そういった生徒おからするとその嫌な経験のせいでどうしても筆が握れなくなってしまうんですね。
要するに良い思い出が悪い思い出に負けてしまうのです。
そうなるとなかなか書きたいことも思いつきませんよね。
そんな時は無理して良い思い出を書く必要などないです。嫌だった思い出、自分はこういったことが辛くて悲しかった。
自分がもしそのことを本当に伝えたいのであれば、そういったことも全然書いていっていいんですよ。
悲しい思い出も楽しい思い出と同じくらい大切な思い出です。
卒業文集が書くことがない小学生の問題
卒業文集が書けない原因として今見てきたような問題が挙げられます。
今まで言ってきたことは特に小学生に対して言えることだと思っています。
自己表現が難しいだったり、消極的な性格だったとか。
いじめや学業、ともだちの問題。
そういった他の影響を受けやすいのが小学生の特徴ですが、それに加え小学生のうちはそもそも文章の書き方などわからないし語彙力も経験もまだまだ少ないことから、なかなか卒業文集を書くのが辛く感じられるかもしれません。
卒業文集が書くことがない中学生の問題
先ほど話にあがった自己表現力の欠如。
これは、中学生にとっても卒業文集を書きにくくさせている問題です。
中学生といってもまだまだ自分の気持ちをうまく整理できなかったり、今自分がどのような思いを抱いているのかわからなかったりしますので、自分の思いをなかなか素直に外に向けられないんですね。
また中学生の時期は思春期だとも言われており、恥ずかしいという思いがかなり色濃く私生活に影響します。
こんなことを書いたら馬鹿にされてしまうのではないかといったことを非常に強く考えるんですね。
書くことはたくさんあるのに、恥ずかしくて書けないだったり、思うように書けないだったり。
このような問題もあったりします。
中にはふざけて書いて怒られたり、思ってもいないようなことを書いて後悔したりする生徒が多くいるのです。
卒業文集が書くことがない高校生の問題
高校生にもなると卒業文集を課せている学校もあれば、特に設けていない学校もあります。
高校生の文集こそ、特に力を入れるべきだと個人的には思っていますが、中には生徒に書かせない学校もあるようなのです。
みんなに書かせたらいいのになぁと思いますけどね。私は。
幸いなことに私が通っていた高校ではこの卒業文集がありました。
しかし周りの生徒は「めんどくせ〜」とかって言ってましたね。
高校生にもなると、バイトをしている生徒だったり、卒業間近であれば就職を控えた生徒であれば遊びに集中したかったり、受験勉強に集中したかったりしますからね。
小学、中学と比べて、高校生は多忙なのでそういった意味で卒業文集を書くことがないという人よりは、物理的に書けないといった状況にある人が多くいるんです。
そのため中には卒業文集を必須にしていない学校もあるわけなんですね。
卒業文集の書き方について
それでは具体的な卒業文集の書き方についてみていきたいと思います。
卒業文集に書くべき内容とは?
まず卒業文集に書くべき内容についておさらいしておきましょう。
前述した通り、卒業文集ではこれを書かなければいけないといった決まりはありません。
基本的に自由にどんなことでも書くことができます。
ただ男女別に見ると卒業文集で選ばれているテーマの内容がじゃっかん異なります。
書く内容で多いもの(男子) | 書く内容で多いもの(女子) |
---|---|
修学旅行など学校での思い出 | 修学旅行など学校での思い出 |
友人や先生との関係 | 成長したと思うこと |
個人的な成長 | 1番の思い出 |
将来の夢 | よくがんばったと思うこと |
また卒業文集は基本的に何を書いてもいいことになっておりますが、及第点を得たいのであれば、
- 将来どんな仕事をしたいのか
- 将来どんな人になりたいのか
- 小学校生活でどんなことが思い出に残っているのか
こういった要素は入れていった方が良いと思います。
無難という言い方は良くないかもしれませんが、ここで挙げた3つの要素が入っていれば、仮に文章力がなくてもある程度評価される文集にすることができます。
卒業文集を書くコツとは?
続いては卒業文集を書くコツについてお伝えしていきます。
卒業文集を書く際には、次のポイントを心がけると良いでしょう。
- 伝えたいことを決める
- 体験談を挟む
- 素直な気持ちで書く
伝えたいことを決める
まずは自分がその卒業文集の中で一番に伝えたいことを決めましょう。
繰り返しになりますが卒業文集は何を書いてもいいのです。
あなたが一番に伝えたい「テーマ」を決め、それから自由に考えてみてください。
体験談を挟む
書くテーマは自由でいいのですが、そこにできれば体験談は挟むようにしましょう。
例えば実際に体験したクラブ活動での出来事だったり、帰宅途中の出来事だったり、実際に運動会に参加した時の出来事だったり。
実際にあなたが体験して、記憶に残っていること、思い出に残っていること、その時に思ったことなどを書いていきます。
そうすることでグッと人の心を掴むことができるのです。
体験談にはそういう不思議な力があるんですね。
素直な気持ちで書く
最後は素直な気持ちで書くということです。
無理にカッコつけたり、難しい表現を使ったりする必要はありません。
ありのままのあなたの言葉、飾らないあなたの言葉で書くようにしてください。
その時に抱いていた素直な気持ちは残念ながらもう二度と出会えません。
そんな気持ちをしっかり残しておく、記録しておくためにこの卒業文集というのは存在しているのかもしれません。
人生でそう何度もない卒業文集を書く機会。
そんな貴重な機会をぜひ素直な尊い気持ちで書いてみてください。
卒業文集を書く生徒に向けたアドバイス
それでは続いてこれから卒業文集を書くあなたに向けてちょっとしたアドバイスを送りたいと思います。
主にメンタルのことについてお伝えしていきますが、文章を書くこととメンタルは実は非常に関係性が強いんですね。
ほんの少しの気持ちの変化でスラスラ文章が書けるようになったりもするし、逆に書けなくなったりもします。
文章にはそういったカラクリがあるということを念頭においていただき読み進めてみてくださいね。
これから卒業文集を書くという方にきっとおすすめな内容になっているはずですよ。
- 文章に正解などない。好きなことを書いていい
- 気楽に書いてみよう
- 一生に一度ということを意識して
文章に正解などない。好きなことを書いていい
まず卒業文集は何を書いてもいいということを再認識しましょう。
もちろんそれも常識の範囲内ですが。
例えば反社会的な発言や、犯罪的な発言、誰かの悪口といったネガティブな発言は控えるべきですし、そういった内容は書いてはいけません。
しかしそういったことを除けば基本何を書いても自由です。
また構成も特に決まっていません。
このような内容で、このように書いていださいといったことはまずないのです。
さらに言えばそもそも文章に「正解」などありません。
卒業文集であっても卒論であっても、文学であってもテストの答案であっても「自分の好きなこと」を書けばいいのです。
文章は本来自由なんです。文章は自分の伝えたいことを伝える手段なのです。
あなたが書いた文章を読んだ読者がどう思ったのかが重要なのですから。
気楽に書いてみよう
なので以上を踏まえてどうぞ気楽に書いていってみましょう。
この気楽に書くというのが文章を書く上では大切な要素です。
文章は自由です。
ガチガチな気持ちや緊張しながら書いても文章は書けません。
卒業文集に限らず、今後あなたが何か長文を書く機会があればぜひこのことを念頭におきながら書いてみてください。
一生に一度ということを意識して
そして最後は一生に一度ということを意識してこの卒業文集は書いてみてください。
実際に卒業文集を書く機会というのは本当に少ないです。
多い人で3回、少ない人だと一生に一度あるかないかの代物なのです。
そんな卒業文集を書けるのは実はとてもありがたいことなんですね。
それに記録にも残るし、人々の記憶にも残ります。
もちろん無料です。
それにきちんと装丁がされておりますので、長い間自分の一生の宝として保存しておくことも可能です。
なのでどうかクヨクヨせず、貴重な機会をもらえたと思って思い切りこの卒業文集を書いてみてください。
卒業文集の例文について
それでは最後に卒業文集におけるちょっとした例文をご紹介して終わりたいと思います。
600文字の普通の例文と、感動を促す例文二つの例文をご用意してみました。
卒業文集600文字の例文について
小学校生活最後の年になり、振り返ると本当に早かったなと感じます。1年生の時、初めて学校に来た日のことが昨日のことのように思い出されます。ドキドキしながら教室に入ったこと、初めての友達と話したこと、全部今でも鮮明に覚えています。6年間で一番心に残っているのは、4年生の時の運動会です。リレーでアンカーを務めたのですが、すごく緊張しました。でも、クラスのみんなが一生懸命応援してくれて、それが力に変わりました。最後はみんなが大喜びしてくれてみんなとハイタッチをしました。本当に宝物のような思い出です。また先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。いつも優しくて、分からないことがあれば丁寧に教えてくれました。特に、〇〇先生のおかげで嫌いだった算数が得意科目になりました。苦手だったのに、面白いと思えるようになったのは先生の教え方のおかげです。これから中学生になると、もっと大変なことがたくさんあると思います。でも、小学校で学んだこと、友達や先生と共有した経験があるから、きっと大丈夫だと思います。未来には、新しい友達ができること、新しいことをたくさん学べることを楽しみにしています。
感動する卒業文集の例文について
六年間の小学校生活が今、終わろうとしています。長かったような短かったような、そんな不思議な感覚です。学校生活で特に忘れられないのは、クラス全員で取り組んだ文化祭の出し物です。準備期間は大変でしたが、皆で力を合わせたあの日の達成感は、これからの人生でも大切な宝物になることでしょう。先生方には、いつも厳しくも温かい眼差しで見守っていただきました。特に○○先生の「一生懸命になれば、必ず道は開ける」という言葉は、私の心に深く刻まれています。難しいことに直面したとき、その言葉を思い出し勇気をもらいました。そして、私たちを支えてくれた家族にも感謝の気持ちでいっぱいです。毎日のように忙しい中、学校行事に参加してくれたり、悩みを聞いてくれたり。そのすべてが今の私を作り上げてくれました。これから先、それぞれの道を歩み始めますが、小学校で学んだこと、経験したことは私たちの心の中に生き続けます。友達や先生方と過ごした日々、笑顔や涙、すべてがかけがえのない宝物です。未来に向かって、私たちはそれぞれの夢に向かって歩み始めます。でも、どんなに遠く離れても、小学校での絆は永遠に続きます。卒業しても、心はずっと一緒です。小学校の皆さん、本当にありがとうございました。そして、これからもずっと友達でいてください。
それぞれ小学校の生活に目を向けて書いてみましたが、中学生、高校生になっても基本的な部分は変わりません。
まずは自分の伝えたいことを明確にすること、そして難しいことを考えずに自由に書いていくことです。
二つ目は感動を誘う例文についてお伝えしましたが、何も人を感動させる必要などありません。
感動をさせようと思うと逆に感動させられなかったり、不自然な文章になってしまいます。
なのでそのような気概は一旦捨てて、自分の書きたいことを書きたいように書いてみましょう。
まとめ、卒業文集には学生生活の思い出を好きなように書いていけばいい。
繰り返しになり恐縮ですが卒業文集は好きなことを好きなように書いていいのです。
何かの型にハマろうとしたり、誰かを感動させようとしたりすると、かえって不自然な文章になってしまいます。
幼い頃はそんな気概など捨て、自分の思っていることを、書きたいと思っていることを好きなように書いていけばいいのです。
卒業文集を書く機会は人生でそう多くありません。
中には書く内容がなく、めんどくさいと思っている方もいるかもしれませんが、卒業文集を書く機会がない生徒も世の中にはたくさんいます。
そういった人に比べると、やはり卒業文集を書く機会に恵まれたことは大変幸せなことなのです。
将来自分が大人になった時に読み返せるのもそうですが、自分の当時の思いをきちんと形にして残しておける卒業文集はやはり素晴らしいコンテンツです。
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