ナラティブというキーワードを聞いたことがあるでしょうか?
ナラティブ(narrative)は英語で「物語」「語り」「話術」などを意味します。
語り手自身に主役になってもらい、そして物語を語ってもらい、物事を解決に導くという狙いがあるんですね。
現在このナラティブが世界中で非常に注目されており、医療やビジネス、教育などの現場でも使われ始めています。
このナラティブに注目することで、それまで解決にこぎつけなかったある問題に対してその問題が解決に向かう可能性があるからなんです。
すごいんです、ナラティブって。
- ナラティブは今注目されているキーワード
- ビジネスだけでなくゲームや医療の領域でも活用されている
- ナラティブとストーリーを使いこなすことで読者に訴求することができる
- 語る際はストーリーを駆使する、つまりナラティブとストーリーはセット
- ナラティブ(narrative)は英語で「物語」「語り」を意味する言葉
- ナラティブは読者を飽きさせない工夫
例えば今、医療の現場でこのナラティブが活用されていますが、ある患者さんが抱える問題を患者さん自身にまず「ナラティブ(語る)」してもらう。
そうすることによって、本当の意味で患者さん自身が抱える劣等感に対して双方が親身になることができ、患者さん自身が自分を肯定できるようになるんですね。
そして精神面が改善され患者が抱える負の影響を減らせると考えられているんです。
このナラティブによって「別の考え方」や「方法」が想起され、今まで考え付かなかったような発想や、解決策が生まれるようになります。
特に医療の現場においてはこのナラティブシンキングが非常に効果的と考えられており、今多くの医療現場で活用され始めています。
また最近はビジネスシーンでもこのナラティブは用いられるようになっております。
ナラティブをうまく扱うことによって顧客を成功に導くことができるようになると考えられているんですね。
また単なる上司と部下の相談でも、上司が部下にナラティブさせることによって、思わぬアイデアが創出されたり、部下のモチベーションを上げたりすることができるようになるのです。
ナラティブはコミュニケーションの場でも非常に有効です。
またビジネスや医療の現場以外でも、SNSなど個人一人ひとりの権利が尊重されるようになったこともこのナラティブが広く普及した要因の一つです。
このナラティブはビジネスや医療、人と人が織りなす日常生活においても今後重要な要素を占めていきます。
このナラティブを知っているのといないのとでは、今後の生き方が違ってくるとも言われるほどのパワーワードなんです。
ただこのナラティブに関してはまだあまり聞き慣れない言葉だし、謎に包まれている部分も多いです。
今回筆者自身の勉強のためにも記事にしてみました。
ナラティブについて網羅的に解説しますので、これからナラティブを勉強したいと思っている人はぜひ本記事を参考にしてみてください。
ナラティブとは?
まずは「ナラティブ」とは何なのか?
語学的な意味や、講義的な意味も含めて、ここではナラティブの基礎的な意味を理解しましょう。
ナラティブとは?
ナラティブ(narrative)は英語で「物語」「語り」「話術」などを意味する言葉です。
今色々なところでこのナラティブは使われているし、様々な使われ方や捉え方がされているので、ぜひ今回を機にあなたなりの使い方を身につけていってくださいね。
このナラティブですが、語り手自身が自身の物語に注目し、そしてその物語の主役になってもらい、その語りをもとに語り手が現在抱える不安の原因を突き止めたり、解決策を提示できるようになります。
あらゆる局面において、当事者の語りの中には様々なヒントが含まれています。
例えば医療の現場では、カウンセリングが非常に重要です。
しかし従来のようにただカウンセリングを行っても患者は心を開いてくれません。
快方への手がかりとなるようなヒントはなかなか聞き出せなかったんです。
しかしこのナラティブがあれば、そういった問題を積極的に解決できるのです。
現在このナラティブは医療やビジネス、教育などの現場でも使われています。
ナラティブが注目されるようになった背景
ナラティブが注目されるようになった背景には、以下の5つの要因があると考えられています。
- 「共体験」の価値の高まり
- 「社会的距離」の見極め
- 「自分らしさ」が問われる状況
- 人物の多様化、悩みの多様化
- マーケティングにおいては既存のやり方では限界が来ている。今後は顧客を中心としたマーケティング戦略が必要。
社会が変化しています。
ここ20年間で世界は本当に変化してしまいました。
コンテンツが溢れ、便利なものが溢れ、人物はどんどん多様化していった。
その分悩みも多様化していった。
どうすればその多様化した悩みを解決できるか?
例えば業績が伸びないとされるジャンルにおいて、その企業が売り上げを伸ばすためにはどうすればいいか?
そんなややこしい問題でも解決できるためのヒントを得られる、穴を開けられる。
それが今回の新しい考え方でもあるナラティブです。
ナラティブによって、例えばビジネスにおいては、それまで企業が中心のビジネス戦略だったのに対し、顧客一人一人の物語が中心となるマーケティングが採用されつつあるのです。
これってものすごい斬新な発想ですよね。
それもナラティブ的な考えによって生まれたものです。
ナラティブにはあらゆる可能性が秘められています。
世界が今このナラティブに注目しています。
ナラティブの使い方
このナラティブに関してどのような使い方が正しいのか一例をあげてみます。
患者自身に自分の物語をナラティブしてもらう。
ナラティブは「語ること」、あるいは「語り」という意味です。
ナレーションやナレーターもナラティブから来ているもの
このナラティブに関して、我々がよく親しんでいる言語と関係があります。
そう、映画や演劇などで物語を語る「ナレーション」や、声によって解説を行う「ナレーター」などもこの「ナラティブ」という言葉から広がったものなのです。
ナラティブ的とは
また「ナラティブ的に」とはどういう意味でしょう。
ナラティブとは、語り手の視点で自由に紡がれる物語を意味します。
「ナラティブ的」とは物語調、あるいは物語風という意味です。
ナラティブを用いる狙い
最後にこのナラティブを用いる狙いについて解説します。
現在コミュニケーションが多様化し、企業と消費者の間にある壁がなくなってきていると言われております。
それがいいことなのか悪いことなのかはさておき、コミュニケーションの場がこれまでとは違った形に変化してきました。
また最近では個人の多様性が認められるようになりました。
どのような形であれそんな一人一人に寄り添うことができるのがこの「ナラティブ」です。
また一人ひとりの可能性を最大限に引き出す方法がこの「ナラティブ」です。
一人一人、人生は異なるし、価値観も異なります。
一人一人に物語があって、無限の物語があるんです。
その物語に注目する。
そして多岐に渡るそのオリジナルストーリーにおいて、それぞれの解決策は異なるわけです。
それを自身のナラティブで見出してもらう、創出してもらう。
どの物語にも必ず「救い」があるのと同じように。
ナラティブの狙いはそうした個人の物語を主体的に発信してもらい、様々な社会の課題やの問題を一人一人が当事者として考えられるようになれることです。
そしてそのような意識を個人一人ひとりが持つことで、社会をよりよくしていこうというのがナラティブの最大の狙いです。
一人一人が掛け替えなのない人生の当事者です。
実際に本当にそうだし、そのための社会でなければなりません。
こうした物事の本質があるのに、それが今までは見過ごされてきたんですね。
しかしナラティブによって、その物事の本質がこの時代にしてようやく捉えられようとしているんです。
ナラティブの活用例
ここからはより具体的にナラティブの活用例を見ていきたいと思います。
ナラティブを活用したビジネス例
まずはナラティブを活用したビジネス例からです。
ビジネスシーンにおいてこのナラティブは、「ナラティブマーケティング」「ナラティブアプローチ」といった言葉で使われることが多いです。
以下で簡単に説明します。
ナラティブアプローチ
まずはナラティブアプローチについてです。
1990年代、臨床心理学の領域から生まれた支援療法に「ナラティブアプローチ」と呼ばれるものがあります。
カウンセリングの際、患者自身が自分の物語、すなわちナラティブを語って抱えている問題を解決しようとするものです。
これにより、患者自身が持つ能力や価値観などの肯定、患者が抱える負の影響を減らせると考えられています。
ナラティブマーケティング
次にナラティブマーケティングです。
ナラティブマーケティングとは、ユーザーが語るストーリーに注目し、そのナラティブにアプローチしたマーケティング手法のことです。
一例を挙げてみましょう。
例えばここに「靴」を売っているメーカーがあるとします。
売買において主役は売り手ではなくユーザーです。
そのユーザーのナラティブ、つまり物語に注目し、マーケティングを展開します。
ユーザーそれぞれが主人公となり、当人の物語の一部になれるよう、自社商品を使ってもらう。
ユーザーの人生がより豊かになるように自社商品を使ってもらう。
そのような考え方のもと事業を推進する。商品作りをしていく。
一見、企業に見返りがないように思えることでも、顧客に寄り添うその姿勢が顧客に認められる。
そこで自社商品を買ってもらえるようになる。
双方にメリットがもたらされる形をこのナラティブマーケティングなら実現できるのです。
ナラティブマーケティングのメリット
それではユーザーの物語を聴き、それにフィットしたアプローチを行うナラティブマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
- リピート率の向上
- ユーザーのニーズに合った商品・サービスが開発できる
- 企業に見返りがないように思えることでも、顧客に寄り添うその姿勢が顧客に認められる。
どの世代からも揺るがない支持を集めるファッション市場においても非常に効果的なマーケティングなんですね。
さらにSNSとナラティブを掛け合わせる
ナラティブマーケティングを実践する際、TwitterやInstagram、LineやFacebookなどのSNSを活用することで、さらにナラティブマーケティングの効果は加速します。
ナラティブマーケティングとSNSの相性が良い理由はいくつかあります。
- SNSにおいてナラティブは主幹:そもそもSNSにおいてナラティブは非常に重要ある。結局は皆SNS上で自身の体験や価値観をナラティブをしていて、それを共感してもらいたいから発信する。それに寄り添うように耳を傾けるのがSNSナラティブマーケティングの入り口。
- 物語の共有性: SNSはユーザーが簡単に情報を共有できるプラットフォームです。ナラティブマーケティングは、双方のストーリーを通じて感動や共感という形で人々の心を捉えます。これらのストーリーはSNS上で共有されやすく、バイラルになる可能性が高まります。
- エンゲージメントの向上: ナラティブの根幹である「物語」はそれだけで人々の注意を引きやすく、感情的な反応を引き出す力があります。SNSはエンゲージメント(いいね、コメント、シェアなど)という指標が重要ですが、ナラティブマーケティングはこの点においても非常に有効です。
- ターゲットオーディエンスとのつながり: ナラティブを通じて、ブランドは特定のターゲットオーディエンスと深いレベルでつながることができます。SNSは様々なオーディエンスにリーチできるため、適切なストーリーテリングを用いることで、より強い共感やブランド忠誠心を築くことができます。
- マルチメディアコンテンツの活用: SNSはテキストだけでなく、画像、ビデオ、インタラクティブなコンテンツなど、多様なメディア形式をサポートしています。ナラティブマーケティングはこれらのメディアを利用して、より魅力的で記憶に残る物語を伝えることができます。
これらの理由から、ナラティブマーケティングとSNSは非常に相性が良く、効果的なマーケティング戦略を展開する上で重要な役割を果たしています。
ビジネス以外のナラティブ
次にビジネスシーン以外のナラティブについても目を向けてみましょう。
ナラティブ看護
ナラティブ看護というものがあります。
ナラティブ看護(Narrative Nursing)は、患者の個人的な物語や経験に注目する看護のアプローチです。
このアプローチで、患者の病歴や症状だけでなく、彼らの生活、感情、経験、価値観を理解し、それらを看護のプロセスに取り入れることができるようになります。
そのおかげで患者中心のケアを提供できるようになり、患者と看護師の両方にとってより満足のいく結果を導けるようになるのです。
このナラティブ看護は単に病気を治療するだけでなく、患者の生活の質を高め、彼らの総合的な健康と幸福に貢献することを目指しています。
心のケアを提供し、患者と看護師の両方にとってより満足のいく結果をもたらすことが期待されています。
看護師が書くナラティブレポートの例文
余談ですが、最近の看護師師さんはナラティブの能力を向上させるためにレポートの提出が義務付けられています。
そこには看護師としての仕事を見直し、より良い働き方を追求するという狙いがあります。
また医療においてこのナラティブが中心になっていくとあって、従事者にまずこのナラティブの仕組みを理解してもらうという狙いもあるんですね。
看護師のナラティブレポートに含まれる内容には以下のようなものがあります。
- 「辞めずに仕事を続けられている理由」
- 「急変時の家族看護の難しさ」
- 「患者さまとの会話の中で感じたこと、考えたこと、成功したことや失敗したことをもっともっと話せる職場の環境づくりが大切」
ゲームにおけるナラティブ
ゲームにおけるナラティブもあります。
あらかじめストーリー設定されているゲームにおいて、プレイしたユーザーが夢中になって語る。
それがプレイ体験の記憶と重なり、そのゲームに対するより強い気持ちが芽生えるようになる。
こうしたのちに語りたくなるようなゲーム内容、構成にすることはもちろん、さらにファンの気持ちに寄り添うようなグッズの販売や、語り合いの場を提供するなどの工夫も最近のゲーム会社は行っています。
現在ゲームがもたらすパワーは大きいです。
そのような大きい領域においてこのナラティブを持ち込むことは、経済的にも効果があるとされているんですね。
ライターに必要なナラティブ
また実は書き物とこのナラティブも非常に相性がいいんです。
文章を書いて他人に読ませようと思うライターには、読者を飽きさせない工夫が必要です。
「何に」感動したのか?
「何が」やばかったのか?
その「何」を魅力的に伝えるためには、ナラティブで惹きつけ、語る。
これがこれからのライターに求められるスキルです。
なんでもない小さな話もこのナラティブがあれば、そのナラティブ一つで自分の書き物を読ませることができるのです。
ラブストーリーは結末が同じでもなぜみてしまうのか?
また例えば「落語」では同じ話を何度も繰り返されますよね?
落語というのはお題はずっと変わらないままで、そこでは話し手が変わるだけです。
それなのになぜ何度聞いても面白いか?
それはナラティブがあるからです。
ナラティブとは話術でもあるんです。
語り癖とも言える。
物語はたった一つでも、人の数だけナラティブがあるんです。
そのナラティブに人は惹きつけられるわけなんですね。
例えばなぜ「ロミオとジュリエット」のような悲劇的な話がなぜ面白いか?
これは何百年も前に生まれた典型的なラブストーリーです。
ラブストーリーの王道で、誰もが結末は知っていますよね。
それなのに今にも続く。
最近私もみましたがNetflixの「愛の不時着」などが良い例でしょう。
あれも結局「ストーリー」は同じなんです。
それでもみてしまう。
結末がわかっていたとしても。
それはやはり面白いからなんですね、語り手や話術が異なるからなんです。
それがストーリーとナラティブの違いです。
ストーリーは一つだとしても、ナラティブは人の数だけある。
だから面白いんです。
飽きないんです。
このナラティブの仕組みを理解し、文章力を味方につければ、我々は文章で稼ぎ続けることができます。
ナラティブが秘めた可能性
最後にここでは今後のナラティブ事情についてお伝えします。
これからの生活にお役立てください。
今後のナラティブマーケティングの可能性
ナラティブには本当に多くの可能性が秘められています。
それは個人の普段の生活においてもそうですが、やはりビジネスシーンにおいて大きな効果を期待できそうです。
特に八方塞がりだった、マーケティング戦略においてこのナラティブは一役買ってくれそうです。
前述したようにナラティブマーケティングとは、ユーザーそれぞれが語る自身のストーリーにアプローチしたマーケティング手法のことです。
これまで消費活動においては、主役は売り手でした。
例えばファッションブランドが何かヒット商品を作ろうと思った際、ユーザーの意見を聞くようなことはせず、ブランド側に商品設計の全権がありました。
しかしこのナラティブマーケティングを取り入れている企業は、まずSNSなどでユーザーの声に耳を傾け、自社ブランドの良さについて語ってもらい、そこで出た意見などを商品設計に盛り込んだりしています。
またその商品を利用するのはあくまでもユーザーということで、そのユーザーが物語の主人公となるような訴求の仕方をするというのもこのナラティブマーケティングの特徴です。
例えば先ほどと同じように「靴のメーカー」であれば「この靴はある有名な職人が加工したものだ」、「この靴は非常に良い皮を使っている」とアプローチするのが従来のマーケティングのやり方でした。
つまりストーリーテリングマーケティングですね。
しかし「年月とともに皮の色が変わり、この靴はこれから何十年もあなたの相棒になる」とユーザーが主役となったアプローチを行うのがこれからのナラティブマーケティングの特徴なんです。
ユーザーも自身の意見が反映されたり、自身が売買の主体になれるとあって、まるでこれは自分のためだけの商品だと思えるわけですね。
それがファンの心を掴み、新しい可能性を広げているんです。
ナラティブマーケティングではファン一人一人により添い、自身に物語を語ってもらいます。
つまりこれを用いることは、自社の売上をファンに握らせているようなものなんです。
効率的な意味で言えば、非効率と言わざるを得ません。
しかしこのナラティブマーケティングであれば、顧客満足度が確実に向上します。
どのマーケティングよりも、確実に顧客満足度は高くなるのです。
それがこれからのマーケティングの主体となるんですね。
このナラティブマーケティングはまだ日本ではあまり知られていないものの、世界では次世代のマーケティング方法として主流になっています。
また先ほどもお伝えしましたが、例えば文章であればこのナラティブを組み合わせることで、無限にストーリーを作り出すことができます。
なぜなら典型的なラブストーリーは一つでも、それを語る術や、語り人、語り癖などは無限に存在するからです。
あなたのナラティブに感動してくれる人がいるかもしれません。
あなたのナラティブに共感してくれる人がいるかもしれません。
あなたのナラティブじゃないと成し得ないことです。
そうなってしまえば、あとはビジネスに紐つけることなど簡単です。
このような可能性がナラティブにはあるんですね。
ナラティブには無限の可能性が広がっているんです。
ナラティブは本来人と人とのコミュニケーションにも最適
また例えばナラティブは人と人とのコミュニケーションを円滑にするためにも効果を発揮してくれます。
例えば部下が上司に相談するという機会は今までもあったはずです。
これまで上司はその相談を受けても怒鳴ったり、注意したり、と自分本位だったのです。
それが仮に部下のためになるとしても、相談した部下からすれば決して喜ばしいことではありません。
それでは部下も相談なんてしなければよかったと思うし、それが災いして退職するといったこともあったかもしれません。
本来そこには上司と部下という関係性だけでなく、個人と個人という尊厳の兼ね合いがあるはずです。
そんな中果たして従来通りのやり方でいいのでしょうか?
相談してくれた部下のためにも、また自身のためにもなるにはどうすればいいのでしょうか?
やはりそれは聞き手が相手の話をよく聞いてあげることなんです。
部下に主人公になってもらい、とことん自分の悩みを語ってもらうのです。
それがきっかけで部下は信頼できるようになるのです。
相談してよかったと、この人なら大丈夫だと。
これが理想じゃないですか。
相談した甲斐があったというものじゃないですか。
このようにナラティブはあらゆる可能性を最大化してくれます。
特に個人一人ひとりの意見や存在が尊重されるようになってきた中で、このナラティブがあれば我々はどのような問題を解決に導くことができるのです。
ナラティブは人と人とのコミュニケーションを最大化させます。
そしてそれはあらゆる局面にも精通することなのです。
例えば、それがきっかけでビジネスや人とのコミュニケーションが上手くいったりもするのです。
ナラティブとはにおける疑問
- ナラティブとストーリーの違い
-
ストーリーは物語の「内容そのもの」を指すのに対し、ナラティブは物語の「語られ方」を指します。
ストーリーは、特定の登場人物が決まっていて結末があるのに対し、ナラティブは誰もが主人公になりえ、結末も存在しません。
ストーリーは「何が、どのように、なぜ」発生したかという事象や情報の構造やパターンを示し、一方でナラティブは、それらの事象や情報に対する個々の解釈や意味づけ、感じ方を表現します。
ストーリーは、作り込まれたシナリオに沿って一方的に語られる物語であるのに対し、ナラティブは語り手自身が主人公となり現在進行形で自由に紡いでいく物語です。
ストーリーは一つであるのに対し、ナラティブは無限です。
ナラティブは今後重要なキーワード、マーケティングや日常生活にも活かせるスキル!身につけよう!
ナラティブは今後重要なキーワードです。
例えばマーケティングにおいて、これまで重要視されてこなかった、相手の意見や語り。
しかしそこにはあらゆる可能性やヒントがあったわけです。
特に顧客リストをたくさん抱えている大企業であれば尚更です。
なぜこれまでナラティブマーケティングは注目されなかったのか不思議でなりません。
このようにナラティブにはマーケティングだけでなく、あらゆるジャンルにおいても可能性を秘めています。
特に私はライター兼ブロガーでもありますが、このナラティブ的な考えに出会えたことで、非常にポジティブに今後のライター生活について考えられるようになりました。
今後ナラティブは企業だけでなく個人にとっても欠かせないスキルです。
ぜひあなたもナラティブを身につけてください。
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